平成 27 年 年頭所感 全国酒販生活協同組合 会長 関 根 勝 臣 新春を迎え、全国の組合員・役職員各位をはじめ、関係業界、団体各位のご 多幸とご繁栄を心からお祈り申し上げるとともに、平素の温かいご協力に対し、 衷心より感謝の意を表するものでございます。 日本経済は、昨年 4 月の消費税の引き上げに伴う駆け込み需要の反動からの 持ち直しのテンポが鈍く、個人消費の伸び悩みなどから景気は確かな回復に至 りませんでした。政府は、景気動向の下振れを回避し、道半ばであるデフレ脱 却と経済再生を優先させるため、今秋に予定していた消費税の再引き上げを先 送りしました。今後の経済政策が着実に進められ、社会全体に景気回復が浸透 することを期待しています。 また、昨年は台風や集中豪雨、豪雪、地震といった災害により、多くの組合 員が家屋の損壊あるいは浸水被害などに遭いました。罹災を受けられた方々に は謹んでお見舞い申し上げ、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。 一方、生協事業に関連のある保険業界を取り巻く環境はめまぐるしく変化し ており、例えば、国内の生命保険業界は、主に国内の人口の減少、人口構成の 変化による生命保険ニーズの変化、新規参入の増加、販売チャネルの多様化、 グローバルな規制環境の変化等により、経営戦略は、これまで以上に顧客重視 のスタンスで、新たなビジネスモデルを創造することが求められています。 本組合の共済事業は、私たちの生活を脅かす様々な危険に対して、組合員相 互に助け合う保障事業であり、今日の社会環境では「相互扶助」を基本とする 協同組合の果たす役割はますます大きくなっています。こうしたことから本年 は、危機管理体制の適切な実施と内部統制・コンプライアンス体制の徹底を図 りながら、組合員に対して組合事業を利用することの意義を働きかけ、理解し ていただきながら、組合事業への参画意識を高めていく必要があると考えてお ります。 今後の生協事業の運営に対しなお一層のご支援ご協力をお願い申し上げます。 本組合の斡旋事業である「がん保険」および「商品総合補償制度」につきま しても、引き続き業績拡大にご協力をいただきますよう重ねてお願い申し上げ ます。 本年も、皆様方の一層のご支援・ご協力をお願い申し上げますとともに、ご 健康とご多幸を心からお祈りし、新年のご挨拶といたします。
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