資料4 備後圏域の活性化と住民サービスの向上につながる広域的な取組

備後圏域の活性化と住民サービスの向上につながる広域的な取組 調査票
資料4
■№1 高齢者等を人的資源として活用する取組(就労,地域活動等)の具体案
項番
取組の具体案
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○需要と供給のミスマッチを解消する「高齢者勤労バンク」(仮称)を設置して,労働
の具体的内容が把握できるシステムを構築する。
○医療職との橋渡しボランティア:専門職が認知症予防を目的に自宅を訪問しても受入
が難しい,日頃より地域の高齢者に信頼されているボランティアが一緒に訪問して頂
くことで可能となることが期待される。
○介護で悩んでいる家族に対するピアサポート:介護体験のある人に自身の経験をもと
に悩みやグチを聞きながらサポートして頂く。
○講師の機会・芸の披露:実用的な知識を伝える学習会の講師,手品,落語・南京玉す
だれ等プロ級の腕をもつ人を老人福祉施設や高齢者サロンで活用する。
※こういった資源を一元化し活用するための窓口が必要になります。人や地元の役に立
ちたいと思いながらも,どこに相談したらよいのかわからないのが現状のようです。
○高齢者等を主体とした生活支援サービスの実施
地域において住民が運営する「困りごと相談所」を開設し,生活の困りごとや悩み
に関する相談を受け,住民同士で助けあう。
○高齢者等が常設の居場所(ふれあい・いきいきサロン)を運営。
○高齢者等が子育て支援を行う。
○高齢者の高等教育へのニーズの高まりを反映した圏域全体での「学び舎づくり」の取
組
・大学へ高齢者が入学できる特別枠を設ける。
・老人大学の機能を拡充し,高等教育を受けられる教育機関として圏域全体で再編す
る。
・高齢者が圏域内の大学で,若者と一緒に受講できる講座を開設する。
・高等教育に係る専門講座のほかに,まちづくりやボランティア等に係る教養講座を
必修科目とし,地域活動の人材育成を図る。
○定年延長に向けた事業を実施する。
○地域の高齢者を講師として,小中学校で地域の歴史や文化を学ぶ授業を行う。
○高齢者の就労の場を作ることを支援するため,事業に従事するもののうち,半数以上
が 60 歳以上の就労者であり,新規事業又は事業拡大する者を対象に「府中市生きがい
創業ビジネス補助金交付(限度:100 万円)」を行っている。
○プラチナ世代(55 歳以上)のためのベンチャービジネスの起業講座を全 10 回にわた
り開催した。
○老人クラブでのボランティア活動によるポイント促進
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○特に就労継続支援 A 型事業所の情報共有,福祉施設の祭典として開催している FKS(井
笠圏域と備後地区の事業所参加)などイベントへの参加,販路拡大のための情報発信
など
○高齢者の就業ニーズに応じたセミナー,講習会を開催し,就業を希望する高齢者のス
キルアップを図る。
○認知症対策として徘徊者の見守り隊について情報交換や広域連携による早期発見・保
護の仕組みづくりを研究する。
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■№2 「介護」と「ものづくり」をつなげる取組の具体案
項番
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取組の具体案
○介護機器,健康器具等を検討する産学連携組織の立ち上げ。
介護は単に御世話をされるのではなく,できるだけ自立して好きなことがやれるよう
に支援することが目的です。なかでも人の役に立つ,人に喜んでもらえるような仕事を
望んでいます。耳にするのは,野菜づくり,クッキーやパンづくり,バザーなどですが,
介護や介護予防の認定を受けている高齢者も様々なものづくりの経験がありますので,
高齢者からアイデアを出してもらうのが良いと思います。
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○高齢者が集まって簡単な作業を行い交流する場を開く。
楽しく会話しながら作業する。要介護状態の予防として行い,作業で得た収益を運
営費にあてる。
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○大学に連携の窓口を作り,
「介護現場」と「ものづくり企業」をつなぎ,新たな介護機
器の研究・開発を行う。
(介護ロボットの開発など)
○ご長寿産業フェアを開催する。
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○会話ができるぬいぐるみ型のロボットを制作し,会話の相手をするとともに,ぬいぐ
るみが当日の注意事項を話したり,会話したことで別に住む家族へ生存情報を伝達す
る。
○ペースト状の介護食ではなく,形ある介護食をつくる。
○歩行を支援するロボットを制作する。
○寝たきりの人を動かさずに着替えができるパジャマを制作する。
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○介護予防と閉じこもり予防としてのサロンでの活動で「ものづくり」を行い,その展
示販売などを行う。
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○圏域内での介護事業所職員等が集まって情報交換(問題点等の洗い出し)ができる場
の創出。
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○介護現場とものづくりの事業者(製造業者)をコーディネートし,介護用品の新規開
発に資する。
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■№3 定住を促進するため連携できる取組の具体案
項番
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取組の具体案
大学等と連携し,老人世帯の一室を学生の下宿として提供する。格安で賃貸できる代
わりとして高齢者の見守り,安否確認をやってもらう。こうした生活をすることで,圏
域外,得に県外からの学生には,備後圏での人とのつながりができ,うまく行けば若者
の圏域内の定住の可能性がでてくる。
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○定住促進のため情報を共有する連絡会を開催
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○備後圏域の市町が連携し,
「備後圏域」への定住を促進させる取組を共同で実施する。
大都市圏(東京,大阪,名古屋,福岡)へ向けた情報発信や定住・求職・圏域PR(観
光・B級グルメ・特産品等)を併せたイベントの開催
○短期宿泊や滞在体験の実施
