(精神通院)受給者証 交付事務システム仕様書

精神障害者保健福祉手帳・自立支援医療受給者証(精神通院)
交付事務システム仕様書
平成27年1月
福岡県精神保健福祉センター
第一章 概要
1
システムの名称
福岡県精神障害者保健福祉手帳および自立支援医療受給者証(精神通院)交付事務システム
2
委託契約期間
契約日~平成27年3月31日
3
委託内容
本委託では、下記に記載された業務機能を構築するとともに、システムを稼働させるために必要な
機器及びソフトウェア(以下、
「機器等」
)の提供を委託範囲とする。
① 福岡県精神障害者保健福祉手帳・自立支援医療受給者証(精神通院)交付事務システム
②操作研修(関係機関)
③試行運用支援
④機器等
4
システムの目的
精神障害者保健福祉手帳、自立支援医療受給者証(精神通院)については、事務処理の迅速化、省力化
を目的に、平成18年度に電算システムを導入し、事務処理を行ってきた。
業務の性質上、履歴を管理することが重要であり、それを実現することで、データ処理の高速化、手帳
事務の効率化、県民に対するサービスの向上に努めることを目的とする。
新システムの導入にあたっては、サーバを新規調達し、本庁へ設置、端末には既存の庁内パソコンを利
用し、円滑な業務運営が図れる形態を基本方針とするシステムを構築することとする。
(1)将来的な変化に柔軟に対応できるシステムの実現
社会情勢の変化や組織事務の見直し等に伴うシステム変更の要請に、柔軟に対応できるシステムを構
築する。 また、新システム導入後の運用について資料2.システム運用概要イメージ図に示す。
(2)各種データの高度利用が図れるシステムの実現
端末機側で、システムに蓄積されたデータを活用し、資料1.システム帳票一覧に示す帳票および統
計資料等の基礎データの作成が可能なアプリケーションシステムを導入する。
(3)日常の手帳交付事務における利便性の高いシステムの実現
最新でかつ高度なインターフェース機能を有した検索機能等の操作支援機能を充実させるとともに、
運用形態に柔軟性のあるアプリケーションシステムを導入する。
(4)信頼性の高いシステムの実現
ネットワークを通じたコンピューターウィルスやハッカーの侵入および事故又は悪意によるデータ
の破壊・漏洩等に対する防御、並びに万一の事態に対するバックアップ/リカバリ等機能の強化された、
セキュリティ対策の高いシステムを実現する。
2
(5)情報資源の管理が充実したシステムの実現
情報資源の管理は信頼性の高いデータベース管理システム等を用いた効果的な管理を確立し、情報資
源のセキュリティ・信頼性・処理能力等が将来にわたっても低下しないシステムを実現する。
(6)運用管理やメンテナンス性の充実したシステムの実現
システムの運用管理およびメンテナンス性の充実を図るため、以下の項目については十分に満足する
システムを実現する。
ア システムプログラム障害やデータ障害からの早急な復元に対応できる機能を持つ。
イ
各種記憶装置障害等に対応できるための機能を持つ。
ウ
ハードウェアおよびソフトウェアプロダクトの両面から停電・瞬電等への対応機能を持つ。
エ
システム運用管理では、各種機能の自動化等を極力取り入れ、省力化の図られたシステムとする。
(7)セキュリティ面を考慮したデータ管理
セキュリティ面を考慮しSBC(サーバベースコンピューティング)方式により、手帳発行者、受給者
等のデータはサーバに一元管理することとし、クライアント側にデータをもたずに運用できるシステムで
あること。
(8)最新のコンピューター技術の利用
時代の進歩と共に年々-新しいコンピューター製品(ハードウェア/ソフトウェア)等-コンピュー
ター技術の発展はめざましく、そのため可能な限りにおいて最新のコンピューター技術の導入を積極的
に図ること。
(9)データ移行における現有データ資産の有効活用
新システムへの移行対象データについては、現行システムに蓄積されているデータについての利用を
前提とする。現有データは福岡県精神保健福祉センターより提供する。
3
1.システムの業務処理機能等
各業務処理および機能に関する説明を以下に示す。
(1)精神障害者保健福祉手帳交付事務
ア
精神障害者保健福祉手帳各種申請受付業務
精神障害者保健福祉手帳新規交付・更新・等級変更・各種変更届・返還届等に伴う各申請受付処理
