日本アグフア・ゲバルト株式会社 2015年年頭所感

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日本アグフア・ゲバルト株式会社
〒153-0043 東京都品川区大崎 1-6-1 大崎ニューシティビル 1 号館 5 階
電話 03-5487-8253
FAX 03-5487-8256
2015年1月
年頭所感
日本アグフア・ゲバルト株式会社
代表取締役社長
松石浩行
印刷業界に一大旋風を巻き起こした 「油性インキによる速乾印刷」
2015 年明けましておめでとうございます。
旧年中は、弊社グラフィックス製品への格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。
一昨年に続き年末解散、総選挙となり政局も落ち着かない年明けとなりました。景気の緩やかな改善が予測
されるとは言え、円安による資材高騰や電子化が進む中、印刷業界については厳しい状況が続くことは間違
いありません。
日本アグフアは今後とも規模縮小の続く印刷業界の皆様に、「可能な限り設備投資をせずに経営革新」をし
て頂くご提案をさせて頂きます。
1.「油性インキによる速乾印刷」
日本アグフアが、二年半ほど前から始めた「油性インキによる速乾印刷」の啓蒙とコンサルティングは、今や
国内で 500 胴を越える印刷機で運用されるに至りました。これは、5 色機にたとえると 100 台分の設置台数と
同等規模であり、国内で一年間に販売される印刷機の三分の一から半数に匹敵する数です。何故、これほ
どまでの短期間に「油性インキによる速乾印刷」が普及したのでしょうか?それは、私ども日本アグフアの提
唱している「油性インキによる速乾印刷」が、「水を極限にまで絞れる現像レスプレート“アズーラ”」と、アグフ
アが提供するノウハウだけで実現する事ができ、高額な設備投資を一切必要としない、からであります。つま
り、お客様は「設備投資」という大きなリスクを冒すことなく、「速乾印刷技術」を手にすることができるところに
大きな魅力があるのです。しかもこの「速乾印刷」は、インキ使用量削減・印刷品質の向上と安定、損紙の大
幅削減、パウダー使用量の削減、印刷機の生産性の大幅アップ、人件費の削減など、副次的に得られる経
済的効果が極めて大きく、お客様の中には「利益率が 3 倍になった」という事例も生まれています。さらに、社
内のモチベーションアップという金額では推し量ることのできない効果も現れるのです。
近年、印刷業界はプリプレス機器・オフセット印刷機の自動化とともに、“デジタル化”という大きな果実を手に
しました。しかし、その事がまるで素人でも使えることが良いことであるかのように、誤ったスキルレス化を生み
出し、プロであるべき領域を放棄してきた結果、沢山の無駄やプロフェッショナルとしての技術の欠如に繋が
っていることに、多くの方が気付いていません。
アズーラを用いての「速乾印刷」は、その実践までの過程で、印刷機を、ベストの状態にし、かつ、印刷のプ
ロフェッショナルである、オペレーターの皆さんのための「利益を生み出す生産機」に変貌させます。
皆さんが、現在所有する現状の設備のままで行え、しかも利益率を大幅に向上させることが可能な「アズーラ
速乾印刷」は、今年も印刷業界を賑わす大きなテーマとなるでしょう。
2.ワークフローの自動化
印刷物の多品種・小ロット・短納期化は、プリプレス人員の人手や負荷を際限なく増加させてきました。さらに、
サーバーや RIP 環境はより複雑に大規模になっています。印刷機の設備投資はもとより、プリプレス分野へ
の IT 投資は、今後ますます大きな投資負担としてお客様にのしかかります。
日本アグフアは、受注から納品までの印刷生産フローにおけるプリプレスの自動化と効率化を強力に
推進し、印刷工場における生産効率と柔軟性を高めるワークフローをご提供します。そして一人の人
が多くの仕事をできるようにする「多能化」を実現する事で印刷会社に求められる合理化と柔軟性を
飛躍的に向上します。
3.クラウド化への取り組み
また、プリプレスの合理化・自動化を進めるばかりでなく、ワークフローへの「クラウド」技術導入に積極的に取
り組み、増加し続ける、お客様のコンピューター関連への投資を最小限にとどめるべく、努力して参ります。
さらに、印刷用データをモバイルへ展開可能なソフトウエアの開発も進めています。印刷会社によるコンテン
ツの利用度が格段に拡がり、ビジネスの多様化に繋がります。両製品ともそれほど遠くない将来に皆様にご
紹介できるかと思います。
4.現像レスプレート「アズーラ」の更なる進化
現像液を使用しない「現像レス CTP プレート」としては、国内外ともにシェアが90%以上という大きなご支
持を頂いている「アズーラ」の感度・耐刷を大きく向上させた「第三世代のアズーラ」を今春に発売します。ま
た、昨年一月の発売から大手新聞社様で次々と採用されている日本で最初の新聞社向け現像レスプレート
「アズーラ ニューズ」も年内にはパワーアップした「第二世代のアズーラ ニューズ」として発売を予定してい
ます。この「Azura」の更なる進化によって、2015年は、CTP プレート出荷量のうち、現像レスプレートの市場
占有率が、歴史上初めて、10%を超える年になるでしょう。
日本アグフアは、お客様にとって「少ない設備投資で、大きな経営改革・改善を行える」ことが、最も重要と考
えます。また、それが、印刷業界への最大の貢献と信じ、本年も、邁進する所存であります。
なお、ここで述べた製品に関しては 2 月に開催される「page2015」でもご紹介して参ります。是非とも、当社ブ
ースへ足をお運びいただけますようお願いいたします。
本年も相変わらずのご愛顧の程お願い申し上げます。
皆様のご多幸とご繁栄をお祈り申し上げます。