成果と課題 - 静岡市立新通小学校

平成25年度 学校評価書(自己評価項目・具体策および成果と課題)
静岡市立新通小学校 Ⅰ 経営の重点に関わること
1 学校教育目標:思いやりの心をもち、自ら考え 学び続ける子
2 重点目標
つよい心
やさしい心
具体的なねらい
①思いやりと感
謝の心をもって
いる子
②人のために行
動できる子
③学習の基礎基
本を身につけ、
応用することが
できる子
④より高い目標
めざして取り組
む子
自己
評価
(1)思いやりと感 ①日新の子の合い言葉「3つのあ」の中の「あいさつ」を年間の重点課題と
①
謝の心を育む教 して取り上げ、自分からあいさつができるようにする。
育の推進(心) <学校説明>
B
【具体策】
・ステージごとのあいさつのめあてを設定し、子どもに意識づけることによ
り、その場にあったあいさつができる子を育てる。
・あいさつのめあての振り返りをもとに、日新賞を与えて賞揚し、意欲的に
取り組ませる。
・相手や場に応じたあいさつ(言葉や仕草)を具体的に教えていく。
学校関係者評価委員会から
B
【成果】
・ステージごとにめあてを設定したことにより、朝のあいさつを「元気よ
く」「自分から」できる子が増えた。
・6年生のあいさつがとてもよく、お手本にして下学年に広めることができ
た。
【課題】
・「その場に合ったあいさつ」がなかなかできない。一つ一つ、より丁寧に
教えていく必要がある。子どもの中で習慣化するように指導したい。
・校内・町内で会った時、進んで自分からあいさつしてく
れる。あいさつを交わすことにより、お互いの心が通じる
ような気がする。今後も習慣づけてほしい。
・あいさつの励行はすべての面でプラスになると思う。「お
はよう」「はい」「失礼しました」「すみません」「ごめんなさ
い」など、特に家庭での躾、教育が最も重要と考える。
・言葉や仕草を具体的に教えるのは大事。「やってみせ、
やらせてみる」から始まる。6年生のあいさつが下学年に
広まるのは学校の理想的な姿である。
・1年を4つのステージに分けて子どもにもわかりやすく、
昔からの伝統である日新賞を与えて賞揚し、意欲的に教
えていくのはよい取り組みだ。校内だけでなく、家庭や地
域での自然なあいさつの習慣を身につけさせることがで
きればと思う。
・登下校時でも地域の方々(顔見知りの方)に元気な声で
あいさつをする姿が見られる。あいさつは相手を思いや
る心を育む基本であり、あいさつの言葉が気持ちよく響き
わたる地域は、人として心の豊かさを感じさせる。
【学校関係者評価を受けての学校の改善策】
・校内でのあいさつが、時と場に応じてできるように指導していく。
②思いやりのある言葉遣いが自然にできる子を育てる。
②
<学校説明>
B
【具体策】
・相手を大事にし、相手の立場に立って物事を考えることができる子にして
いく。
・思いやりのある言葉の具体を教え、よい表れを認め広めていく。
【成果】
・ほとんどの子はできている。友だちが困っていると声をかけるなど、優し
い言葉をつかえる子が増えた。
・「さん」づけも浸透してきた。
【課題】
・休み時間に名前を呼び捨てで呼び合う子や、乱暴な言葉をつかう子も、一
部だがいる。言葉遣いの悪い子には、心のケアが必要な場合がある。気持ち
をくみ取り、全職員で受け止めてあげるようにする努力を、今後も続けてい
く。
【学校関係者評価を受けての学校の改善策】
B
・全職員が一丸となって子どもを一人の人間として尊重し
て努力しているのは素晴らしい。ただ、家庭環境など目に
見えない部分もあると思うので、教育相談などを利用して
家庭での指導をすることも重要だと感じる。
・言葉遣いとしての「思いやり」だけでなく、さまざまな場
面での「思いやり」を浸透させていくため、地域や家庭と
のさらなる連携も今後必要でないか。
・女子中高生の男言葉が問題となっているが、その萌芽
は小学校高学年からである。悪い言葉の是正も大事だ
が、TPOに応じた言葉づかいができるように。
・①と同様に学校はもちろんのこと、家庭での躾、指導が
最も大切だと考える。
・直接その場に遭遇する機会がなかったので実態はわか
らないが、言葉一つで相手への思いが伝わる。自然にで
きるよう、多くの事例を挙げて指導したい。
・家庭においても「○○さん」と自然な会話の中で「さん」
づけで会話をしており、学校での指導が浸透していると
感じる。
