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平成27年1月1日から始まる
新たな小児慢性特定疾病医療費助成制度について
平成 26 年5月に「児童福祉法の一部を改正する法律」の施行を受け、現在の「小児慢性
特定疾患治療研究事業」は本年 12 月末で終了し、平成 27 年1月からは新たな小児慢性特
定疾病医療費助成制度が始まることになりました。
*現在の制度では、医療費助成の対象となる疾患を「小児慢性特定疾患」と呼んでいますが、
新たな制度では、
「小児慢性特定疾病」と呼ぶことになりました*
☆新たな制度のポイント☆
医療機関・医師が指定されます
平成 27 年1月からは、医療費助成対象となる医療・調剤・訪問看護等は、県や中核市等
の指定を受けた医療機関(指定医療機関)が提供するものに限られます。
また、新制度において医療意見書を記載できるのは、都道府県等が指定した医師(指定医)
に限定されます。
(※今回の更新申請に係る医療意見書に限り、指定医でなくても記載できます)
どこが指定医療機関か、どの先生が指定医かについては、今後、医療機関の所在地の都道
府県又は中核市等のホームページ等で公開されることになっています。
医療費助成の対象疾病が拡大されます
平成 27 年1月1日から、医療費助成の対象疾病が現在の514疾病から約700疾病に
拡大されます。また、医療費助成となる基準(疾病の状態の程度等)についても見直しが行
われます。
新制度での対象疾病については現在、厚生労働省で公表に向けて準備中ですが、今後確定
し公表され次第、県ホームページ等によりお知らせする予定です。
月額自己負担上限額が変更となります
現在の制度では、世帯の生計中心者の所得税額に応じた自己負担限度額を医療機関でお支
払いいただいておりましたが、新たな制度では患者の方が加入している医療保険の世帯におけ
る市町村民税額に応じた自己負担上限額(月額)をお支払いいただくことになります。
≪新たな小児慢性特定疾病医療費助成制度における自己負担上限額(月額)≫
(単位:円) 患者負担割合:2割
自己負担上限額(外来+入院)
階層
区分
階層区分の基準
( ()内の数字は、夫婦2人子1人世
帯の場合における年収の目安 )
生活保護
低所得Ⅰ
低所得Ⅱ
既認定者(経過措置3年間)
一般
重症
人工
呼吸器等
装着者
一般
現行の
重症患者
人工
呼吸器等
装着者
0
0
0
0
0
0
(~80万円)
1,250
1,250
1,250
(80万円超~)
2,500
2,500
2,500
市町村民税
非課税
(世帯)
原則
1,250
一般所得Ⅰ
市町村民税
課税以上7.1万円未満
(約200万円~約430万円)
5,000
2,500
一般所得Ⅱ
市町村民税
7.1万円以上25.1万円未満
(約430万円~約850万円)
10,000
5,000
5,000
上位所得
市町村民税25.1万円以上
(約850万円~)
15,000
10,000
10,000
入院時の食費
1/2自己負担
500
2,500
500
2,500
自己負担なし
今回、期限までに切り替え申請(更新)手続きをしていだいた方で、新制度でも小児慢性特定疾
病患者として認定された方については、平成27年1月1日からは、上記の「既認定者(経過措
置)
」のいずれかの自己負担額をお支払いいただくことになります。
なお、この経過措置は3年間とされているため、引き続き小児慢性特定疾病患者として更新さ
れた場合、平成 30 年1月1日以降は、左側の「原則」の自己負担上限額が適用となります。
≪自己負担上限額(月額)を決定するための世帯の考え方について≫
住民票上の世帯
父
患者の
兄弟
患者
母
社会保険B
(被保険者:母)
社会保険A
(被保険者:父)
新制度では、住民票上の世帯ではなく、医療保険の世帯の住民税課税額に基づいて自己負
担上限額が決定されます。上記の場合だと、
「父・患者」と「母・患者の兄弟」とは、保険上
は別世帯のため、自己負担上限額は父(及び患者)の市町村民税額によって決まることにな
ります。
≪平成 27 年1月以降、新制度で医療機関を受診する際のイメージ≫
※現在までに、厚生労働省より明らかになっていることをお伝えしています。
「医療受給者証と自己負担上限額管理票」
● 医療受給者証には、申請をした病院等が記載されます。
● 自己負担限度額から自己負担上限額になり、医療受給者証と共に「自己負担上限額管理
票」を交付しますので、受診の際には医療受給者証と共に必ず携行していただくことにな
ります。
自己負担限度額:現在の制度(小児慢性特定疾患)
○
入院、外来ごとに、保険医療費と食事療養費を含めて、1医療機関
ごとに月額で自己負担限度額を超える部分が公費負担。
○
院外調剤薬局での保険調剤費用 及び 訪問看護は、自己負担なし。
自己負担上限額:新たな制度(小児慢性特定疾病)
○
病院、薬局、訪問看護ステーション等、その月に受診した複数の指定医療機
関の自己負担を全て合算し、自己負担上限額を超える部分が、公費負担となる。
○
自己負担上限額の管理のため、医療受給者証と共に交付される「自己負担上
限額管理票」を使用する。
①指定医療機関で小児慢性特定
疾病の治療等を受けた際に、窓口
↓自己負担上限額管理票のイメージ
に提出し、記載してもらう
小 児 慢 性 特 定 疾 病 医 療 費 平成27年1月分自己負担上限額管理票
受診者名
香川 太郎
受給者番号
月間自己負担上限額
②自己負担の累計額(月間)が上
OOOOOOO
15,000円
日付
指定医療機関名
自己負担額
月間累積額
徴収印
1月△日
△△小児科内科医院
8,OOO
8,OOO
印
1月□日
□□薬局
4,OOO
12,OOO
印
3,OOO
15,OOO
印
1月○日 訪問看護ステーション○○
限額まで達した場合は、その旨を
確認してもらう
③自己負担上限額に達した場合、
その月においては疾病にかかる医
療費を自己負担する必要はありま
月 日
上記のとおり月額自己負担上限額に達しました。
日付
指定医療機関名
確認印
1月○日
訪問看護ステーション○○
印
せん。
※その月の自己負担上限額に達した後も、管理票は持ち歩いていただくことになります。