を行う。
ここで行う処理は以下のとおり。
(ア)新規交付申請
申請書に従って必要項目の入力を行い、受付番号を自動的に付加して精神障害者保健福祉手帳デ
ータベースに登録する。
〔取扱市町村・受付番号・申請区分・本人情報(氏名・郵便番号・住所・生年月日・性別など)・
保護者情報(氏名・郵便番号・住所・続柄・生年月日など)
・受付年月日・申請年月日・添付書類
種類・年金証書記号および番号(年金証書による申請の場合)・社会保険事務所・病名コード・医
療機関コードなど〕
※他都道府県よりの転入者については後述する転入にて行う。
(イ)更新・等級変更申請
申請書に従って必要項目の入力を行い、受付番号を自動的に付加して精神障害者保健福祉手帳デ
ータベースに登録する。
【本人情報入力】
〔取扱市町村・受付番号・申請区分・本人情報(氏名・郵便番号・住所・生年月日・性別など)・
保護者情報(氏名・郵便番号・住所・続柄・生年月日など)
・受付年月日・申請年月日・添付書類
種類・年金証書記号および番号(年金証書による申請の場合)・社会保険事務所・病名コード・医
療機関コードなど〕
本人情報および保護者情報については台帳データを手帳発行者および手帳番号にて呼び出し、表
示する機能を有すること。
(ウ)本人記載事項変更(氏名・住所変更)
各変更届書に従って必要項目の入力を行い、受付番号を自動的に付加して精神障害者保健福祉手
帳データベースに登録する。
本人情報は更新・等級変更申請に同じ。 なお、変更後の内容は現在の内容を加筆訂正させるの
ではなく、現在の内容とは別項目とすることで現在の内容を容易に確認可能とすること。
【変更情報入力】
〔変更後氏名および変更後住所〕
(エ)紛失・破損等による再交付
申請書に従って必要項目の入力を行い、受付番号を自動的に付加して精神障害者保健福祉手帳デ
ータベースに登録する。
本人情報は更新・等級変更申請に同じ。
【再交付情報入力】
〔再交付事由および手帳返還有無〕
(オ)返還
届に従って必要項目の入力を行い、受付番号を自動的に付加して精神障害者保健福祉手帳データ
ベースに登録する。
4
本人情報は更新・等級変更申請に同じ。
【返還情報入力】
〔返還事由・手帳返還有無・死亡日(返還事由が死亡の場合のみ)〕
(カ)転入
届に従って必要項目の入力を行い、受付番号を自動的に付加して精神障害者保健福祉手帳データ
ベースに登録する。
処理対象者は他都道府県よりの転入者とする。
新規交付申請と同様(手帳番号は転入時の他都道府県で取得されている番号にて登録する事とす
る。
)だが、加えて初回手帳交付日・最終手帳交付日・転入元住所等をあわせて入力出来るように
する。
(キ)転出
他都道府県よりの転入通知に従って必要項目の入力を行い、受付番号を自動的に付加して精神障
害者保健福祉手帳データベースに登録する。
本人情報は更新・等級変更申請に同じ。
【転出情報入力】
〔転出先住所〕
(ク)保護者変更
保護者の変更内容に従って必要項目の入力を行い、受付番号を自動的に付加して精神障害者保健
福祉手帳データベースに登録する。
本人情報は更新・等級変更申請に同じ。
【保護者変更情報入力】
〔変更後氏名・変更後郵便番号・変更後住所・変更後続柄など〕
(ケ)修正
入力誤り等による修正変更を精神障害者保健福祉手帳データベースに対して行う。
(コ)削除
入力誤り等による削除を精神障害者保健福祉手帳データベースに対して行う。
注記1)各申請入力時に精神障害者保健福祉手帳データベースの検索を行い、該当台帳の有無チェッ
クを行うこと。
注記2)新規交付申請、転入以外で台帳データより本人情報・保護者情報を画面表示した際に、台帳
データに誤りがあった場合には、メニュー画面等の他画面を経由すること無く台帳保守画面を表示
させ、台帳データ更新および申請入力画面への反映を行うこと。
注記3)同一申請者で、新規交付申請、転入以外の複数の申請・届が同時に行われた場合は、同一画
面上で同時に入力可能な画面構成とすること。
注記4)新規交付申請、転入において同一申請者で、先に自立支援医療受給者証に対する申請入力も
しくは台帳データが存在する場合は、その内容を表示すること。
イ
取下げ
全ての申請について申請者より取下げの届出が発生したものに対し、精神障害者保健福祉手帳デー
タベースに登録する。
【取下げ情報入力】
(取下げ事由・取下げ日)