・「3つのあ」の「あいさつ」の中には、正しく美しい言葉遣いも含まれていることを子どもたちに理解させ、前期の重点として取り組んでいく。
(2)人のために
行動できる実践
力(行) ①時間を守って決められた場所をきれいにできる子を育てる。
③
<学校説明>
A
【具体策】
・掃除の始まる時刻と終了3分前に校内放送をし、時間を意識させる。
・掃除の時間は、教師も子どもと共に掃除をする。
・掃除のやり方を教師がきちんと指導する。
【成果】
・黙働の意識が高まり、かなり習慣化した。
・開始時刻と終了時刻を守り、15分間全校で掃除に取り組むことができる
ようになった。
【課題】
・特別教室等、毎日教師がつくことができない場所では、黙働ができていな
いこともある。黙働の意義を教え、子どもたちだけでも、きちんと掃除に取
り組むことができるように指導したい。
A
・新通小の朝の校舎周りの清掃風景は清々しく、地域住
民に元気を与える。清掃・あいさつ・読書といったよい習
慣は、小中の合同研修でも取り上げ、小中一貫で形成し
ていきたい。
・清掃は整理整頓の第一歩と思う。掃除をする理由・方
法を説明し、やってみて、やらせてみてよかったら褒める
ようにする。
・時間を決めて義務的に行うことにとどまらず、終わった
後の自分や他人の心(きれいになった喜び)を感じさせ
る。汚れた所があれば進んで掃除できるのが理想であ
る。
・黙働の大切さを教え、短い時間で取り組ませるのは大
切なことだ。校舎の広さに比べ子どもの数が少ないという
課題があると思うが、以前に比べ校内はきれいになって
いると感じる。
・全体的に家庭内で掃除やお手伝いをする機会が減少し
ていると感じる中、決められた時間に正しい掃除用具の
使い方を指導してもらい、黙働にて行う取り組みが徹底さ
れてきている。今後は、家庭内にもつながるような取り組
みを考慮してはどうか。
【学校関係者評価を受けての学校の改善策】
・教師のいない場所でも黙って掃除ができるように、掃除のやり方を指導する。また、教師は教室以外の場所の掃除を子どもと共にやるようにする。
・自らが意欲的に追究する子が育つ授業内容が確立され
(3)学習の基礎 ①子どもたちが自ら考えたり、話し合ったりすることを意識した授業を行っ ④
ている。自ら考え、話し合う姿をめざして、子どもたちをど
た。
基本を身につ
け、応用できる力 <学校説明>
B
B う指導したらよいのか、先生方が討議しながら取り組んで
いる。
をつける(知)
【具体策】
・新通小の考えで「学力とは何か」。短いフレーズにして
・自分の考えの根拠を明確にさせ、授業の中に「もつ・深める・まとめる」
的確なものを打ち出すと、教職員はもちろん、児童・保護
者・住民にもわかりやすく、具体的なものになってよい。
のいずれかの書く場を必ず位置づける。
・授業時に書く場面を設定することはよいことで、推進し
・グループ活動(少人数)の場を設定するなどして、自分の考えを伝えられ
てほしい。同時に調べたことをレポートにして出すなど論
た満足感をもたせる。
文や長い文章に取り組みたい。・考えたり話したりして、
・一斉学習の場では、自分の考えが話し合いによってどのように変わったか
協調協力する気持ちを養成する。
振り返らせる。
・自分の考えを相手に伝えるには、考えを明確にしどの
【成果】
ように伝えるか、また相手はどのように受け止めたかを
・子ども達の疑問や感想から学習問題を作り話し合いの場を設定したことに
感じる力が必要になる。いろいろな方法でその力を習得
より、積極的に自分の考えを伝えようとする子が増えた。
できるように指導したい。
・子ども達の話し合いたいという気持ちと学習問題が重なったときは、活発
・話し合いの仕方やスキルを低学年から積んでいって高
な話し合い活動となった。
学年に育つように、そして満足感を得られる経験をして
いってほしい。グループ活動で十分力をつけて、全体の
・「考えをもつ」場面での「書くこと」は意識的に設定したため自分の考え
前でも話ができる力を養っていってもらえればと思う。
を明確にできるようになった。
・単元展開で話し合う場を意図的に組むことができた。
【課題】
・少人数の場では話し合いができるのに、全体になると難しい子がいるの
で、
子どもが自発的になる学習問題を工夫したり、話し方や発表の仕方などスキ
ルを指導していく。
【学校関係者評価を受けての学校の改善策】
