「尾張旭市第4期障がい者計画・障がい福祉計画」(素案)に対する意見と

「尾張旭市第4期障がい者計画・障がい福祉計画」(素案)に対する意見と市の考え方
主な
№ 関連
頁数
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40
∼
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小項目等
障がい者
46
施策目標1−1
啓発・情報提供
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市の考え方
計画の目的が、障害者の自立を目指すものから、
障がい者が「基本的人権を享有する個人としての尊
厳」に変ったことは大きな意味があると思います
が、そうであれば「本計画の目的」などの章を設
け、明確に展開をすべきではないでしょうか。
P40 では、市が掲げる基本理念を「(略)みんなで
第 3章 基本理念
支え合う(略)」としていますが、これも、しっく
及び基本目標
り来ない、ズレのある印象を受けました。障がい者
は「支えてもらう」存在なのか?と、弱者という存
在から、社会の構成員として、こういうことで役に
立つ存在なのだと、障がい者が、誇りを持てるよう
な印象を持てる、障がい者の個人の尊厳を復権させ
る内容が欲しい。
第 4章
計画
2
ご意見の内容
41∼42 ページにおいて「計画の基本目標」を障が
い者計画、障がい福祉計画それぞれ記載しておりま
す。
なお、基本理念につきましては、「みんな」の中
には障がい者自身も含まれており、社会の構成員と
してかけがいのない存在であり、すべての人が相互
に人格と個性を尊重し合いながら支えあう全員参加
の社会を 表現し たい と考えて おり、 ご意 見を踏ま
え、本計画の基本理念を再検討します。
障害者差別解消法についての周知・啓発の取り組
みは、一般市民のみならず、行政に携わる方・障が
い者の支援に当たる専門家など幅広い対象を念頭に ご意見を踏まえ、きめ細かな情報提供に努めてま
進めてください。
いります。
講演会等の実施を検討とありますが、ぜひ実施し
てください。
薬の服用が必要な障がい者(精神障がい者の場合 本市は、災害時に円滑な応急医薬品等の確保がで
1−3−3
は、遠方の医療機関に通院している人が多い)が、 きるよう、尾張旭市薬剤師会と「災害時における応
災 害時の障がいの
災害時に薬が手に入るよう市内の医療機関や薬局と 急医薬品等の優先供給に関する協定」を締結してい
ある人への対応
協定を結ぶなどの方策を立ててください。
ます。
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福祉サービスの認知度は、障がい種別によっては
(アンケートより)7 割とのこと。アンケートに関わ
っていない障がい者の認知度はもっと低いのではな このアンケートはより多くのご意見をいただくた
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いでしょうか。サービスを知ることができてもどう め障害者 手帳所 持者 全員を対 象とし て実 施しまし
各 種福祉サービス
やったらサービスを利用できるかが分からないこと た。
等 の情報提供と普
もあるでしょう。サービス利用は本人の自立にとっ ご意見を踏まえ、相談機関の利用促進や、きめ細
及促進
ても、家族の疲弊を防ぐ意味でも大切です。相談機 かな情報提供に努めてまいります。
関の利用促進や、情報提供の工夫が鍵だと思いま
す。
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パーキング・パーミット制度を調査研究してくだ
さい。
市内の公共施設やスーパーなどの駐車場に障害者
用駐車スペースが設置されていますが、不適切な利
用と思われる光景を日常的に目にします。また、市
内スーパーなどに確認したところ、障害者用駐車ス
ペースに駐車してもいい対象者が施設によってバラ
2−1−1
ご意見を踏まえ、自動車利用者への支援として障
バラで、この不統一が、不適切な利用の一因ではな
自 動車利用者への
がい者用駐車スペース運用制度の調査研究を行うこ
いかと考えます。
支援
ととし、計画にもその旨を記載します。
国土交通省は、障害者用駐車スペースの適正利用
のための一手段として、障害者用駐車スペースの利
用を事前登録許可制にする「パーキング・パーミッ
ト制度」を提唱しています。
当市の現況を鑑み、市がこの制度を調査研究して
いただくことが、問題解決の入り口になるのではな
いかと考え、要請する次第です。
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企業で働く障がい者数を合計人数だけでなく、障
害種別の人数も出していただきたい。就労後、障が
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い者にとって安心して働ける職場かどうかが最も大
障 がい者雇用の促
切になってきます。そのため障害者への合理的配慮
進
は欠かせません。それぞれ障害の特性を考慮して対
処されるよう切に願います。
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ご意見を踏まえ、障がい種別の実績人数を記載す
るとともに、障がい者の就職に関する専門的な支援
を行っているハローワークをはじめ関係機関と連携
し、障害の特性を考慮した障がい者雇用の促進に努
めてまいります。
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アンケート結果(P23∼24)で、いずれの障がい種
別でも「雇用・就労」の満足度が低いと紹介されて
3−3−2
います。具体策として、P76 に紹介がありますが、現
障 がい者雇用の促 状の産業課の取り組みで、促進が図られるとは考え
進
にくい印象がある。本気でやるなら、産業課にケー
スワーカーやソーシャルワーカーなどの専門職を配
置する方針が必要ではないか?
