Carboguard 635

Carboguard® 635
Selection & Specification Data
塗料のタイプ:
架橋エポキシアミン
一般特性:
浸漬用グレードの多目的エポキシ樹脂塗料で、低温硬化性、
下地の許容性、短い塗り重ね間隔、塗装作業中と硬化中の湿気
の許容性、優れた防食性、とさまざまな特性を有している。防食用
下塗りとして下地に直接塗装でき、他のプライマーの上に中塗りと
しても塗装できる。表面への濡れ性が極めて高く、ハンドリング硬
化時間が短いことから、補修、新設の両方に好適である。飲用水、
淡水または塩水(海洋環境)への浸漬用途にも使用できる。
特長:
・
・
・
・
・
・
低温硬化性に優れる(-6°C)
防食性に優れる
塗装作業性に優れる
最小塗り重ね間隔が短い
塗装作業中の湿気の許容性が広い
大気曝露に関して、最大塗り重ね間隔が長い
(ほとんどの上塗りに対して 6 ヶ月)
仕上げ:
サテン
色相:
飲用水用途:
他の色:
下塗り:
ベージュ(0200)、グレー(0700)、白(0800)
赤および黒
セルフプライミング性
上塗り:
アクリル・アルキッド・エポキシ・ポリウレタン・ポリシロキサン
乾燥膜厚:
100-150 m/ 回 (ほとんどの場合)
この膜厚を超えると光沢が高くなるが、上塗りの付着性が低下
する可能性がある。付着に関する問題を低減するには、「硬化時
間」の項を参照すること。
固形分:
65 ± 2 (容量%)
理論塗付量:
25 m の場合
25.6 m2/L
100 m の場合
6.4 m2/L
混合あるいは塗装時のロスを見込むこと。
耐熱性:
連続: 82°C / 断続: 104°C
VOC:
無希釈:
296 g/L
#248シンナーで15容量%希釈: 337 g/L
#76シンナーで15容量%希釈:
337 g/L
公称値であり、色相によって若干異なる。
注意点:
エポキシ塗料は、日光に曝露されると光沢を失い、変退色が
起こり、最終的に白亜化(チョーキング)する。
飲用水用途での注意点:
塗装
間隔
最終
硬化
最大乾燥
膜厚
塗り回数
タンク
容量
45 分
7日
300 m
2回
(150 m/回)
> 1,000 gal
下地処理
一般:
カーボラインシンナー#2またはトルエンに浸した清浄な布を用
いて、表面の油・グリース等を拭き取る。
鋼材:
大気曝露: 手工具または動力工具処理(SSPC-SP 2/ SP 3)、あ
るいは SP 11 処理によって錆を除去する。ブラスト処理の場合、
SSPC-SP 6 以上の処理で 37.5-75 m の表面粗度を確保する。
浸漬用途: SSPC-SP 10 以上の処理を行う。
コンクリート面:
24°C、相対湿度 50%またはそれに等しい環境において 28 日
間硬化させる。レイタンス層・硬化剤・油・適合性の低いシーラー
や処理剤などは、塗装前に適切な方法を用いて除去しておく。
詳細はカーボライン社の技術サービスに問い合わせること。
塗装機器
以下は、本製品を塗装する場合の塗装機器に関する一般的
な指針である。塗装現場の状況によっては、望ましい結果を得る
ためにはこれらの指針の変更が必要な場合もある。
スプレー(一般):
ガンを被塗面に直角に保ち、30-35 cm 離して塗装する。
エアスプレー:
2 つの調圧弁のついた圧力ポット・最小内径 3/8 インチの塗料
用ホース・内径 0.07 インチのフルードチップおよび適切なエアキ
ャップを使用する。
エアレススプレー:
・ 圧縮比(最小):
30 : 1*
・ 吐出量(最小):
9.5 L/分
・ ホース内径(最小):
3/8 インチ
・ オリフィスサイズ:
0.017-0.021 インチ
・ 塗料圧:
13.8-17.2 MPa
・ メッシュ:
60 mesh
*: テフロンパッキングが推奨され、メーカーから入手可能。
ハケ・ローラー:
湿った面に塗装する場合、ハケやローラーの使用が好ましい。
推奨乾燥膜厚、望ましい外観と隠蔽性を得るには、複数回の塗
装が必要な場合がある。過度のハケ・ローラー返しを避ける。最
良の結果を得るには、24°Cでは10分以内に重ね塗りする。
2011 年 4 月改訂
上記記載の技術データは正確を期されていますが、改良等の為に予告なしに内容が変更されることがあります。内容について更に詳しくお知りになりたい
場合は、弊社の特約販売店迄あるいは直接弊社迄お問い合わせ下さい。製品の品質については充分な管理がなされていますが、塗装作業の結果生ずる可能
性のある塗料の問題あるいは膜厚等の過不足等の問題については、弊社は責任を負いかねます。
®
Carboguard 635
Page 2
混合および希釈
硬化時間
混合:
Part A、B それぞれを動力撹拌し、混合後も動力撹拌する。
混合比:
A : B = 4 : 1 (体積比)
希釈:
大気曝露の場合、#248 シンナーあるいは#76 シンナーで 8 容
量%まで希釈可能。ハケ・ローラーの場合は#33 シンナーで希釈
する。飲用水を含む浸漬用途の場合、#38 シンナーで 8 容量%ま
で希釈する。
可使時間:
3 時間 (24°C)
増粘し塗装できなくなったら、可使時間は終わりである。高温