・何を話し合うのか、何のために話し合うのか、教師が目的を明確にして話し合い活動を設定する。
(4)より高い目標 ①いろいろなことに挑戦し、心身を鍛え、「できた」「やれた」思いをもて
⑤
めざして取り組む る子を育てる。
つよい心(体)
<学校説明>
B
【具体策】
・取り組む内容を精選し、1つのことに集中できるような計画を立てるよう
に心がける。(渡り廊下2階の掲示板を活用)
・多様な価値観(運動だけではない)を子どもがもてるようにし、自分のよ
さを広げたり、気づかせたりさせていく。
【成果】
・行事を通して「やれた」「できた」思いをもてる子がいた。
・年間の行事を見据えて核となる行事(宿泊体験、音楽集会など)に向け、
目的意識を持たせることで、達成感のある活動にすることができた。
・水泳、鉄棒、確認テストなど結果が出るものについては意識ができた。
・目標やゴールを見せて、見通しをもたせることで「できた」「やれた」思
いにつなげることができた。
・自発的に取り組んだことについては「できた」思いがもてる。
【課題】
・達成感をもつ前に挑戦を諦めたり、投げ出したりしまったりする子がいる
ので、子どもたちができたことをもっと褒めて自信をもたせていきたい。
・こちらから与える課題が多く、自分から発信して挑戦することが少ない。
B
・小さなことでも子どもは褒めてもらえればうれしいので、
家庭にも伝えて皆で子どもの自己肯定感を高めていけた
らと感じる。
・各自、得手不得手の個人差があるため、まず得意な分
野で挑戦させ、「やれた喜び」や「自信」をもたせる。そし
て、苦手な分野にも挑戦させる。
・教師が思っている以上に児童は褒められたことを後々
の人生まで覚えていて、本人の生きるバネとなるものだ。
「さすが」「すばらしい」「よくやったな」「すごいぞ」「立派
だ」「感心した」とか教師の口からよいことは褒める言葉
が出るようにしたい。教師はリーダーシップの仕事だか
ら、児童を目標までもっていくには、激励または時々叱る
ことも必要。「3つ褒めて2つ叱る」ことが大切か。
・やればできることを、粘り強くあきらめず活動させ、達成
したら必ず褒めて、やる気にさせることが必要だと思う。
・渡り廊下2階の「個人のめあて」の掲示板は、とてもよい
取り組みだ。
・1~6年生まで個々の発達段階に合った適正な目標が
設定されているか。また、適正でない目標に対しての対
応も協議する必要がある。
・高い目標に到達するには、多くの壁を乗り越えなくては
ならない。その壁を乗り越えようと努力することによって、
本当の意味での「たくましさ」「優しさ」「思いやり」などを身
につけ人間としても成長していく。こうした経験を積み重
ねていくことは、子どもたちにとって、目標以上に価値が
あると考える。
【学校関係者評価を受けての学校の改善策】
・子どもたちが目標達成を諦めてしまわないように、教師が適切な支援をしたり、励ましたりして、その子に達成感を味わわせる。
Ⅱ 各指導部・領域に関わること
大項目
中項目
評 価 指 標
自己
学校関係者評価委員会から
(小目標・具体的取り組み)
評価
(1)確かな学力 ①朝のスキルタイム(月・火・木)を有効に活用し、子どもたちに国語・算
・国語の教科書を見ると、低学年のうちから短歌・俳句・
⑥
の育成
詩が出てくる。また、古い話だが「声に出したい日本語」
数の基礎基本を身につけさせる。
<学校説明>
B
B がベストセラーになったこともあった。古典も音読させた
い。
【市共通項目1】 【具体策】
・スキルタイムの設定はよいことだと思う。ただ、その成果
・計算スキル(月・火)、言葉スキル(木)を授業時間として位置づけ、年
を見ることが非常に難しいので、今後の取り組み方を工
間を通して指導時間とする。
夫したい。
・年3回実施する校内確認テストで定着度を確かめる。
・すぐに結果は出なくても、一人ひとりの目線に合わせ続
・音読カードを活用し、家庭学習の取組状況を見届ける。(保護者にも協力
けていくのが大切だと思う。学校だけの指導では難しいと
思うので、家庭でも意識してもらう必要があると感じる。
していただく)
・英単語や社会など、他教科の取り組みも可能なら検討
・必要に応じて月曜日放課後の学級の日を活用し、個別指導をする。
してみてはどうだろうか。
・読書活動を奨励し、本に親しむ子を増やしていく。
・道徳的な社会のルール等を楽しく理解し、学べる時間
