クリック2

製 品 情 報 パート 2
マグネティック・システム用琢磨円板 ・長期使用可能な次世代の琢磨布
アカ・アレグラン・シリーズ、 アカ・ラーガン‐3
各琢磨円板の表面
アカ・アレグラン‐3 アカ・ラーガン‐3 アカ・アレグラン‐1
アレグラン-3 (Aka-Allegran-3)は、ダイヤモンド懸濁液のみ、又はアカ・ルブ、クリア+(プラ
ス)潤滑剤と併用して琢磨作業を行います。荷重は従来の約2/3ですので、材料に「加工硬化」「焼
付き」が生じさせません。アレグラン-3、ラーガン-3は、3μm琢磨工程に、アレグランー1は、1μ
m琢磨工程で使用します。アレグラン・シリーズは、高硬度材料向け、そしてラーガンは150Hv以
下の低硬度材料用です。アカ・アレグラン、シリーズおよびアカ・ラーガン-3の作業面には、ダイヤ
モンド研磨材が混練されています(固定砥粒)。そして琢磨作業中に供給されるダイヤモンド研磨材
(遊離砥粒)が衝突し、適度な「劈開(へきかい)」作用により、切削性を維持します(セルフド
レッシング)。琢磨作業中に供給するダイヤモンド研磨材は、材料切削除去に用いられるだけでな
く、作業面のセルフドレッシングの役割も担っています。本来、遊離砥粒は試料も切削しますが、琢
磨作業面も消耗させる要素を持っており、従って従来の繊維状琢磨布のライフタイムが短いのも遊離
砥粒が大きな要因となっています。遊離砥粒による消耗を逓減するため、作業面に固定砥粒を配置す
る事で、ライフタイムの延長が実現しました。ライフタイムは、琢磨布約15枚分に相当します。
特徴は次の通りです。・従来の琢磨布同様に使用可・長寿命・厳密な管理保管が不要・縁だれ防止効
果・介在物脱落防止効果・メンテナンスフリー・作業工程の短縮
現状の琢磨作業と問題点、そして解決の糸口
A
C
B
D
突出部
樹脂で包埋された試料内で、硬度の異なる部材が混在する場合、硬度の低い部材の条痕を除去する目
的で、一般的に毛足の長い琢磨布が使用されてきました(図A参照)。しかし、布の弾性が高い為、
研磨材が固定されず(図B参照)、図Cの様に、硬度の高い部材と低い部材との境界面に段差(平坦
不足)が生じ、顕微鏡観察の際、焦点が合わないなどの問題が起こります。平坦不足を解消するため
には、図Dの様に研磨材が上下に移動しない琢磨が求められます。また、繊維系の琢磨布は、比較的
早い寿命を迎えますが、アカ・アレグラン-3は樹脂系琢磨円板にて消耗しにくい特徴を備えておりま
す。
左写真は、使用中のアカ・アレグラ
ン-3の表面です。樹脂に包埋された3
μmダイヤモンド砥粒が、表面に露
出し材料の研削と同時に鏡面化を促
進させます。また、従来の琢磨布と
の寿命の比較を行ったところ、約15
倍の寿命が確認されました。
3μm砥粒と包埋樹脂が露出してい
る琢磨作業面(現在使用中)
備考:試験材料は鉄鋼系です。試験材料によ
り、結果が異なる場合があります。