入力された申請に対して、当該処理の取消を除く他の処理が行えないよう考慮すること。
5
当該処理後のデータについては、物理的な削除は行わず、照会することを可能とすること。
ウ
受付返戻入力
前記アにて(ア)および(イ)にて入力したデータに対して市町村および申請者に対する返戻通知
書を作成するための入力を行い、精神障害者保健福祉手帳データベースに登録する。
(返戻日・返戻事由)
返戻事由は定型文をマスター化したものを画面表示させ、自由に加筆訂正したものを作成できるよ
うにする。
入力された申請に対して他の処理が行えないよう考慮すること。
ただし、物理的な削除は行わず、照会することを可能とする。
エ
社会保険事務所回答処理
前記アにて(ア)および(イ)にて年金証書を添付書類としている場合、社会保険事務所等からの
回答結果を入力する。
対象者を一覧表示させ、承認・返戻を選択(初期表示は全てのデータが承認を選択している状態)
させ、一括で更新させること。 なお、返戻時は個別に返戻事由を入力する機能を有し、返戻通知書
にその内容を反映させること。
返戻事由は定型文をマスター化したものを画面表示させ、自由に加筆訂正したものを作成できるよ
うにする。
入力された申請に対して他の処理が行えないよう考慮すること。
ただし、物理的な削除は行わず、照会することを可能とする。
オ
審査結果入力
前記アにて(ア)および(イ)にて診断書を添付書類としている場合、審査結果を入力する。
対象者を一覧表示させ、承認・返戻を選択(初期表示は全てのデータが承認を選択している状態)
させ、一括で更新させること。 なお、返戻時は個別に返戻事由を入力する機能を有し、返戻通知書
にその内容を反映させること。
返戻事由は定型文をマスター化したものを画面表示させ、自由に加筆訂正したものを作成できるよ
うにする。
入力された申請に対して他の処理が行えないよう考慮すること。
ただし、物理的な削除は行わず、照会することを可能とする。
カ
手帳番号取得
承認された受付データに対して手帳番号を取得して精神障害者保健福祉手帳データベースに登録
する。 なお、対象となるデータは、新規、他都道府県よりの転入、および有効期限切れとなってい
る台帳データに対する申請である。
キ
台帳更新
前記アの各種申請に対し決裁がおりたものに対して台帳データの追加・更新を精神障害者保健福祉
データベースに対して行う。
他都道府県からの転入および新規以外の処理を行う際に現行の内容を更新すると同時に現行の内
容は履歴として残し、破棄しないこと。
6
返還・他都道府県への転出の処理を行う際に物理的な削除は行わず、照会することを可能とするこ
と。 なお、更新前と手帳番号に相違がある場合(前記カから新規を除いたケース)
、手帳番号が異
なる別台帳データとして作成するのではなく、更新前台帳データの手帳番号の付け替えを行うととも
に、その履歴データとして変更前の手帳番号が容易に判別・確認することが可能な形式で行うこと。
処理は処理可能な申請者を一覧表示した後に、処理対象者として選択されたデータのみを処理する
形式で行うこととするが、同一申請者で、新規交付申請、転入以外の複数の申請・届が同時に行われ
た場合は、申請・届単位で処理するのではなく一括して処理できることとする。 また複数の申請区
分毎に処理するのではなく、一括して処理できることとするが、その際に指定する手帳交付年月日な
らびに履歴更新年月日については、一括指定することを可能とするとともに、個別に変更することも
可能とすること。
ク
台帳更新取消
前記クの台帳更新において更新されたデータの取消処理を行う。
取消後の申請データについては、何ら変更を行わない場合を含めて再度台帳更新が可能な状態に戻
すこととし、手帳番号についても前記カで取得したものを再処理することなく処理可能とすること。
前記クの台帳更新において、同一申請者で、新規交付申請、転入以外の複数の申請・届が同時に行
われた場合の処理を行ったデータについては、同様に一括して取消すことを可能とすること。
ケ
手帳交付
交付決定されたものに対し、手帳発行を行う。
様式は現在の様式で印刷することとする。 ただし、使用プリンタの仕様等により、変更する可能
性があるため、詳細はシステムの設計時に検討して決定する。 更新毎の次回有効期限等の記載場所
