発表題目: 新しい地域社会構築への試み 発表者(大学名): 成田 健吾(兵庫県立大学) 稲垣 賢人(琉球大学) 橋野 真実(神戸外国語大学) JOE WAMB (兵庫教育大学) ● 背景 ● 実践結果 近年温暖化による気象変動の影響で、日本への自然災 成田は、情報ネットワーク技術 害は頻度を増してきている。3.11 東北地方太平洋沖地震 を用いることで現存する様々な を経験した日本の防災眼目は、地域ネットワーク網を広 地域情報を可視化することで、地 げ、住民 1 人ひとりが我が事意識を持つことである。我 域住民の意識が届いていない範 が国では、公助依存型の対策が中心であり、地域コミュ 囲をカバーし、新たな気付き発見を可能にするアプリケ ニティーの多様化、情報ネットワーク技術の発展と普及 ーションを開発した。橋野は、日本の防災研究に対する 等、時代の移ろいに則った柔軟かつ俊敏に行動可能な防 概念が、異なる地で利活用する際、翻訳段階で一工夫す 災・減災対策が求められている。大規模災害発生の際、 ることがどれだけの影響を及ぼすのかを考察した。稲垣 被災地における応急救助活動や復興過程において地域の は、津波を解析可能なシミュレーションを開発した。Joe 力は必要不可欠であり、平常時から地域住民が自分の暮 は、日本の防災マニュアルを例に取り、自国のケニアで らす街に関心を持ち、地域情報を蓄積・共有し、災害発 通用するものについてまとめた。 生時に平常時からの仕組みが利用 ● 今後の方向性 される枠組みを構築することが、 アプリについては、地域住民が日常生活の中で発見し 地域防災力および被害軽減力を向 たきづきをもとに蓄積された情報を他の住民が利活用で 上させることにつながると考えて きる仕組みの開発を進めるとともに,行政機関の情報や いる。 民間企業が作成した情報とともに利用できるプラットフ ● 目的 ォームへの発展を目指す。また、情報を得ることが困難 本プロジェクトの目的は、新しい気づきある地域社会 な方々に伝える方法として、汎用 構築に向けきっかけを創出すること。つまり、地域住民 性を含んだ展開を見せていくこ 一人ひとりに自分の住む街について興味関心を抱いても とを目標とする。 らうことで、近隣住民とのゆるやかな繫がりが大切では ないかと認識してもらうことである。
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