【成果】
が週に1度くらいあってもよいのではないか。
・年度当初に作成した年間指導計画に沿って、各学年が足並みをそろえて指
導することができた。(スキル用ドリル、プリントなどの活用)
・教科の進路に合わせて子ども達がつまずいている問題や復習の時間として
有効に活用できた。(新出漢字、漢字テスト)
【課題】
・一人一人に基礎基本的な力がついたかの評価を定期的に行う。
・算数2日、国語1日の時間数を子どもの実態にあわせて検討したい。
【学校関係者評価を受けての学校の改善策】
・国語の言葉に対する力を伸ばすために、国語を2回にする。内容は子どもの実態をふまえ、学年ごと工夫して取り組む。
(目標・取り組みの括り)
1
教育課程
学習指導
(2)道徳教育の ①毎週火曜日の道徳の授業を充実させ、思いやりと感謝の心を育てる。
充実
<学校説明>
【市共通項目2】 【具体策】
・火曜日の道徳をより充実させ、価値に迫る授業をして、道徳的実践力を育
てる。
・火曜日の「家庭道徳の日」を定着させ、道徳教育に関心を寄せてくれる家
庭を増やしていく。
【成果】
・火曜日に道徳の授業を行うことが定着し、全校で取り組むことができた。
・資料の音読を宿題にしたり、保護者にコメントを書いていただいたりし、
家庭に啓発することもできた。
【課題】
・授業内容について、より研修を積み、子どもたちの心を育てていきたい。
・より子どもの実態に合った資料を見つけたい。
⑦
B
B
・全校が同じ時間に道徳をやっているという他校にはない
取り組みは素晴らしいことだ。子どもたちの将来の基礎
作りに向けて、これからもぜひ続けていっていただきた
い。
・先生が道徳を教えるのが楽しみであるようにしたい。副
読本だけでなく、教師自らが資料を見つけ教材を作るよう
になると、道徳の授業が楽しくなる。児童の評価はない
が、教師自身の授業の評価はどんな尺度でやっている
か。
・非常に大切な項目の一つだと思うので、火曜日に限ら
ず時にふれ、家庭に啓発するのがよい。
・思いやりと感謝の心をもつことは絶対必要。本来ならま
ず、各家庭で取り組むことだと思うが…。家庭との連携を
さらに強くして取り組んでもらいたい。
・さまざまな考え方や宗教が世界中に存在する中、
「OMOIYARI」の心は世界共通であり、現代社会において
最も必要な「心」であると考える。今後は家庭との連携を
図り、より充実させていただきたい授業である。
【学校関係者評価を受けての学校の改善策】
・火曜日の「家庭道徳の日」を保護者に呼びかけていく。また、教師は互いに授業を見合い、授業内容の向上に努める。
(3)特別活動の ①コミュニケーション能力を育てるために、ペア活動を有効に活用すること
充実
ができた。
⑧
<学校説明>
B
B
【市共通項目3】 【具体策】
・昨年度まで年7回行っていたペア活動を、今年度はペア遊びの日として9
回実施する。
・ペア遠足での出会いを大切にし、その後も音楽集会で手紙を渡したり、宿
泊行事でお守りを渡したりして、交流の機会を継続して持つようにする。
【成果】
・昨年度よりペア活動の日を増やしたり、体育館を利用できる日を作ったり
したことで、ペア活動に変化がでてきた。
・ペアとの活動を楽しみ、相手のことを考えて話すことができた。
・優しく声をかけたり、遊んだりする姿が見られた。
【課題】
・活動というよりも、遊びだけの時間になっていて、その場限りの交流に
なってしまうことがあったので、ペア遊びだけでなく、一緒に作ったり学ん
だりする活動なども取り入れ、よりよいものにするためのコミュニケーショ
ンの場を増やす。
・ペア活動の日以外にも共に過ごす日を設定したい。
・6年間の生活で小学校生活の思い出となる人間的な交
流のあるペアの関係でありたい。
・コミュニケーション能力の育成は、大人になってもなか
なか難しいので、小さいうちから育んでいってもらいた
い。
・性格の差・個性・家庭の状況により難しい面もある。ペ
ア活動以外によい方法はあるか。
・コミュニケーションの能力を育てるには、ペア活動の他
にグループ活動(5人前後)の場を設けたらどうか。2人
の時よりも考える力・話す力が養われるのでは…。
・ペア活動で相手の立場になって考えることや思いやり
のある行動をすることにより、将来役に立つと思う。
・上級生のリーダーを中心にして何か具体的に達成感が
もてるような取り組みを考えてみてはどうか。児童数が減