ハローワークでは、障害について専門的な知識を
もつ担当者が、仕事に関する情報を提供したり、就
職に関する相談に応じるなど、きめ細かい支援体制
を整えています。
本市ではハローワーク瀬戸の協力のもと、祝日と
年末年始を除く月∼金曜日の午前 9 時∼午後 5 時
に、障がい者のかたも利用できる地域職業相談室を
市民会館 1 階で開設しています。
障がい者の就職に関しては、専門的な支援を行っ
ているハローワークをはじめ関係機関との連携が重
要と考えており、現段階で産業課への専門職の配置
は考えておりません。
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障がい福祉計画の冒頭に、いきなり施設の削減目
標が出てくることで、施設削減、福祉切り捨ての印
象が強くなっている。
第 5章 障がい福
「施設から地域へ」移行するという考え方は良い
祉計画
が、少なくとも同時進行で、体制の整備が必要で
す。体制整備をすることで「施設から地域」への移
第 4期障がい福祉
行を促すという順番でなければならないと思う。5 章
計画の成果目標
の成果目標は、順序を現在の(2)、(3)を先
に、その後で(1)を記載する順序に変更してはど
うか。
ご指摘の「福祉施設から地域生活への移行促進」
の項目につきましては、施設の削減目標ではなく、
施設入所者の地域生活への移行の目標値を定めてい
ます。
なお、5章の成果目標につきましては、ご意見を
踏まえ、 現在の (2 )、(3 )を先 に、 その後で
(1)を記載する順序に変更します。
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長期に入院している精神障がい者の地域移行がこ
こに含まれると思います。本市ではどれくらいの人
が該当するのでしょうか。精神保健福祉法がH26 年
度 4 月に改正されその中に「長期入院者の地域移行
の促進」がうたわれています。退院の意思を示した
人が地域で暮らすことができるには、様々なハード
福 祉施設から地域 ルがあることでしょう。
生活への移行促進
まず、地域の偏見差別、社会の変化、受け皿とな
る家族の変化など。地域移行を進めるにあたって
は、保健医療サービスと福祉サービスが退院した人
に個別にしっかり届けられることが大切になりま
す。「市の考え方」にありますグループホームの新
設・在宅サービスの充実を具体化して進めていただ
くことが非常に重要だと思います。
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見込み量を確保するための方策が示してあります
障 害福祉サービス が、具体的には自立支援連携協議会の事業所部会等
の見込み
で話し合って決めるとのこと。着実な前進を期待し
ています。
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入 院 中 の 精 神 障 がい者 の 地 域 移 行 に つきま し て
は、福祉施設から地域生活への移行促進数には含ま
れておりません。当該事項は、県の障害福祉計画の
計画項目となっています。また、本市における対象
人数についても把握しておりません。
なお、本市といたしましては、入院中の精神障が
い者の地域移行につきましても、福祉施設からの移
行促進とあわせ、グループホームの新設や、在宅サ
ービスの充実を図るなどにより、地域で支えあうこ
とができるよう努めてまいります。
着実に目標が達成できるよう努めてまいります。