では可使時間はさらに短くなる。
清掃および安全情報
非浸漬用途
被塗面
温度
(湿度 50%)
指触乾燥
ハンド
リング
時間
最小
塗り重ね
時間
最大
塗り重ね
時間
-7°C
4 時間
36 時間
24 時間
180 日
2°C
2 時間
16 時間
2 時間
180 日
10°C
1 時間
10 時間
1 時間
180 日
24°C
30 分
3 時間
45 分
180 日
32°C
15 分
30 分
30 分
180 日
浸漬用途 (635 または防汚塗料での塗り重ね)
被塗面
最大塗り重ね
最小塗り重ね
温度
時間
時間
(湿度 50%)
(防汚塗料)
最大塗り重ね
時間
(635)
清掃:
-7°C
24 時間
36 時間
180 日
#2 シンナーかアセトンを使用する。漏出時は、地域の法令に
従って回収、廃棄する。
2°C
2 時間
16 時間
180 日
安全情報:
10°C
1 時間
8 時間
180 日
このデータシートと MSDS にある、あらゆる安全衛生情報を読
み、これに従う。通常の作業と同様の安全対策を講じる。化学物
質に過敏な作業者は、防護服、手袋を着用し、顔や手を含むあ
らゆる曝露される部位に保護クリームを塗る。
24°C
45 分
4 時間
180 日
32°C
30 分
3 時間
180 日
換気:
タンクライニングとして使用される場合あるいは密閉された場
所で使用する場合、作業中および作業後に塗膜が硬化するま
で、換気を行うのが通例である。換気が適切に行われている場
合は、保護具等は最低限のものでよい。換気装置は、使用され
た溶剤の揮発蒸気が空気中で爆発限界の下限に達しないよう
にするだけの能力を持つものでなければならない。作業者は、
曝露レベルが指針を下回っていることを試験し、監視しなけれ
ばならない。曝露レベルを確認、監視できない場合は、鉱山安
全 保 健 管 理 局 (MSHA) ま た は 国 立 労 働 安 全 衛 生 研 究 所
(NIOSH)によって認可された送気マスクを着用する。
警告:
引火性溶剤を含む。火花や裸火から遠ざける。米国電気工事
規程に従って製造され、接地してある電気機器・設備を使用する。
爆発の危険がある場所では、作業者は非鉄工具を使用し、導電
性の衣服と火花を発生しない靴を着用する。
塗装条件
塗料
温度(°C)
被塗面
温度(°C)
気温
(°C)
湿度
(%)
標準
16-24
16-24
16-24
30-70
最低
7
-7
-7
0
32
50
35
95
最高
工業的な基準としては、被塗面温度が露点を上回っていること
である。本塗料は、下地の湿気を許容できる、という点で他の製
品と異なる。「ハケ・ローラー」の項を参照。通常の塗装条件の範
囲外の場合には、特別な塗装方法が必要になる場合がある。
上表は指針である。防汚塗料による塗り重ねは、本塗膜に粘
着性が残っている状態で行うのが最良である。粘着性がなくなっ
た場合や表面に光沢が出た場合は、本塗料を再度塗り重ねるこ
とで表面を回復させることができる。日光に曝露されたり高温にな
ったりする場合においては特に、1 層目の硬化に時間がかかるほ
ど付着力低下のリスクが増える。最大塗り重ね時間を超過した場
合は、上塗りをする前にスイープブラストで目荒らしをする必要が
ある。カーボライン社 Marine の担当者に相談すること。
海洋用途での使用: アンドッキング時間は 24 時間(24°C)
飲用水用途での使用: 上塗り後 7 日間硬化させる(24°C)
上表は、乾燥膜厚 100-150 m の場合である。膜厚に逸脱が
あった場合は、付着力を含めた性能が低下する可能性がある。
厚膜・換気不足・低温等の条件では乾燥時間が長くなり、溶剤の
閉じ込めや早期の不具合が発生する可能性がある。硬化中の高
湿度条件あるいは結露の発生は、硬化の妨げとなり、変退色やく
もりの原因となる。くもりやブラッシングは塗り重ねの前に必ず水
洗すること。強制乾燥については、カーボライン社の技術サービ
スに相談すること。塗装・硬化時に 2°C を下回る場合は、塗装作
業前から終了まで除湿を行い、被塗面への氷や霜の発生を避け
る。
* 被塗面に氷や霜が存在する場合は塗装作業を実施しない。
除湿または加温を行って、被塗面の氷を除去する。
荷姿、取扱および保管
荷姿:
1 ガロンキット
6.3 kg
5 ガロンキット
30 kg
引火点(セタ密閉式):
19°C
混合物:
29°C
27°C
#76 シンナー: -5°C
保管条件:
温度: 4-38°C
湿度: 0-95%
乾燥した屋内に保管する。
保存可能期間(24°C):
Part A, B とも製造後 24 ヶ月
未開封で保管条件に従った場合。
Part A:
Part B:
2011 年 4 月改訂
上記記載の技術データは正確を期されていますが、改良等の為に予告なしに内容が変更されることがあります。内容について
更に詳しくお知りになりたい場合は、弊社の特約販売店迄あるいは直接弊社迄お問い合わせ下さい。製品の品質については充分な管理がなされていますが、
塗装作業の結果生ずる可能性のある塗料の問題あるいは膜厚等の過不足等の問題については、弊社は責任を負いかねます。