については複数回分の記載が行えるような様式を採用する予定であるが、プリンタはページプリンタ
を採用するので初回印刷以降は手書きとなるため、更新時は印刷をしない場合がある。
コ
精神障害者保健福祉手帳台帳保守
精神障害者保健福祉手帳データベースの内容の追加・修正および削除を行う。 取り扱うデータに
ついては現在の状況に加えて、障害情報・氏名・住所等の履歴情報も管理し、その追加および修正・
削除を可能とすること。
サ
精神障害者保健福祉手帳台帳照会・検索
精神障害者保健福祉手帳データベースの内容の照会を行う。
検索の条件については以下の任意の条件の組合せを可能とする。
〔氏名カナ・氏名漢字・住所・生年月日・初回交付日・最終交付日など〕
氏名カナ・氏名漢字・住所については完全条件入力ではなく文字列の一部(氏名の一部など)でも
検索が可能なシステムとすること。
シ
受付データ照会・検索
全ての受付データの照会を行う。
検索の条件については以下の任意の条件の組合せを可能とする。
〔氏名カナ・氏名漢字・住所・生年月日・手帳番号・申請の種類など〕
氏名カナ・氏名漢字・住所については完全条件入力ではなく文字列の一部(氏名の一部など)でも
7
検索が可能なシステムとすること。 また、現在の処理状況が把握できるような仕組みを創意工夫す
ること。
ス 事務処理プロセス管理
前記アの「精神障害者保健福祉手帳各種申請受付業務」からケの「手帳交付」までの事務処理プロ
セスについての管理機能を実装し、現在の処理状況が把握できるような仕組みを創意工夫すること。
セ
帳票出力
資料1.システム帳票一覧に示す帳票の出力を行う。
ソ
マスター保守・印刷
システムで利用するマスターデータの保守および印刷を行う。
8
(2)自立支援医療受給者証(精神通院)交付事務
ア
自立支援医療受給者証各種申請受付業務
自立支援医療受給者証新規交付・継続・各種変更届・返還届等に伴う各申請受付処理を行う。
ここで行う処理は以下のとおり。
(ア)新規交付申請
申請書に従って必要項目の入力を行い、受付番号を自動的に付加して自立支援医療受給者証デー
タベースに登録する。
〔取扱市町村・受付番号・申請区分・本人情報(氏名・郵便番号・住所・生年月日・性別など)・
保護者情報(氏名・郵便番号・住所・続柄・生年月日など)
・受付年月日・申請年月日・添付書類
種類・病名コード・医療機関コード・保険の種類・保険者名・保険証記号および番号・所得区分・
重度かつ継続など〕
(負担限度額は所得区分・重度かつ継続から自動表示させること)
※他都道府県よりの転入者については後述する転入にて行う。
(イ)継続申請
申請書に従って必要項目の入力を行い、受付番号を自動的に付加して自立支援医療受給者証デー
タベースに登録する。
【本人情報入力】
〔取扱市町村・受付番号・申請区分・本人情報(氏名・郵便番号・住所・生年月日・性別など)・
保護者情報(氏名・郵便番号・住所・続柄・生年月日など)
・受付年月日・申請年月日・添付書類
種類・病名コード・医療機関コード・保険の種類・保険者名・保険証記号および番号・所得区分・
重度かつ継続など〕
(負担限度額は所得区分・重度かつ継続から自動表示させること)
本人情報および保護者情報については台帳データを受給者番号にて呼び出し、表示する機能を有
すること。
(ウ)本人記載事項変更(氏名・住所変更)
各変更届書に従って必要項目の入力を行い、受付番号を自動的に付加して自立支援医療受給者証
データベースに登録する。
本人情報は継続申請に同じ。
なお、変更後の内容は現在の内容を加筆訂正させるのではなく、
現在の内容とは別項目とすることで現在の内容を容易に確認可能とすること。
【変更情報入力】
〔変更後氏名および変更後住所〕
(エ)紛失・破損等による再交付
申請書に従って必要項目の入力を行い、受付番号を自動的に付加して自立支援医療受給者証デー
タベースに登録する。
本人情報は継続申請に同じ。
【再交付情報入力】
〔再交付事由および手帳返還有無〕
(オ)保険・所得・医療機関変更
申請書に従って必要項目の入力を行い、受付番号を自動的に付加して自立支援医療受給者証デー
タベースに登録する。
本人情報は継続申請に同じ。
【変更情報入力】
〔医療機関コード・保険の種類・保険者名・保険証記号および番号・所得区分・重度かつ継続な
ど〕
9
(カ)返還
