Top News 「第15回製薬協フォーラム」を開催

J P M A
2015年1月号 No.165
N E W S
L E T
T E R
Top News|トップニュース
「第15回製薬協フォーラム」
を開催
2014年11月27日
(木)、東京・千代田区の経団連会館において、患者団体・国会議員・行政・関係団体・オピニオンリー
ダーおよび報道関係者など約350名の招待客が出席する中、
「第15回製薬協フォーラム」
を開催しました。当フォーラム
は、製薬協に関係する各界のリーダーと会員企業の代表者が一堂に会して意見交換を行うことを目的として、毎年こ
の時期に開催しています。今回は、
「治療薬開発とイノベーション:HIV感染症/AIDSの治療薬の開発・研究の経験から」
という演題で、国立国際医療研究センター 臨床研究センター長で熊本大学大学院 生命科学研究部 血液内科・膠原病
内科 教授の満屋裕明氏を招き、講演を依頼しました。
会場風景
第一部 講演
「治療薬開発とイノベーション:
HIV感染症/AIDSの治療薬の開発・研究の経験から」
国立国際医療研究センター 臨床研究センター長
熊本大学大学院 生命科学研究部 血液内科・膠原病内科 教授
満屋 裕明 氏
講演では、
「米国国立がん研究所(NCI)」
でHIV(ヒト免疫不全ウィルス)の研究をはじ
めたころ、感染を怖がる実験助手から実験の手伝いを断られ、また同僚には同じ実
験室を使うなら退職するといわれ、深夜から早朝まで一人で実験する日が続いたこと、
周りから白い目でみられながらも、患者さんが長生きできる薬を創り、低所得層や途
上国の患者さんも容易に入手できるようにするという信念は揺らぐことなく研究を継続したことが紹介されました。
また、20世紀最大の医療イノベーションが1928年のAlexander Flemingによる抗生物質ペニシリンの発見であるなら、
21世紀最大の医療イノベーションの候補にはAIDSの病原体であるHIVの発見とそれに続く治療薬の開発が挙げられることが
紹介されました。
次に、HIV感染者について、2013年のUNAIDSの統計では全世界でその数は3,500万名を超えており、近年の世界各国の
対応と努力で感染拡大のスピードが落ちてきたとの観察があるとはいえ、2012年の全世界での新規感染者は230万名に、
死亡者は160万名に達していることが説明されました。
JPMA NEWS LETTER 2015 No. 165 Top News|トップニュース 「第15回製薬協フォーラム」を開催
1/2
J P M A
N E W S
2015年1月号 No.165
「第15回製薬協フォーラム」
を開催
L E T T E R
Top News |トップニュース
第二部 懇談会
懇談会では、製薬協 多田正世会長の主催者あいさつに続き、厚生労働省を代表して同省 医
政局長の二川一男氏、日本医師会を代表して同会 副会長の中川俊男氏、日本薬剤師会を代表し
て同会 会長の山本信夫氏、患者団体を代表して膵臓がん患者支援団体・NPO法人 パンキャン
ジャパン 理事長の眞島喜幸氏の来賓あいさつがありました。
製薬協 多田 正世 会長
の主催者あいさつ
厚生労働省 医政局長
二川 一男 氏
日本医師会 副会長
中川 俊男 氏
日本薬剤師会 会長
山本 信夫 氏
NPO法人
パンキャンジャパン
理事長 眞島 喜幸 氏
その後、日本製薬団体連合会 会長の野木森雅郁氏の乾杯の発声で開宴となり、続い
て国会議員の方々が製薬産業に対する期待と激励の言葉を述べました。満員の会場は多
くの参加者の熱気が溢れ懇談の輪が会場いっぱいにひろがりました。終宴にあたっての
製薬協 畑中好彦副会長のあいさつの後も名残りを惜しむ歓談が続き、大盛会のうちに
第15回製薬協フォーラムは定刻通り、無事終了しました。
日薬連 会長 野木森 雅郁 氏
の乾杯の発声により開宴
懇談会での歓談風景
製薬協 畑中 好彦 副会長
の中締めのあいさつ
最後に
製薬協は、革新的で有用性の高い医薬品の開発と製薬産業の健全な発展を通して、日本および世界の人々の健康と福祉
の向上に貢献することを目指す研究開発志向型製薬企業の団体です。世界最先端の医療技術・サービスの実現、健康寿命
世界一の達成はもとより、健康・医療分野に係る産業が戦略産業として成長し、わが国の経済成長へ寄与したいと考えてい
ます。
JPMA NEWS LETTER 2015 No. 165 Top News|トップニュース 「第15回製薬協フォーラム」を開催
(製薬協 事務局長 住田 高志)
2/2