歴史文化交流施設整備に係る基本方針 新施設のコンセプトは、天台寺と漆を中心とした情報発信機能と地域住民の交流機能を併せ持 った施設となっており、これまで岡本小学校跡地を変える会や歴史・文化交流施設等検討委員会 での検討協議結果について庁内検討会で議論した結果、新施設の整備に係る現在の基本方針は次 のとおりとなっている。 1.全体に関することについて (1)新施設は、 「天台寺」と「漆」を中心とした二戸市の情報発信機能と地域住民の交流機能を 併せ持った施設とする。 (2)新施設の整備と並行して「歴史・文化交流施設等検討委員会」を設立し、歴史・文化交流 施設等の整備及び利活用について検討する。 (3)新施設の規模や位置等を検討し、駐車場等に必要な面積を積算した上で、現在の旧岡本小 学校、体育館及び教員住宅の取り壊しや隣接する土地の購入等について検討する。 (4)「食」による集客方法について検討する。 (5)バリアフリーに配慮した施設を検討する。 (6)隣接地域や観光関連企業等と連携した集客方法を検討する。 2.地域特性を発信する機能について (1)新施設は、 「天台寺」・ 「漆」の紹介を中心とした施設とする。 (2)新施設には、浄法寺歴史民俗資料館、瀬戸内寂聴記念館、漆絵皿展示室を移転する。 (3)展示スペースは、移転する3施設がそれぞれ独立するのではなく、一つのフロアーで展示 する事とし、 「天台寺」 ・ 「漆」 ・ 「民俗」の3分野に分類する。また、収蔵スペースの規模に ついても検討する。更に、専門家の助言により展示スペースの構造や資料の展示方法につ いて検討する。 (4)現在の浄法寺歴史民俗資料館は、新施設に移転後に取り壊す事とし来訪者の休憩所及び駐 車場など跡地利用について検討する。 (5)現在「滴生舎」で製作している代表的な漆塗り製品を新施設に展示し漆器の魅力を紹介す る事で、来訪者を「滴生舎」へ誘導する。 (6)漆文化財収蔵庫内にある文化財の見せ方について検討する。 (7)二戸市出身や二戸市にゆかりがある方の紹介について検討する。 3.交流の場としての機能について (1)地元の子供達やサークル団体等の作品を発表するスペースを設けるとともに、展示販売も 出来るようにする。また、多目的に利用が出来るスペースや広場についても検討する。 (2)フリーマーケット、不定期の市、ぐるぐる市場等、地元の方々の交流の場としてのイベン トを歴史・文化交流施設等検討委員会と連携を取りながら企画する。 -1- (3)特産品等物販スペースでは、地元のお土産を中心に二戸市内の物品を販売する。 (4)産直スペースについては、地元の強い要望があれば検討する。 (5)食堂について ①新施設の集客性を高めるために「かつら庵」を移転する。二戸産の食材を使ったメニュー を提供する事で、二戸の食文化を発信する。 ②使用する食器は出来るだけ漆器を使用し、利用者に漆器の良さを感じてもらう事を検討す る。 ③「かつら庵」で現在提供しているメニューにとらわれることなく、集客性を高めるメニュ ーについて検討する。 ④観光バスでの来訪者に配慮した規模にすべきか検討する。 (6)体験メニューや交流メニューについては、検討委員会で協議し、その上で地元の意思を確 認しながら進めていく。 (7)来訪者への癒しや地元の人が集えるスペースについて検討する。 4.地域の玄関口としての機能について (1)商工観光流通課等庁内の関係部署のほか商工会、地域づくり団体等と連携を取り、二戸市 内のきめ細かな情報収集に努めリアルタイムで情報を更新し、情報発信に努める。 (2)ボランティアガイド養成講座を行い、ガイドの資質向上と後継者確保に努める。 (3)歴史・文化交流施設等検討委員会と連携し、市民ツアーやワークショップ等を企画する。 5.施設の管理運営について (1)新規の施設の管理については、地元や歴史・文化交流施設等検討委員会と協議しながら検 討する。食堂については、現在の「かつら庵」を二戸市ふるさと振興㈱が指定管理してい るのでそのままの継続を含め運営方法について検討する。 (2)浄法寺歴史民俗資料館職員については、新施設に配置した場合、通年雇用を基本に検討す る。 (3)人的体制については、施設の規模、各機能の配置を検討しながら、効率的な管理運営がで きる体制を検討する。 (4)施設の維持管理や人件費を含めた運営費については、基本計画策定時に施設の規模 等が決まった段階で積算する。 (5)施設の管理運営の中核となる人材や組織について検討する。 -2-
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