知事の東日本大震災被災地訪問(宮城県)

作 成 部 局 名
平成 26 年 12 月 24 日
作
企画県民部復興支援課
成
部
局
知事の東日本大震災被災地訪問(宮城県)
1
東日本大震災被災地派遣職員意見交換会
(1)日 時
12月16日(火) 15:00~17:15
(2)場 所
KKRホテル仙台(宮城県仙台市青葉区錦町 1 丁目 8−17)
(3)参加者
①派遣職員
83 人(県 49 人、市町 21 人、県警 13 人)
②訪問者
井戸知事、片山管理局長、小南住宅建築局長、
亀井復興支援課長 他
(4)内 容
①宮城県からの復興の現状と取組に関する説明
宮城県震災復興・企画部 小林震災復興推進課
長より、これまでの復興の歩みや復興計画、取組
状況、復興の現状、宮城県に寄せられた支援の状
況等について説明が行われた。
説明の様子
②班別討議(意見交換)
業務面・生活面について、10 班に分かれて意見交換を行った。
討議風景
③知事からの激励
○本日、名取市内の状況を佐々木市長ご案内の
もと視察させていただき、派遣職員の皆さんが
第一線で仕事をしていると改めて実感した。
○皆さんの日々の仕事の一つ一つが復旧復興に
つながっており、現場で先頭になって業務に
従事いただいている皆さんの役割は大きい。
○この意見交換会は、派遣職員同士の情報交換と
互いにつながっているという気持を持っても
らうことが狙いである。
-1-
知事の激励
○皆さんが任期中に全部の課題を解決しようとするのは難しい。しかし、や
れることをやるというのは大事。健康に注意しながら活躍していただくこ
とを期待している。
○宮城県は、大雪が降ることはほとんど無いが、やはり冬は寒くなる。この
冬が初めての方は冬支度に十分注意をして、乗り切っていただきたい。
④班別発表
各班から意見交換結果について発表を行った後で、知事がコメントを行っ
た。
<各班からの発表>
○派遣職員として限られた任期で仕事を進めるため、常にスケジュール感
を持つとともに、一つでも多く実績を残せるよう意識している。
○派遣元と職場の雰囲気が異なる面もあるが、派遣先の職場のルールを大
切にするようにしている。
○被災者の心情に配慮しながら接するよう気を付けている。
○被災者の状況を正しく把握するためには、しっかりと被災者の声を聞く
ことが大切である。
○仮設住宅の巡回業務を行っているが、阪神・淡路大震災を経験した兵庫
県から来たということで、あたたかく迎え入れてもらっている。
○関西弁は恐く聞こえる一方で、来庁者に関西弁で接すると意外に仕事が
進むこともある。また、馴れ馴れしく聞こえるという面もあるようだ。
○言葉の壁を感じている。特に年配者の言葉が理解できず、フランス語の
ように聞こえる。
○生まれ育った町が様変わりしてしまい、復興したとしても寂しく感じる
住民もいるのではないか。
○健康維持、体調管理のためになるべく自炊するほか、休日には旅行や温
泉巡りを行うなどしてストレスを溜めないようにしている。
○厳しい冬を乗り越えるための防寒対策に気を付けている。
<知事からのコメント>
○仕事の内容は人それぞれ違うが、苦難を乗り越えたときの達成感は皆さ
ん持たれているのではないか。
○任期がある中で、スケジュール感を持って仕事をするというのは大切な
こと。自分がいる間にこれだけはやっておきたいという目標を作ること
も大切である。
○地元のルールに従うという話があった。大切なことであるが、一方で第
三者的な目線でアドバイスするといったことも大切ではないか。
○生まれ育った町が様変わりし、復興したとしても寂しく感じるという話
-2-
があったが、町が復興するということは新しくコミュニティをつくると
いうことを意識しなくてはいけない。阪神・淡路大震災のときに我々も
やってきたということを伝えていく必要があるのでは。
○生活面については、めったに経験ができない東北の冬の生活を、地元の
人たちと一緒に過ごすことで、自分なりに楽しんでいただきたい。
※東日本大震災被災地派遣職員意見交換会への出席に先立ち、宮城県名取市を視察した。
2
被災地視察(宮城県名取市)
(1)日 時 12月16日(火) 13:30~16:10
(2)対応者 佐々木市長、大友名取市震災復興部長 他
(3)内 容
ゆりあげ
①閖上さいかい市場(名取市復興仮設店舗)
○津波により甚大な被害を受けた閖上地区の
商業者の再生を図るべく、区画整理事業用
地を利用し、平成 24 年 2 月 4 日にオープン
した同市場を視察。
○佐々木市長から店舗の再開・復興の状況等
についての説明を受けた。
閖上さいかい市場を視察
み
た ぞの
②美田園わかば幼稚園
○閖上さいかい市場視察時に、近隣の美田園わ
かば幼稚園で、兵庫県立星陵高校がボランテ
ィア活動中であったため、急遽訪問。
○津波による壊滅的な被害で長期休園中であ
った「閖上わかば幼稚園」が、本年4月、隣
接する美田園地区で再建し、「美田園わかば
幼稚園」として開園。
○活動中の星陵高校の教諭、生徒に対し、井戸
知事が激励するとともに、佐々木市長からは
感謝の言葉が述べられた。
県立星陵高校の教諭、生徒とともに
(美田園わかば幼稚園にて)
しもます だ
③下増田地区防災集団移転促進事業移転先団地造成・災害公営住宅建設現場
○市内 4 地区から、美田園駅(仙台空港鉄道)
北周辺へ集団移転するための造成工事及
び災害公営住宅の建設現場を視察。
○工事の進捗状況等について佐々木市長か
ら説明を受けるとともに、井戸知事から
は、阪神・淡路大震災での災害公営住宅
の整備状況等について説明を行った。
災害公営住宅の建設現場を視察
-3-
ゆりあげ
④閖上漁港/カナダ-東北友好記念館「メイプル館」
○閖上漁港を視察し、佐々木市長から、平成
25 年 12 月に全面再開を果たした「ゆりあ
げ港朝市」
(日曜・祝日のみ開催)のにぎわい状況
等について説明を受けた。
○カナダ連邦政府の支援により建築された
「メイプル館」を視察し、ゆりあげ港朝市
協同組合櫻井代表理事から、朝市の再開ま
での取組状況等についての説明を受けた。
閖上漁港を視察
ひ よりやま
⑤東日本大震災慰霊碑/日和山
○東日本大震災により犠牲となった人々
を偲び、震災の記憶を将来世代まで伝
えていくことを目的に、今年 8 月 11 日
に建立した「東日本大震災慰霊碑」を
訪れた。
○同慰霊碑に隣接する日和山の山上から
閖上地区の状況を視察し、佐々木市長
から現在行われている嵩上げ宅地の工
事箇所等についての説明を受けた。
日和山から閖上地区の状況を視察
ゆりあげ
⑥閖上地区宅地嵩上げ現場
○閖上地区被災市街地復興土地区画整理事業
により嵩上げされる地盤の高さを現地で確
認。担当職員から今後の工事計画等につい
て説明を受けた。
宅地嵩上げ現場を視察
【問い合わせ先】 兵庫県企画県民部防災企画局復興支援課
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TEL 078(362)4336