Author - 農林水産消費安全技術センター

平成26年12月22日
第1回有機畜産物の日本農林規格及び有機飼料の日本農林規格の確認等の原案作成委員会の
議事概要
第1
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開催日時及び場所等
日 時:平成26年12月2日(火)14:30~16:40
場 所:さいたま新都心合同庁舎検査棟共用会議室2
埼玉県さいたま市中央区新都心2-1さいたま新都心合同庁舎検査棟
3 出席委員:委員16名中13名(粟生委員、飯塚委員、石川委員、遠藤委員、小礒委員、
小林委員、新谷委員、鈴木良紀委員、武内委員、田所委員、渕上委員、水野委
員、向山委員)が出席
4 委員長:田所忠弘
5 意見陳述及び傍聴を希望する者を公募したところ、意見陳述を希望する者はなく、傍聴を
希望する者は3名であった。また、委員長は、有機畜産物の日本農林規格及び有機飼料の日
本農林規格の確認等の原案作成委員会会議規則第6条第4項の規定により、農林水産省消費
・安全局表示・規格課 長谷課長補佐が出席している旨報告した。
第2
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議事概要
有機畜産物の日本農林規格の確認、改正及び廃止について
事務局から、規格の概要、生産の状況、認定事業者、登録認定機関に対するアンケート調
査結果等について説明した後、当該規格の性格の明確化及び今後の見直しの方向性について
議論を行った。
(1)当該規格の位置付けについて
当該JAS規格は、これまで「特色規格」として位置付けられてきたところ。当該製品
の生産状況及び当該規格の利用状況を踏まえ、有機畜産物の生産行程が標準的な行程と比
較して相当程度明確化された特色を有していることから、引き続き「特色規格」に位置付
けることが適当である旨、議決した。
(2)規格の見直しの方向性について
アンケート調査結果及びJAS規格の制定・見直しの基準を踏まえ、今後の見直しの方
向性について議論した。
その結果、
①CODEXガイドラインを基本とし、国内の生産実態を考慮し検討すること
②規格に関する改正等の要望は、今後予定している消費者アンケート結果と併せて事務
局で整理した上で、次回以降の委員会において検討すること
について合意した。
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有機飼料の日本農林規格の確認、改正及び廃止について
事務局から、規格の概要、生産の状況、認定事業者、登録認定機関に対するアンケート調
査結果等について説明した後、当該規格の性格の明確化及び今後の見直しの方向性について
議論を行った。
(1)当該規格の位置付けについて
当該JAS規格は、これまで「特色規格」として位置付けられてきたところ。当該製品
の生産状況及び当該規格の利用状況を踏まえ、有機飼料の生産行程が標準的な行程と比較
して相当程度明確化された特色を有していることから、引き続き「特色規格」に位置付け
ることが適当である旨、議決した。
(2)規格の見直しの方向性について
アンケート調査の結果及びJAS規格の制定・見直しの基準を踏まえ、今後の見直しの
方向性について議論した。
その結果、
①CODEXガイドラインを基本とし、国内の生産実態を考慮し検討すること
②規格に関する改正等の要望は、事務局で整理した上で、次回以降の委員会において検
討すること
について合意した。
第3 会議における主な個々の意見(要旨)
1 有機畜産物の規格の改正の必要性に関する意見
(1)飼料の給与について
○「災害等で入手が困難な場合」について規定されているが、東日本大震災の経験を踏ま
えると、大災害により有機飼料の製造がストップするような緊急事態についても想定す
べき。
○規格外の有機農産物を使用している実績もかなりあることから、資料8-2で示されて
いる有機飼料の格付数量だけでは実態が十分に反映されないのではないか。
○採卵鶏の採食量(JAS規格別表3)について、CODEXガイドラインには規定がな
い部分であり、生産実態と整合しているのか確認したい。
○当農場では、実際の採食量を把握していることから平均採食量の基準に基づく管理は行
っていないが、採卵鶏の数値としては問題ないのではないか。
(2)飼養の対象とする家畜について
○附則(転換期間について乳用牛、乳用山羊は6月間を90日間に読み替え)で定めてい
る「別表7の基準に適合する期間以上有機飼養することができない場合」について、本
則に記載することを検討して欲しい。
(3)養蜂
○養蜂を規格に追加することについては、国内での有機養蜂の困難性や過去の経緯も考慮
して慎重に検討すべき。
(4)別表2農薬について
○別表2の農薬は、農薬取締法に従うことが前提となるが、例えば、適用作物に牧草が含
まれるかどうか調べないとわからないことが多い。使用の可否が即座に判断できるよう
な記載方法を工夫して欲しい。
2 有機飼料の規格の改正の必要性に関する意見
(1)原材料について
○有機原料と同一種類の非有機原料は使用不可と規定されているが、トウモロコシ等、入
手困難な現在の状況を勘案して見直しを検討して欲しい。
(2)認定の技術的基準について
○サイレージは、刈り取った後に発酵させるだけであることから、「調製又は選別の工程」
として扱えるよう検討してほしい。
3
有機畜産物及び有機飼料の現状と課題
○指定農林物資になれば、海外の同等国の有機飼料が使用可能になり、コストが若干でも
下がると考える。コストが低下しないと、有機畜産物に取り組む事業者も現れず、現在
はコストがますます上昇している状況である。
○鶏雛に成鶏用の飼料を与えると、骨格や内臓形成に若干支障が出る可能性はある。アニ
マルウェルフェアの観点からも、この点は配慮する必要があると思う。
○育雛用の飼料というのはないのではないか。
○有機飼料のコスト高の要因は、需要量が少ないためである。有機畜産物の生産行程管理
者がある一定数増加すれば、コストが下がると思う。また、育雛用の有機飼料も、製造
施設の規模と比べて製造ロットが小さすぎることから品質管理が困難であり、製造する
ことはない。
以上
(事務局作成)