届に従って必要項目の入力を行い、受付番号を自動的に付加して自立支援医療受給者証データベ
ースに登録する。
本人情報は継続申請に同じ。
【返還情報入力】
〔返還事由・手帳返還有無・死亡日(返還事由が死亡の場合のみ)〕
(キ)転入
届に従って必要項目の入力を行い、受付番号を自動的に付加して自立支援医療受給者証データベ
ースに登録する。
処理対象者は他都道府県よりの転入者とする。
新規交付申請と同様(受給者番号は転入時の他都道府県で取得されている番号にて登録する事と
する。
)だが、加えて初回交付日・最終交付日・転入元住所等をあわせて入力出来るようにする。
(ク)転出
他都道府県よりの転入通知に従って必要項目の入力を行い、受付番号を自動的に付加して自立支
援医療受給者証データベースに登録する。
本人情報は継続申請に同じ。
【転出情報入力】
〔転出先住所〕
(ケ)保護者変更
保護者の変更内容に従って必要項目の入力を行い、受付番号を自動的に付加して自立支援医療受
給者証データベースに登録する。
本人情報は継続申請に同じ。
【保護者変更情報入力】
〔変更後氏名・変更後郵便番号・変更後住所・変更後続柄など〕
(コ)修正
入力誤り等による修正変更を自立支援医療受給者証データベースに対して行う。
(サ)削除
入力誤り等による削除を自立支援医療受給者証データベースに対して行う。
注記1)各申請入力時に自立支援医療受給者証データベースの検索を行い、該当台帳の有無チェック
を行うこと。
注記2)新規交付申請、転入以外で台帳データより本人情報・保護者情報を画面表示した際に、台帳
データに誤りがあった場合には、メニュー画面等の他画面を経由すること無く台帳保守画面を表示
させ、台帳データ更新および申請入力画面への反映を行うこと。
注記3)同一申請者で、新規交付申請、転入以外の複数の申請・届が同時に行われた場合は、同一画
面上で同時に入力可能な画面構成とすること。
注記4)新規交付申請、転入において同一申請者で、先に精神障害者保健福祉手帳に対する申請入力
もしくは台帳データが存在する場合は、その内容を表示すること。
イ
取下げ
全ての申請について申請者より取下げの届出が発生したものに対し、自立支援医療受給者証データ
ベースに登録する。
【取下げ情報入力】
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(取下げ事由・取下げ日)
入力された申請に対して、当該処理の取消を除く他の処理が行えないよう考慮すること。
当該処理後のデータについては、物理的な削除は行わず、照会することを可能とすること。
ウ
受付返戻入力
前記アにて(ア)および(イ)にて入力したデータに対して市町村および申請者に対する返戻通知
書を作成するための入力を行い、自立支援医療受給者証データベースに登録する。
(返戻日・返戻事由)
返戻事由は定型文をマスター化したものを画面表示させ、自由に加筆訂正したものを作成できるよ
うにする。
入力された申請に対して他の処理が行えないよう考慮すること。
ただし、物理的な削除は行わず、照会することを可能とする。
エ
審査結果入力
前記ア(ア)および(イ)の審査結果を入力する。
対象者を一覧表示させ、承認・返戻を選択(初期表示は全てのデータが承認を選択している状態)
させ、一括で更新させること。 なお、返戻時は個別に返戻事由を入力する機能を有し、返戻通知書
にその内容を反映させること。
返戻事由は定型文をマスター化したものを画面表示させ、自由に加筆訂正したものを作成できるよ
うにする。
入力された申請に対して他の処理が行えないよう考慮すること。
ただし、物理的な削除は行わず、照会することを可能とする。
オ
受給者番号取得
承認された受付データに対して受給者番号を取得して自立支援医療受給者証データベースに登録
する。なお、対象となるデータは、新規、他都道府県よりの転入、および有効期限切れとなっている
台帳データに対する申請である。
カ
台帳更新
前記アの各種申請に対し決裁がおりたものに対して台帳データの追加・更新を自立支援医療受給者
証データベースに対して行う。
他都道府県からの転入および新規以外の処理を行う際に現行の内容を更新すると同時に現行の内
容は履歴として残し、破棄しないこと。
返還・他都道府県への転出の処理を行う際に物理的な削除は行わず、照会することを可能とするこ