少している現状もあり、縦割り関係を重視してみては…。
【学校関係者評価を受けての学校の改善策】
・ペア活動は5月から2月まで毎月位置づけ、異学年間の交流の機会を設けていく。
2
生徒指導
(1)一人一人を ①一人ひとりの子どもの理解に努め、個に応じた支援・指導の充実を図る。
大切にした指導
<学校説明>
【市共通項目4】 【具体策】
・月曜日を学級の日に設定し、個別の子ども指導や教育相談の時間にあて
る。
・「子どもを語る会」を年3回行い、一人ひとりの子どもについて、全職員
【成果】
・個々の児童に声をかけ、目をかけ手をかけ、共感的立場で子どもの思いを
理解するよう努めた。
・授業中だけでなく、休み時間や放課後の時間を使い、個別の学習支援をし
た。
【課題】
・個別に学習を見届ける時間を生み出していくよう努める。
【学校関係者評価を受けての学校の改善策】
⑨
A
A
・できるだけ児童と接触している時間をもった方がよいと
考える。
・全職員での「子どもを語る会」はとてもよい取り組みだ。
学校全体で全児童を守っていただいて、とてもありがた
い。これも、家庭や地域との連携が必要だと感じる。
・先生方から積極的に教育相談に関しての声かけをし、
個に応じた適切な教育相談が実施されている。
・個別の子ども指導や教育相談の時間という具体策はよ
い。ただ、月曜日は休日も多いので、毎週確保できない
のではないか。
・思春期になるとリストカットや自殺願望も見られるように
なる。小学生のうちから自己肯定感や有能感を育てた
い。
・「大変です」としか言いようがない。
・「学級の日」を回数の少ない月曜日から火曜日に変更し、学習の遅れている子への個別指導や保護者からの教育相談に応じることができるようにする。
3
安全管理・指導
(1)学校安全シ ①発達段階に応じた交通安全に関わる行事や学級での指導を通して、交通安
ステムの構築
全意識を高めることができた。
⑩
<学校説明>
B
B
【市共通項目5】 【具体策】
・「交通安全を語る会」で、児童の指摘した内容はするど
かった。ただし、下校時、信号は守っているが横断時の
周囲確認不足、会話はいただけない。素早く安全に渡っ
てほしい。
・地域でも、子どもの危ない場面を見かけたら、声かけを
するという協力が必要だ。
・信号はよく守っている。ただ、青信号の時や信号のない
交差点での左右確認に少し不安を感じる時がある。ま
た、歩道での歩行中、突然逆戻りしたりはしゃぎ回ったり
している姿を時々目にする。
・登下校以外の信号の守り方が気になる。
・自転車に関しては、小さなうちに指導していただくと、中
高生になっても身についていると思うので、大事なことで
ある。
・「交通安全を語る会」など交通安全やルールを守ってい
く意識が高まっていると感じる。
・駒形通り等子どもたちの放課後の行動範囲内で、かな
り危険な場所がある。学校と地域が連携して、対処する
ことも必要である。
・「駅南地区の…」のように地域の特色をとらえた具体的
な指導はよい。
・警察と連携をとり、個々の危機回避能力を高める方策を探り、交通教室
(1・4年)のもち方を工夫する。
・ヘルメット着用実態調査を行い、家庭へも働きかけることにより、着用率
を上げる。
・週末には学級で、長期休業前は学年で、具体例を挙げて安全指導を行う。
【成果】
・1年生は、毎日学年で集まってから一斉に下校させるようにし、安全に気
をつけさせた。
・6年が実施した「交通安全を語る会」での内容を、全校児童に広めること
で、通学路における交通安全の意識を高めようとした。
・駅南地区の子どもたちを集めて登下校時の歩き方について指導した。
【課題】
・自転車におけるヘルメットの着用を確実にする。
・学年行事等で目的地に行くまでの歩き方を見ると、交差点での安全確認等
十分ではないと思えるところがあるので、複数教員で見守りたい。
・地域の方々の(交通安全の意識を高める)協力も得たい。
【学校関係者評価を受けての学校の改善策】
・交差点での安全確認がしっかりできるようにさせるために、交通安全意識をさらに高めるようにする。
4
保健管理・指導
(1)健康教育の ①「早寝・早起き・朝ご飯」を推奨し、健康に対する子どもや家庭の意識を
充実
向上させる。
<学校説明>
【市共通項目6】 【具体策】
⑪
A
A
・家庭での躾、指導が一番だ。父母会、その他の会合時
にPRが必要である。
