<使用方法 サンプル> 無償資金協力事業/開発課題別の標準的指標例(基礎教育) 開発戦略目標別指標設定例 開発戦略目標(*1) 中間目標 ① 「開発課題体系」に基づく 問題タイプの特定 中間目標の インフラ種 サブ目標 別 標準的な指標例 ② 問題解決に必要な インフラ種別検討 指標作成方針・方法 ③ 効果の客観的かつ定量的に測定可能な標準指標例を参照 (基本指標と補助指標) 事業目標例 (プロジェクトのイメージ) 国名 案件名 評価 年度 (注) ④ 類似案件における指標を参照する。 (プロジェクトのイメージ) (注)評価年度は、事前もしくは事後評価の実施年度をさす。 運用・効果指標 基本 ①新たに就学可能となった生徒数 ②(教員宿舎建設を含む場合)教員定員充足率 学校新設・増 設 1-1-1教育サー 1-1基礎教育への就 ビスの(量的) 学促進 拡大 教員宿舎の建 設 補助(*2) ①教室不足率(解消された不足教室数と割合) ②(地区の)就学率 ③通学距離(時間)の短縮度合 ④定員倍率/定員充足率 ⑤教員宿舎利用率 運用・効果指標 基本 ①良好な環境で学べる生徒数 ②1教室当たりの生徒数 ③1クラスあたりの生徒数 ④生徒1人当たりの教室面積 ⑤教員1人当たりの生徒数 1.基礎教育の拡充 学校施設の増 1-2-5 設・改修/建 教育施設の改善 替 補助 ①定員倍率/定員充足率 ②学習環境に対する満足度 ③風通し、採光・室内照度など ・モザンビークマプト州及びガザ州において、中 モザンビーク 中学校建設計画 2009年 学校4 校58 教室及び付帯施設を建設することに より、周辺住民の中等教育へのアクセスの改善を 図る。 補助指標 ①当該地区の学齢生徒数と既存教室数から割り出した不足する教室が、 新設・増設によりどの程度解消されたのかを示す。地区データが整備さ れていることが前提。 ②当該地区の就学率と、格差のあった地区の就学率との比較、あるいは 全国平均との比較など格差が減少したことを示す。EMIS(教育マネジメ ント情報システム)が整備されていない国では難しい。また就学率を算 出するのに必要な人口統計については、EMISとは別途入手する必要があ る。 ③通学距離は、通学時間に換算して検証可能。数値データを入手するの が難しい場合はインタビュー・質問票により確認。 ④定員に対する実際に就学している生徒の割合。定員に対して施策が最 大限活用されているかをみる目的で使われる。 ⑤宿舎定員に対する利用教員の割合。宿舎が実際に教員に活用されてい るのか検証する(宿舎の効果はあったのか検証する)もの。 ・スワジランドの農村部において、中等学校を新 スワジランド 中等教育改善計 設することにより、計画対象地域における中等教 画 2010年 育の就学機会の拡大を図る。 ・ルーガ州およびカオラック州において、中学校 を新設・増設することにより、基礎教育へのアク セスおよび学習環境の改善を図る。 ルーガ州および カオラック州中 2012年 学校建設計画 基本指標 ①踏査校での直接確認+受益者の満足度 ②就学生徒数÷教室数。事前(現状)、計画値(目標値)、事後値(実 績値)比較及び政府基準値との比較を行う(以下同様)。 ③学年別の就学生徒数÷クラスの数または各学校の実績。 ④教室標準面積×教室数÷就学生徒数。 ⑤生徒数÷教員数。 ※ただし、教育環境の改善により、より良い施設を有する無償資金協力 で建設された学校に入学する児童数が増加し、上記基本指標②~⑤につ いては改善が見られなくなるケースがある。事後評価段階でそのような ケースが確認された場合には、その要因を確認するとともに、可能であ れば対象校のみならず学区内での当該指標の改善推移を確認する。 ・本事業は、プノンペン市内の7 校の小学校にお カンボジア ける校舎の増築又は建替え、並びに教育用家具の 整備を行うことにより、生徒の学習環境の改善を 図る。 第3次プノンペン 2009年 市小学校建設計 画 セネガル ・南西部6県及び中央東部3県の小学校において、 ブルキナファ 第五次小学校建 2012年 教室等を増設することにより、学習環境の改善を ソ 設計画 図る。 ・ノーザン州およびセントラル州にある対象校お ガーナ いて、教育施設および教育家具の整備を行うこと により基礎教育環境の改善を図る。 補助指標 ①定員に対する実際に就学している生徒の割合。定員に対して施策が最 ・ルーガ州およびカオラック州において、中学校 セネガル 大限活用されているかをみる目的で使われる。 を新設・増設することにより、基礎教育へのアク ②定性的な情報から判断 セスおよび学習環境の改善を図る。 ③事前・事後の照度(ルクス)比較または適切な水準との比較。踏査校 での目視+受益者の満足度。 1-2基礎教育の質の 向上 運用・効果指標 基本 ①新たに養成された年間教員数 ②(増設・改修/建替の場合)良好な環境で学べる 教員数 1-2-1 教員養成校の 教員の増員とそ 新設・増設・ の意識・知識・ 改修/建替 技能の向上 基本指標 ①計画人数(想定人数)と事後評価時の実績人数の両方を確認する。 ②定員(あるいは必要教員数)に対し、勤務している教員の割合の事 前・事後比較。 補助 ①当該校が輩出する有資格教員数 基本指標 ①事前・事後比較 ②踏査校での直接確認+受益者の満足度 3 ルーガ州および 2012年 カオラック州中 学校建設計画 初等・中等教員 2009年 養成校建設計画 サヘル地方初等 補助指標 ・サヘル地方において、初等教育教員養成校を新 ブルキナファ 教員養成校建設 2009年 ①有資格教員数は、教員養成校による養成だけでなく、既存教員の資格 設することにより、教員不足の解消を図る。 ソ 計画 更新によっても増えるケースがあることに留意。 ・ジョグー市において、教員養成のための施設が ジョグー初等教 整備されることにより、ENIジョグー校における ベナン 員養成機関能力 2011年 学習環境が改善され、基準を満たす質の高い教育 計画 を受けた教員が育成される。 (*1)開発戦略目標3「青年及び成人の学習ニーズの充足」、4「乳幼児のケアと就学前教育の充実」、5「教育マネジメントの改善」については、無償資金協力で該当案件がないため除外。その他該当しない中間目標、サブ目標も除外している。 (*2)補助指標は、特定のデータが入手可能であること等、一定の条件が満たされる場合のみに設定すべき指標であることに留意。 ・ジブチ市において、新規初等・中等教員養成校 ジブチ を建設することによって、初等及び前期中等教育 の新規教員養成の拡充を図る。 基礎教育機会改 2009年 善計画
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