平成28年7月25日 第1回にんじんジュース及びにんじんミックスジュース

平成28年7月25日
第1回にんじんジュース及びにんじんミックスジュースの日本農林規格の
確認等の原案作成委員会の議事概要
第1
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開催日時及び場所等
日 時:平成28年7月1日(金)13:30~15:20
場 所:農林水産消費安全技術センター研修室
埼玉県さいたま市中央区新都心2-1さいたま新都心合同庁舎検査
棟
3 出席委員:委員12名中10名(粟生委員、飯塚委員、市原委員、一色委員、
奥山委員、小後摩委員、髙橋委員、堤委員、中村委員、渕上委員)
が出席
4 委員長:一色賢司
5 意見陳述及び傍聴を希望する者を公募したところ、意見陳述を希望する者はな
く、傍聴を希望する者は2名の応募があった。また、委員長は、にんじんジュー
ス及びにんじんミックスジュースの日本農林規格の確認等の原案作成委員会会議
規則第6条第4項の規定により、農林水産省食料産業局食品製造課 牟田課長補
佐が出席している旨報告した。
第2 議事概要
にんじんジュース及びにんじんミックスジュースの日本農林規格の確認、改正及び
廃止について
事務局から規格調査の結果等について説明した後、当該規格の位置付け及び見
直しの方向性について議論を行った。
(1)当該規格の位置付けについて
当該JAS規格は、これまで生産、取引又は使用の際の一定のスタンダード
として機能する「標準規格」として位置付けられてきたところ。当該製品の生
産状況及び当該規格の利用状況等を踏まえ、引き続き「標準規格」に位置付け
ることが適当である旨、議決した。
(2)当該規格の見直しの方向性について
規格調査の結果及びJAS規格の制定・見直しの基準を踏まえ、消費者ニー
ズに対応した製品を提供する観点から、次の事項について改正の必要性を議論
した。
①「添加物」
②「異物」
その結果、①については、CODEXの「食品添加物の使用に関する一般原
則」3.2及び3.3を引用した品目横断的な規定に改正することを議決した。②に
ついては削除することを議決した。
第3 会議における主な個々の意見(要旨)
規格の改正の必要性に関する意見
○当社においては、JAS格付していない類似の商品についてもJAS規格の基準
値等を指標として品質管理を行っており、規格の存在は重要と考えている。
○JAS規格は、品質管理上の指標として重要だと考えており、注文があればいつ
でも格付品が作れるような体制を整えている。
○使用できる添加物については、これまで委員会で議論してきたが、今後CODE
Xの基準を使うようになると、こういった場で議論することはなくなってしまう。
これからも議論の場を設けるべきと考える。
○認定工場に対しては、定期的に登録認定機関が調査を行い製造の状況を確認して
いる。添加物の使用状況についても、配合表から投入現場も含めて実際に確認し
ている。今のところ、添加物が増えることは想定していない。
○製造者の立場でも、できるだけ添加物は使いたくない。消費者の方々にご安心い
ただける、受け入れられやすいものを作りたいと思うし、一方で営利的な目的で
考えても、添加物を入れると原価が高くなるため、避けたいとは思う。しかし、
商品化の際に技術的に使わざるをえない場合があるので、そこはご理解いただき
たい。
○議題はにんじんジュース及びにんじんミックスジュースだが、品目に限定するこ
となく、ジュース全般にわたる横断的なJAS規格を作って、原材料、添加物に
ついて安全なものを必要最小限使用することを考えたほうがよい。
○昨今、新しい素材が出てきている中で、JAS規格の定義から外れるものがある
と聞いている。そのような状況を考えると、にんじんジュースに特化しなくても
ジュース全般というJAS規格があっても良いのかなと思う。
○法律上の重複を避けるという観点から考えると、食品衛生法の規制と重複して安
全衛生に関するJAS規格を設けるのは難しいのではないか。
○将来的にはジュース全般という規格も考えられるが、すぐに検討というのは難し
いと思う。近い将来そういう話に持っていけたらよいとは思う。農水省にも相談
したい。
以上
(事務局作成)