・家庭環境があると思うが、親の意識づけがとても大切
だ。
・子どもへの指導も必要だが、それよりも家庭(保護者)
に意識をもってもらうのが先決。時々子どもの様子を聞
き、不励行の回数が多い子どもの家庭に直接状況を聞く
ことも必要かも…。
・規則正しい生活が身についてきていると感じる。今後
は、健康面等について、学校での表れをもとに、家庭に
指導の強化をお願いしたらどうか。
・「早寝・早起き・朝ご飯」を繰り返し、粘り強く進めたい。
・必要性を理解してもらうために、保健だよりで資料を配付していく。
・家庭での生活時間の使い方を子どもに考えさせ、「早寝・早起き」を実践
させる。
・学校保健委員会(3年生以上参加)で講師をお願いし、「早寝・早起き・
朝ご飯」について取り上げ、特に朝ご飯の大切さについて指導する。
【成果】
・保健だよりを発行し、保護者の意識を高めるように働きかけた。
・7月の学校保健委員会でも、テーマとして取り上げ、子どもに指導した。
・懇談会でも話をして、保護者に意識してもらうようにした。
・意識の低い家庭は減少し、限られてきている。
【課題】
・家庭のよっての個人差は、なかなか変えられない。もっと保護者へ啓発を
行っていきたい。
・「早寝」が最もできていないことであるので、家族の協力が得られるよう
努める。
【学校関係者評価を受けての学校の改善策】
・保護者の協力が徐々に得られるようになってきている。今後もPTAと協力しながら保護者に呼びかけていく。
(1)学校の実態に ①困難を抱えている子どもに対応するための支援体制をとっている。
応じた校内体制作
特別支援教育 り推進 <学校説明>
【市共通項目7】 【改善策】
5
⑫
B
A
・個別の支援計画がきちっとでき、その計画を連携して実
施できれば成功する。
・担任の先生は大変だと思う。状況により増員を具申して
はどうか。
・問題を抱えている子どもは、自らそれを出すことを避け
る子が多いため、職員全員で取り組まなければならない
ことで、その苦労がよくわかる。
・学校全体で一人ひとりの難易度に合わせて、支援体制
が整っているようで、先生方の努力が感じられる。新通小
の素晴らしい校風だと思う。
・音読カード等を通じて家庭とのコミュニケーションがとれ
ている。個の先生だけではなく、学校全体として対応策を
講じてくれている。今後は、さらなる周知徹底をお願いし
たい。
・支援員の増員をぜひ市に要望したい。
・特別支援コーディネーターを中心に、常に連絡を取り合い、担任ひとりで
抱え込まないような体制づくりをする。
・毎週金曜日に来校するスクールカウンセラーについて、保護者に周知を図
り活用していく。(保護者・子ども)
・特別支援教育支援員、学習支援ボランティアを、学習・生活面で困り感を
抱えている児童に配置する。
【成果】
・生徒指導主任だけでなく、カウンセラー、いろいろな人がかかわることが
できたと思う。
・担任一人が抱えるのではなく、いろいろな先生方が協力して対応策を考え
て行くことができた。
・毎週のカウンセリングを有効に活用することができた。
・保護者に、子どもの日頃の様子を音読カードを通じて伝えている。
・全職員が共通理解(子どもを語る会、打合せでの申し送り)を図りながら
個に応じた取り組みをすることができた。
【課題】
・担任は大変だが、個別の支援計画をしっかり立て、その子に関わる職員は
共通理解しておく必要がある。
・担任がつきっきりになるのことができないが、支援が必要となる子がいる
ため、支援員の配置を工夫したい。
【学校関係者評価を受けての学校の改善策】
・問題が起こった時、起きそうな時には、関係職員で連絡を取り合い、協力して対応策を考えていく。
6
組織運営
(1)組織・運営 ①学校教育目標・重点目標具現のため、教職員が自己の役割を自覚し、学校
の改善
評価書に掲げた評価指標や具体策を確実に実践する諸活動ができた。
⑬
<学校説明>
【市共通項目8】 【具体策】
・各分掌からの具体的な方策を照らし合わせ、方策の内容を精選したり、指
導に軽重をつけたりする。
・評価指標を常に意識できるように、評価書を職員掲示板に掲示し、日々の
実践で生かせるようにする。
【成果】
・今年度からの重点目標「つよい心 やさしい心」を意識した教育活動が実
践できた。
・分掌の仕事に対して、責任をもって取り組んだ。
【課題】
・一人ひとりにかかる負担が大きくなってしまう。内容の精選・軽重をつけ
