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2015 年 1 月号
医療法人社団 美術館北通り診療所
1月
スマいル亀ニュース
①
今年の抱負
院長
瀬尾
憲正
新年明けまして、おめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。
今年の干支は「未年」です。
「未」は、象形文字で木の枝葉の茂った様を表し、『漢書 律暦志』では、「昧曖(ま
いい)」の「昧」と記され「食物茂って、果実が熟した状態「味(み)」を指すと言
われます。つまり、「未」の字には、豊作への願いがこめられているようです。
その後に、覚えやすくするために「未」に動物のヒツジが使われるようになりまし
た。羊は、「祥」に通じ、中国の吉祥動物の一つです。群れをなすところから「家族
の安泰」を表すとされ、
いつまでも「平和」に暮らすことを意味しています。
さて、昨年の秋に放映された「Doctor X 大門未知子」は、見られた方がたくさん
おられると思います。最終回の視聴率は 2014 年の民放ドラマでは最高の 27.4%で
した。なぜ、こんなに高視聴率が得られたのでしょうか?
「私、失敗しないから」
これは、「Doctor X 大門未知子」の決まり文句です。傲慢で思い上がり甚だしい
言葉に聞こえます。
でも、「患者さんは一度失敗されたらその時点で終わり」という信念から、自らの
退路を断つために、「信頼に 100%答えるのがプロ」だということを、公言して、
実践しているのです。そのような姿に、視聴者は心が打たれたのだと思います。
「Doctor X 大門未知子」に近づくように、精進して、「未」の干支にちなんで、
患者さんにとって、「穏やかで」「実り多い」年にしたいと思います。」
「往(ゆ)く道は精進にして、忍びて終わり、悔いなし」
(比叡山大阿闍梨の故酒井氏から贈られた高倉健さんの座右の銘)
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2015 年 1 月号
医療法人社団 美術館北通り診療所
② 口腔ケアでインフルエンザ予防
ハビット歯科クリニック 院長 三木健史
寒くて乾燥した季節、インフルエンザウイルスが活発化する季節になりました。
インフルエンザを予防するために手洗い・うがい、規則正しい生活で体調を整える、予
防接種を受けるなど、色々気を付けていらっしゃると思います。
そこで意外と知られていない予防法が「口腔ケア」による予防です。
インフルエンザウイルスは気道の粘膜に付着して増殖します。 しかし、その粘膜に
はタンパク質の覆いがあり、通常はウイルスを容易には付着しないようになっていま
す。ところが、口腔内にあるプロアテーゼという酵素はこのタンパク質を破壊し、ウイ
ルスが侵入するのを手助けしてしまうのです。この酵素は口腔内の細菌が作り出すの
で、発生させないようにするために、きちんと口腔ケアをすることが必要で、それによ
りインフルエンザの予防につながるのです。
高齢者に口腔ケアを行うと、誤嚥性肺炎や認知症の予防にもつながるなど、様々な
効果が知られています。
毎日の歯磨きをしっかりと行い、歯科医院での歯周病や虫歯の治療、歯のクリーニ
ング(PMTC)などを行うことで、インフルエンザも予防しましょう!
