なかでん 195号

2015年 1月 1日
第195号
国労中野電車区分会
発行責任者 執行委員長
編集責任者 教 宣 部
JR発足から28年目を迎え、国鉄労働組合を取り巻く環境が大きく変わ
ろうとしています。特に、第二次大量定年退職がここ数年から始まっており、
この影響は直接組合員の減少につながっています。
支部においては、昨年の定期大会で「新橋支部分・会組織の
考え方」について提起があり、分会大会では地区協議会単位の
分会体制について不安の声が出ていました。
組合員が減っていくことに対し、上部機関からは「組織拡大」
が喫緊の課題として指示・指令なども出ています。しかし、個人
としても、組織としても取り組みが弱いのは確かです。
今年は、勇気を持った取り組みも必要であると考えます。
今年一年、国労運動の発展と組合員の声を重視した運動を取り
組んでいきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
国労中野電車区分会
執行部一同
5年前の2010年は出向者(エルダー5人)を含めて、42人の組合員がいた。
今年は出向者(エルダー7人・JETS7人)を含めて、27人で新年を迎えた。
組織の強化・拡大はすべての運動の原動力である。国労が職場の不満や不安に対
して要求の多数派を目指し、問題の解決に向けて努力を惜しまないことが重要だ。
日常不断の人間関係づくりを大切にし、自信を持って「国労加入」を呼びかよう。
運転関係はダイヤ改正ごとに労働条件が悪くなる。当たり前の人間の権利として、
「食う・寝る・トイレ」は最重要課題だ。JR本体と下請けであるJETS構内・
仕業は外注化で溝が深まり、JR側の発注丸投げは現場に混乱をもたらしている。
JR本体の「職場と人」の分断は、職場から労働運動を無くすることにつながる。
労働者が安心して、安全に働き続けられるために労働運動が根づく職場を作ろう。
会社はメンテナンス合理化を設備、車両、駅業務等に拡大、さらに運輸区構想に
よる乗務員区の統廃合を進めている。会社の「人間と職場」に対する安全投資は、
「機械やシステム」に置き換わり、一たび大事故が起きると輸送混乱が拡大する。
公共交通は安全と利便性が重要である。利益追求優先のコスト削減では利用者の
満足は得られない。職場の仕事・安全総点検で利用者にも伝わる安全を求めよう。
直接安全にも係わる
安倍政権は、
特定秘密保護法の強行採決に続いて、憲法9条の解釈変更による「集
無くすることにつながる。労働者が安心して働き続けるために、労働運動が根づ
団的自衛権の行使容認」など、戦争ができる国づくりにまっしぐらだ。昨年暮れ
く職場を作ろう。
には衆議院を解散して形だけ国民に信を問う総選挙を行い、国民に支持されたと
出向の趣旨に反する車両清掃、による労働環境の悪化に歯止めをかけ、安心して
勘違いして、次に憲法改正を目指していることは明らかである。憲法9条は世界
仕事ができる職場と安全安定輸送を担うために必要な要員確保を目指そう。
からも支持されており、私たちは戦争放棄を明記した平和憲法を守り、広めよう。
昨年4月の消費税増税と円安による物価高により、経済は低迷しGDPは2期連
続のマイナスになった。庶民にとって景気回復の実感はなく、消費税増税の痛み
は癒えることがない。15春闘では消費税再増税の反対と物価上昇に見合う大幅
賃上げ、非正規労働者の正社員化と働くものの「いのちとけんり」を勝ち取ろう。
また、原発の再稼動反対やJAL不当解雇撤回などで不当労働行為を一掃しよう。