た指導など、さらに工夫が必要である。
【学校関係者評価を受けての学校の改善策】
・特に重点目標「つよい心 やさしい心」を意識した教育活動を行っていく。
B
A
・新通小の職員の動きを見ると達成されている。教職員
が自らの目標としてとらえ、自分の中で具現化することが
大切。
・先生方がそれぞれの役割を自覚し、責任をもって子ども
に向き合ってくださっているのがよく伝わってくる。チーム
ワークのよさが感じられる。
・具体的に目標に向かって前向きに責任分担して努力し
てほしい。
・何事も目標をもって取り組むことが必要。今後も目標に
責任をもって進めていただきたい。
・「やさしくなる」ために「つよくなる」。世のため、人のため
という言葉が陳腐に聞こえてくる世の中において、この言
葉の意味は「思いやり」の心へとつながっていく。今後も
重点目標として子どもたちに伝えていっていただきたい。
7
研修
(1)研修体制の ①研修テーマ「自分の考えが変容する話し合い活動」の実現を目指し、全体
充実
研修や学年部研修を位置づけ、日々の授業改善に努めた。
<学校説明>
【市共通項目9】 【具体策】
・年2回の大研を行い、職員全員で本校の課題を共有する機会をもち、授業
改善に努める。
・授業研を公開し、互いに授業を見合うことで、自身の授業力を高めるよう
努める。
・研修内容を意識できるように職員用の掲示板を設け、日々の授業で実践し
ていく。
【成果】
・年3回の全体研修会において、研修の手だてを共有化したことで全職員が
常に意識して授業改善に取り組むことができた。
・横浜国立大学の先生を講師にお迎えして、国語の授業作りを全校で取り組
むことで授業の質を高めることができた。
⑭
A
A
・教師の仕事は、①授業②学級づくりである。また、①②
は学校経営の2つの核である。大学教授を迎えての授業
研究が行われ頼もしい。
・研修テーマの実現は、とても努力がいることだと思う
が、毎日の忙しい中、共通の意識をもって取り組んでい
るのは、素晴らしいことだ。
・人生何事も勉強。これでよいと思ったら終わりである。
・各自のレベルアップを図るためには、このような活動が
必要。
・先生方からのアンケートにもあるように、内容的にも充
実した研修が実施されたと評価する。今後も継続的にさ
まざまなジャンルの研修を受講していただきたい。
【課題】
・教材研究や事前・事後研修ができる時間の確保が難しかった。
・職員間でお互いの授業を見合うことで、授業改善へのアドバイスやポイン
トを指摘したり評価したりする必要がある。
【学校関係者評価を受けての学校の改善策】
・引き続き横浜国立大学の先生を講師に招聘し、国語科を中心として教師の授業力の向上をめざす。
8
(1)信頼される ①学校は教育目標・重点目標や教育課程の実施について、保護者や地域にわ
学校づくり
かりやすく伝えることができた。
⑮
保護者・地域
<学校説明>
住民等との連携 【市共通項目10】 【具体策】
A
A
・広報活動は高く評価できる。ただ、一方的に伝えるだけ
でなく、時にはアンケートを出し、保護者から見た学校を
把握することも、学校と保護者との関係を結びつける手
段ではないだろうか。
・配布物やメール等により、学校での様子が適切に家庭
へ伝えられている。
・参観会は父母が見ているが、懇談会は帰ってしまうとい
うことは、啓発と同時に懇談会の内容を工夫して役を与
え、父母が活動する会を運営するべき。
・学校、保護者、地域の三者とのコミュニケーションは非
常に大切。特に学校評価に関係する各項目は、ほとんど
が家庭・保護者の躾や、指導が最も重要と考える。機会
があるごとにお願いするべきである。
・毎月の学校だよりはとても楽しみだ。昔からの新通小の
学校・地域・保護者のつながりは、他校にはない素晴らし
いものだと思う。
・HPからも学校行事等の様子が適切に伝えられている。
・長期休み前(7・12月)の2日間を特別日課にしたり、毎週月曜日の放
課後を学級の日としたりして、教育相談が行える時間を確保する。
・保護者が何でも相談できるような関係作りに努める。
・学校だより、ホームページ、メール配信を通じて、子どもの様子を保護者
に伝える。
・参観会時に年2回(4・10月)学校説明会を行う。
【成果】
・毎月学校だよりを発行し、学校の様子や行事予定を知らせた。また、教育
