RCCP 転圧コンクリート舗装(Roller Compacted Concrete Pavement;RCCP) RCCP は、アスファルト舗装用舗設機械で施工でき、施工速度および供用開始がはやいなどの 特徴を有し、トンネル内道路舗装や工事用仮設道路あるいはヤード舗装などへの適用が期待され、 その施工性とコンクリート舗装の持つ耐久性を兼ね備えた舗装として、1987 年にわが国に導入 され、各地で積極的に適用されました。 しかし、コンクリートのコンシステンシー管理が難しいこと、施工継ぎ目が構造上の弱点にな りヤード舗装への適用が難しいなどの他、クラックなどの不具合も散見され、施工実績は伸び悩 みました。 それに対して、平成 13 年に(社)日本道路協会の舗装設計施工指針が改定された際、上記の技術 的課題を解決すべく検討がなされました。 その後、最近の LCC(ライフサイクルコスト縮減)や工期短縮といった社会要請に応えて、 RCCP 待望論が復活し、現在まで約 270 万㎡の実績に達しております。 RCCP を適用する際の特に重要な技術要点としては、①構造設計としては、目地にダウエルバ ーなどの荷重伝達装置を設けないため、エロージョン抵抗性の大きいセメント安定処理路盤で路 盤剛性を確保すること。目地間隔を5m程度とするこ と。 縦施工継目に現場混合方式のフレッシュジョイン トを採用し、継目部の荷重伝達を図ること。②材料設 計としては、コンクリートの材料分離を抑制し、コン システンシーの経時変化を管理する材料設計方法を 採用すること、などが挙げられます。 当社は、本工法導入当初からこれらに着目した技術 開発・改善を行っており、その優れた供用性は、高く 評価されています(参考文献:RCCP の供用性と今後 の課題、舗装、41-6、2006)。 RCCP の施工状況 《主な施工実績》 適用箇所 トンネル内 ヤード・置き場 パーキング インターチェンジ 工事用道路 コンポジット舗装 施工実績 宮城県清水沢トンネル、徳島県新府能トンネル 新東京国際空港機材置場、福岡市箱崎貨物ヤード 、泉大津コンテナヤード 磐越自動車道五百川 PA 常磐自動車道水戸スマート IC/ETC レーン 中部電力㈱奥美濃発電所工事用道路、殿ダム水路兼工事用大型ダンプトラック用道路 山陽自動車道本郷トンネル内コンポジット舗装の基層 (季刊誌KIT技術研究所だより) お問い合わせは http://www.kajimaroad.co.jp/contact/index2.html
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