※記事に関してのご質問や、歯に関してのご相談はハビット歯科へご連絡ください。
◇ ◆
ハビット歯科クリニック
◆
◇
高松丸亀町商店街参番街東館 3 階(美術館北通り診療所が入っている建物の 3 階)
TEL:087-851-2266
③ 腫瘍シリーズ
腎臓がん
腎臓は、背骨の横、左右 1 個ずつある臓器です。握りこぶしくらいの大きさで、ソ
ラマメのような形をしています。働きは、体の老廃物を濾過し尿として排泄すること
です。腎臓がんは男女比約 3:1 で男性に多い疾患で、発症年齢は、40 歳以上で起こ
りやすく、60 歳でピークとなります。
症状は、初期のころはほぼ無症状で、腫瘍が大きくなると、血尿や腹痛、わき腹あ
たりの痛み、体重減少などがおこります。原因は、他のがんと同様に、食の欧米化、
肥満、喫煙、高血圧、糖尿病などと言われています。
検査方法は、主に、尿検査・CT・MRI・超音波です。病変が良性(腎血管筋脂肪腫
など)か、悪性か判別するために様々な検査を組み合わせて判断します。
腎臓は、血液を濾過するところなので、血流が豊富です。がん細胞が血流に乗って、
全身(肺・肝・骨)に運ばれやすくなっています。あらゆる臓器のがんに共通ですが、
早期発見が大切です。気になる方はお気軽にお問合せください。
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2015 年 1 月号
医療法人社団 美術館北通り診療所
④ 寒さ対策とウォーミングアップ
理学療法士
本久
雄一
看護師 樋口泰子
寒い季節に屋外で運動するときは注意が必要です。冬の寒い日安全に運動するため
には次のことに注意しましょう。
・時間の余裕をもって、ウォーミングアップを十分に行う
・帽子、手袋、靴下などで体を温かくする
・寒さが厳しい時は、鼻や口をマスクなどで覆う
冬に発症しやすい病気のうち、もっとも重大なものとして血管障害(心筋梗塞・脳
卒中)が挙げられます。これらの原因のひとつは、低温環境や室内外の気温差が刺激
(ヒートショック)になって脳や心臓へ負担がかかることです。
血圧は季節によって変動しますが、特に冬場は血圧が上昇しやすいことが知られて
います。その理由は次のようなことです。
・寒さを感じると、体温の発散を防ごうとして血管は収縮し、血圧が上昇
・冬は運動不足になりがちで、肥満になりやすい。肥満は高血圧に影響
・冬場はクリスマスや忘年会など、食べすぎや飲酒の機会が増えることも、
血圧を上げる要因
寒さで交感神経は緊張し、全身と心臓の血管が収縮し、血圧が高くなりやすくなり
ます。さらに、血圧が高くなれば心臓に負荷がかかり、狭心症や心筋梗塞が誘発され
る危険性が高くなります。
そのため、寒い冬の運動は時間の余裕をもって、ウォーミングアップをし、楽しみ
ながら行うことが大切です。歯を食いしばって頑張る、というのはなるべく避けまし
ょう。ウォーミングアップを十分に行い、いきなり寒い屋外に出ないようにすること
が重要となります。
首、手首、足首が外気にふれると、肌から熱が逃げて体温が下
がります。風の侵入を許さないよう手袋やマフラー、レッグウォ
ーマーなどを活用してみるとよいと思います。また、冷たい空気
をいきなり肺に吸い込むと気管支が収縮します。マスクをするこ
とで、いきなり冷たい空気を吸わない工夫にもなります。
寒い季節の運動は体の変化にも注意しながら行いましょう!!
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2015 年 1 月号
医療法人社団 美術館北通り診療所
④ 学生さんからのメッセージ
四国医療専門学校
理学療法学科 安部 紗有理
10 月から 2 ヶ月間お世話になりました、安部沙有理です。今
回の実習では、『痛み』に対する治療やリスク管理の重要性を患
者さんから学ぶことが出来たと思っています。今後は、今回の実
習で学んだことを、次の実習に活かし、国家試験に向けて頑張っ
ていきたいと思います。2か月間と短い期間ではありましたが、
実習をするにあたり協力していただいた患者さん、診療所のスタ
ッフの皆様ありがとうございました。
⑤ インフルエンザ予防接種のご案内
インフルエンザが全国的にも流行しています。当院でも 12 月
中旬頃からインフルエンザの患者様が増えてきています。
当院では 10 月からインフルエンザの予防接種を実施しており
ます。インフルエンザの予防接種は予約がなくても受けられます
ので、ご希望の方はお気軽にお声掛けください。
インフルエンザワクチン:2,900 円(税込み)
※高齢者(65 才以上)の方は、各市町村の補助があります。
◆1 月の休診案内
・循環器内科
1 月 10 日(土)午後
1 月 24 日(土)午後
※1 月 10 日の午前は陸先生の代診となります。
◆1 月の特殊外来診療日
<泌尿器科>
・男性:隔週金曜日
・女性:毎週金曜日
9:30 ~ 12:30
15:00 ~ 17:30
・男性泌尿器 → 9 日、23 日
・女性泌尿器 → 9 日、16 日、23 日、30 日
〒760-0029
香川県高松市丸亀町 13 番地 3
高松丸亀町商店街参番館東館 4F
TEL(代表):087-813-2220
TEL ( 美 容 専 用 ) :
087-813-2066
FAX:087-813-2221
E-mail:
[email protected]
http://www.machikuri.or.jp/