方針について理解していただくようにした。
・参観会では、4月には全体会、10月には放送で、校長より学校の様子に
ついて保護者に伝える機会を設けた。
・教育相談に訪れる保護者の数は減少していない。また、必要に応じて担任
から声を掛けさせていただき、子どものことについて保護者と共に考える時
間を作った。
【課題】
・ホームページの更新がやや少なくなっている。
・学級だよりだけでなく、子どもの姿を通して感じたり、子どもから聞いた
りして、学校での様子を知ってもらうことができるよう、保護者にお願いし
ていく。
【学校関係者評価を受けての学校の改善策】
・学校だより、学年だよりを通じて、学校の様子を発信する。ホームページにおいても更新のサイクルを短くしながら発信していく。
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施設設備
(1)施設・設備 ①定期的な安全点検を実施し、安全管理に努めている。
の適切な管理
⑯
<学校説明>
【具体策】
・危険度や利用頻度をもとに、優先順位を考え対応していく。
・毎月10日の安全点検を確実に行う。
・いつも新鮮な目で点検できるように、2ヶ月おきに点検場所を変えて行
う。
【成果】
・安全点検で修理が必要となった箇所については、すぐに対処することがで
きた。
・安全点検が確実に行われている。
【課題】
・老朽化に伴い、校内では対処できない箇所もあるので、市と連携をはかり
ながら改善していきたい。
【学校関係者評価を受けての学校の改善策】
・子どもたちの安全を第一に考え、確実な安全点検と安全管理に努めていく。
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・遊具などの撤去・修理などを聞き、常に気を配っている
様子が感じられ安心している。予算上大変でも、続けて
ほしい。
・PTA施設整備委員会による校内の施設整備事業や、施
設利用団体による側溝清掃等、学校と連携した施設の整
備が行われている。今後も引き続き、安心・安全な学校を
目指していただきたい。
・「学校は安全で無事に子どもは家へ帰ってくる」は保護
者の、社会の認識である。安全には留意し、点検はマン
ネリにならぬように。
・人命第一、安全第一、予防第一、物事すべて結果論と
なる。問題は、状況を把握して作るものだという説もあ
る。
・子どもたちの安全を最優先に考えていただき、毎月10
日の安全点検は、大変でもずっと続けていっていただき
たい。
学校から 経営のまとめ(成果と課題)
学校関係者評価委員会まとめ
1 経営のまとめ(成果と課題)
評価指標に見直しを図り、重点的な指導ができるようにしたため、多くの成果が見ら
学校の教育目標でもある「思いやりの心をもち、自ら考え学
び続ける子」というテーマをすべての教職員が共有し、子ど
もたちと接してくれている姿が本当にありがたいと感じます。
全16項目に及ぶ具体策も、それぞれの担当の先生から、的
確に他の先生方へと進捗状況等が発信され、個に応じた的
確な指導がなされていると感じました。
今後も「つよい心 やさしい心」を兼ね備えた日新の子を支
援し見守っていくために、学校教育と家庭教育、地域教育の
連携をさらに深めていきたいと思います。
れた。
学習面では、校内研修を通して全職員が授業力向上をめざして取り組んだ。その
ため、子どもたちの基礎的な学力や学習の習慣は身につき、向上してきている。た
だ、「思考力・判断力・表現力」については不十分であり、子どものもっている力を十
分発揮させているとは言えない。
生活面では、掃除の黙働に代表されるように、多くの場面で本校の素直でまじめな
子どもたちによさが表れていた。「言葉遣い」については、相手意識を向上させる必
要がある。
組織運営や施設整備の面では、全職員が危機管理意識をもち、確実にやり遂げる
2 学校関係者評価の意見を受けて(改善策)
まず、今後も、低学年から継続的に「書くこと」に取り組ませ、一人ひとりが
自信をもって授業に臨めるようにしていく。また、教職員の子どもたちへの願
いを共有し、指導にあたっていく。その中で、特に身につけさせたい「思考
力・判断力・表現力」の育成に努めていきたい。
改善を図りたい「言葉遣い」については、家庭・地域と連携を図り、大人が
子どもに思いやりをもって接することで、子どもたちが思いやりの心を育める
ように努めていく。