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○首都圏等への情報発信の強化。(備後圏域の住み良さや魅力を連携してPRすること
で,移住先の候補地としてのきっかけづくりができる。)
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○空き家バンク(空き家バンク,空き家バンク物件管理,空き家見学ツアー)
○定住相談会の実施(新規起業者向けの起業相談,農業体験などの田舎暮らし体験,お
試し暮らし)
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○備後圏域での定住フェアの開催
世羅町への移住相談は,福山市や尾道市のほか,広島市在住の方からの問い合わせが
多い。世羅町へ移住する場合にも,中国横断自動車道尾道松江線を活用して,福山市や
尾道市への勤務という場合があるうえ,世羅町としても町内での求人は少ないことから,
住居は世羅町,仕事は福山市などでという提案を行うことも多い。
広島県は,県域で広島定住促進活動を行っているものの,県内での移住については,
積極的に行っていない(行えない)現状がある。一方で,世羅町単独で定住相談会を行
うことは人的な面や経費の面から困難。
このため,三次市・庄原市が行った定住フェアのような,備後圏域での定住フェア(相
談会)を広島市や岡山市,倉敷市や福山市などの政令指定都市や中核市で行い,広域的
な定住促進活動,PR 活動を実施したい。
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○大都市圏での移住相談会等への共同参加
○現在,井笠圏域で行っている結婚推進事業(カップリングパーティーをはじめとした
出会いの場の提供等)の広域化
○空き家バンクの広域化
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○農業体験による都市住民との交流(池井地区の取組)に対して広域的に参加者を募集
する。
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備後圏域の活性化と住民サービスの向上につながる広域的な取組 調査票
■№4 健康づくりに向けた取組の具体案
項番
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取組の具体案
○健康ターミナルの設置
一部の高齢者は朝夕と自主的に運動を行っている。彼らが集う場所を設置する。
○デイサービスの夕方活用
デイサービスは,一般的に 16 時でサービス修了である。その後を施設を利用した高齢
者運動施設として活用。
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健康を広い視点で考えることが必要と思います。備後圏域における食べ物(店),森林
浴,名所旧跡,詩・短歌等の記念碑,ガン等の健診,健康教育(講演),体操・スポーツ,
演劇・映画等リフレッシュ・・・。これら多くの健康資源を活用するための「備後健康
巡礼八十八カ所参り」と銘打って,ポイントを集め,八十八カ所参り修了者の認定を行
う。八十八カ所については,行政だけでなく一般からの応募を行い(特に店),審査し決
定する。入れ替えもありうる。
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○「健康レシピ」コンテストのようなイベントを開催
地産地消にもつながるように地元の特産物を使った「健康レシピ」コンテストを 開
催し,優秀なレシピは各市町で広報を行い,食事会なども開く。
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健康志向の高まりを反映した圏域全体での「健康づくり」の取組
○「スマートウェルネスシティー」の備後圏域での研究
○恵まれた自然環境を活かし,
「森林浴」と「海気浴」をメニューに加えた回遊・滞在型
の「健康づくりツアー」の開発(「森林浴」「海気浴」を数日から数週間で,滞在先を
かえつつ体験する。空き家を利用した宿泊・特産品をつかった健康食を提供する。)
○企業と「健康づくり」でコラボできないか検討
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○「府中焼きマンボ」体操の普及及びうつ,自殺対策として事業所でのメンタルヘルス・
ヘルスケア」のしおりの作成をしている。また,メタボ対策として中学生とその保護
者を対象とした健診を実施する予定。これらは圏域において合同で実施できるのでは
ないか。
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○ウォーキングマップの作成(管内自治体の各コースを収録)
○糖尿病予防のためのレシピ集の作成
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○健康づくりを目的とした「ウォーキング大会」の実施。
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備後圏域の活性化と住民サービスの向上につながる広域的な取組 調査票
■№5 その他の広域的な取組の具体案
項番
取組の具体案
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1.国際交流センターの設置
(1)組織
法人格を持った組織とし,会員制とする。
会員は「自治体」
「商工会議所」「企業」
「個人」とする。
(2)活動の対象者
留学生の支援
外国人研修・技能実習制度
外国人労働者(特区が必要)
外国人定住者
日本人ボランティア
(3)活動内容
日本語学校開催
日本文化講座
異文化交流
外国人労働者の受入と就労支援
(4)効果
地域の人材確保
地域の活性化
定住者の活性化と増加
人口増
地域資源との連携促進
2.福祉人材の教育システム構築
福祉施設は,小規模であり職員研修のために休暇の取得が困難であり,スキルア
ップに苦慮しているのが実態である。
そこで,相互出向システムを導入して他施設の運営をを知ることでスキルアップ
を図る方法である。
(詳細は検討の必要)
○地域福祉活動の先進事例を報告し意見交換を行うフォーラムなどを開催。
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○生活(経済面)
・子育て・介護等において家族の相互補完機能を活かせる三世代の同居
や近居を促進する施策の推進
・同居や近居に係る意向,効果的な施策についての調査研究の実施
・同居のための住宅改修費・近居への転居費用の助成など
○高齢者が積極的に家庭・地域での子育てに参加できる施策の推進
・育じいや育ばあの活動の支援
・老人クラブと子ども会の連携による地域での子育て活動の支援
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