平成26年度 1 鉾田市国民健康保険 保健事業実施計画(案) 目的 鉾田市国民健康保険保健事業実施計画は,「国民健康保険法に基づく保健事業の実 施等に関する指針(平成 16 年 7 月 30 日厚生労働省告示 307 号)」に基づき,生 活習慣病対策をはじめとして,個々の被保険者の自主的な健康増進及び疾病予防の取 組について,その支援の中心となり,個々の被保険者の特性を踏まえた保健事業を展 開することを目的とする。 2 現状と課題 鉾田市では,平成 22年に26.1%であった高齢化率が,平成37年には34.8% と一層進むと予測されている。また,生活習慣病(糖尿病,高血圧症,脂質異常症, 肥満等)とされる疾病に係る医療費も増加傾向にある。これらのことから,生活習慣 の改善により生活習慣病の発症や進行を防ぐ対策として保健事業の充実を図るとと もに,医療費適正化や財政健全化の観点からも,保健事業の効果的・効率的な実施を 図ることが必要である。 3 基本方針 (1) 保険者としての役割 関係部署と連携し,個々の被保険者の特性に応じたきめ細かい保健事業を実施 し,被保険者の健康の保持増進に努める。 (2) 生活習慣病対策の重点化 生活習慣改善を重視した保健事業を展開し,個々の被保険者の生涯にわたる生 活の質の維持及び向上並びに医療費の適正化を目指す。 (3) 特定健康診査及び特定保健指導の実施 「高齢者の医療の確保に関する法律」第 19 条(特定健康診査等実施計画)の 規定により策定した「鉾田市特定健康診査等実施計画」に基づき,生活習慣病の 予防を推進するために特定健康診査受診率の向上に努めるとともに,特定保健指 導を効果的に実施することによりメタボリックシンドロームの該当者及び予備 群の減少を図る。 (4) きめ細かい保健指導の実施 特定健康診査等の結果を踏まえ,個々の被保険者の生活習慣等の特性に応じた 継続的な保健指導に重点を置き,重症化予防のための保健指導等を実施するとと もに,必要な者には医療機関への受診勧奨に努める。 (5) 疾病予防事業の実施 脳ドック健診に要する費用の一部を助成することにより,被保険者の健康保持 増進を図るとともに,循環器系に関する疾病の予防に寄与する。 さらに,医療機関健診に要する費用を助成することにより,特定健康診査未受 診者に対して健診への意識の高揚と,医療機関健診の促進を図る。 4 事業計画 (1)特定健康診査等事業 「鉾田市特定健康診査等実施計画」に基づき,生活習慣病の予防に着目した効 果的・効率的な特定健康診査事業を実施することにより被保険者の健康の推進を 図る。 〈実施方法〉 ①健診機関に委託,春と秋に期間を設け実施 ②関係部署と協力し実施 ③茨城県医師会との集合契約。 〈対象者〉 満 40 歳以上の鉾田市国民健康保険被保険者 〈自己負担〉 40 歳~74 歳:500 円 〈勧奨方法〉 広報紙,防災無線,ホームページ等の活用 (2)特定保健指導事業 「鉾田市特定健康診査等実施計画」に基づき,特定健康診査の結果から動機付 け支援及び積極的支援の対象者となった者に対して,生活習慣の改善を促し,本 人の自覚による行動変容により生活習慣病の予防を図る。 〈実施方法〉 関係部署へ協力依頼し,動機付け・積極的支援を実施 〈対象者〉 特定健康診査受診者の生活習慣リスクに基づき必要性のある者 ※糖尿病,高血圧症または脂質異常症の治療に係る薬剤を服用中 の方は除く 〈自己負担〉 なし 〈勧奨方法〉 健診結果をもとに階層化した対象者に個別の通知,電話での利用 勧奨 (3)未受診者対策事業 特定健康診査未受診者に対し,関係部署,関係機関等との連携による受診勧奨 により,健康意識の向上及び特定健康診査の受診率の向上を図る。 〈実施方法〉 ①ハガキや電話等による受診勧奨 ②医療機関健診の周知 〈対象者〉 満 40 歳以上の鉾田市国民健康保険被保険者の未受診者 (4)疾病予防事業 ① 脳ドック健診 国民健康保険の健康づくり事業の一環として,脳ドック健診に要する費用の一 部を助成することにより,被保険者の健康保持増進を図るとともに循環器系に関 する疾病の予防に努める また,脳ドック健診の健診項目に特定健康診査項目を含めることにより,特定 健康診査・特定保健指導の推進も併せて図る。 〈実施方法〉 指定健診機関において9月1日(月)から実施 ※8月1日(金)から申請受付 〈対象者〉 ・簡易脳ドック健診(MRI・MRA) ・一般脳ドック健診 ※上記検査項目に特定健康診査項目を含む ①満40歳以上の鉾田市国民健康保険被保険者 ②申込時に国民健康保険税に未納のない方 ③過去2ヶ年度において脳ドック健診の助成を受けていない方 〈自己負担〉 ・簡易脳ドック健診:健診費用の 7 割を助成 <勧奨方法> ・一般脳ドック健診: 20,000円 広報紙,ホームページ等の活用 ② 医療機関健診 特定健康診査において,新規対象者である40歳年齢到達者に対して,医療機 関健診無料受診券を交付することにより,医療機関健診の促進を図るとともに, 定期的な健診の重要性の啓発を図り,被保険者の健康保持増進を図る。 〈実施方法〉 ①対象者に受診券を交付 ②各自医療機関に予約,受診 〈対象者〉 鉾田市国民健康保険被保険者で新規40歳年齢到達者 〈自己負担〉 なし 〈勧奨方法〉広報紙,ホームページの活用,対象者へ直接郵送 (5)健康教育・健康相談事業 関係部署と連携し,生活習慣から起こる疾患について,その発症や進行を未然に 予防するための正しい知識の提供を行う生活習慣病予防教室の開催,被保険者が 抱える個々の健康課題についての相談の場を設ける。 (6)重複・頻回受診者への訪問指導事業 関係機関と連携し,診療報酬明細書等から一定の基準により重複・頻回受診の 傾向にある者を特定し,指導対象であると認められる者に対して,訪問により医 療機関への適正受診を指導する。 (7)医療費通知事業 医療費の適正化を図るため,医療機関を受診した世帯に,2ケ月ごとに医療機 関名や費用額等が記載された通知書を送付する。(年6回) (8)国保制度普及啓発事業 国保制度啓発パンフを作成し,被保険者証更新時や新規加入時に配付する。 5 推進体制 健康増進課 各保健センター ※特定健康診査・特定保健指導 鉾田市 保険年金課 各市民センター ※特定健康診査・脳ドック健診・未受診者対策事業・医療機関健診 医療費通知事業・国保制度普及啓発事業 茨城県国民健康保険団体連合会 茨城県医師会 各医療機関
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