と。なお、更新前と受給者番号に相違がある場合(前記オから新規を除いたケース)
、受給者番号が
異なる別台帳データとして作成するのではなく、更新前台帳データの受給者番号の付け替えを行うと
ともに、その履歴データとして変更前の受給者番号が容易に判別・確認することが可能な形式で行う
こと。
処理は処理可能な申請者を一覧表示した後に、処理対象者として選択されたデータのみを処理する
形式で行うこととするが、同一申請者で、新規交付申請、転入以外の複数の申請・届が同時に行われ
た場合は、申請・届単位で処理するのではなく一括して処理できることとする。 また複数の申請区
分毎に処理するのではなく、一括して処理できることとするが、その際に指定する交付年月日ならび
11
に履歴更新年月日については、一括指定することを可能とするとともに、個別に変更することも可能
とすること。
キ
台帳更新取消
前記カの台帳更新において更新されたデータの取消処理を行う。
取消後の申請データについては、何ら変更を行わない場合を含めて再度台帳更新が可能な状態に戻
すこととし、受給者番号についても前記オで取得したものを再処理することなく処理可能とすること。
前記カの台帳更新において、同一申請者で、新規交付申請、転入以外の複数の申請・届が同時に行
われた場合の処理を行ったデータについては、同様に一括して取消すことを可能とすること。
ク
受給者証交付
交付決定されたものに対し、受給者証発行を行う。
様式は現在の様式で印刷することとする。 ただし、使用プリンタの仕様等により、変更する可能
性があるため、詳細はシステムの設計時に検討して決定する。
ケ
自立支援医療受給者証台帳保守
自立支援医療受給者証データベースの内容の追加・修正および削除を行う。 取り扱うデータにつ
いては現在の状況に加えて、交付内容・氏名・住所等の履歴情報も管理し、その追加および修正・削
除を可能とすること。
コ
自立支援医療受給者証台帳照会・検索
自立支援医療受給者証データベースの内容の照会を行う。
検索の条件については以下の任意の条件の組合せを可能とする。
〔氏名カナ・氏名漢字・住所・生年月日・初回交付日・最終交付日など〕
氏名カナ・氏名漢字・住所については完全条件入力ではなく文字列の一部(氏名の一部など)でも
検索が可能なシステムとすること。
サ
受付データ照会・検索
全ての受付データの照会を行う。
検索の条件については以下の任意の条件の組合せを可能とする。
〔氏名カナ・氏名漢字・住所・生年月日・受給者番号・申請の種類など〕
氏名カナ・氏名漢字・住所については完全条件入力ではなく文字列の一部(氏名の一部など)でも
検索が可能なシステムとすること。 また、現在の処理状況が把握できるような仕組みを創意工夫す
ること。
シ 事務処理プロセス管理
前記アの「自立支援医療受給者証各種申請受付業務」からクの「受給者証交付」までの事務処理プ
ロセスについての管理機能を実装し、現在の処理状況が把握できるような仕組みを創意工夫すること。
ス
帳票出力
資料1.システム帳票一覧に示す帳票の出力を行う。
12
セ
マスター保守・印刷
システムで利用するマスターデータの保守および印刷を行う。
13
(4)レセプトデータ(国保・社保データ)突合せ
レセプト突合せについては、個人情報保護の観点から、福岡県精神保健福祉センター内においてシ
ステム上で実施できることとし、庁外へのデータ持出しによる突合処理は行わないものとする。また、
突合処理はサーバへの負担が大きいことから、端末上で稼働するツール等での突合処理を実施するこ
とは可とする。
ア
データ取込
社会保険支払基金及び国保連合会からの公費負担請求データ(精神通院)を電子媒体からシステム
へ取込むことが可能であること。
イ
エラーリスト作成
取込んだデータと自立支援医療受給者データベースの突合せを行い、エラーリストを作成すること。
ウ
請求明細リストを作成し、表示、帳票に出力できること。
(5)住所のコード化について
システムで利用する住所については簡単に入力できるようコード化しておき、データとして利用す
る場合は文字を保存する。
(6)利用者利用機能制限について
利用者認証におけるシステム利用者等の情報を管理する機能を実装すること。
ア.ユーザーIDに応じて利用者が処理可能な機能をメニューに表示する機能を実装すること。
イ.個人情報と障害情報等の個人情報以外の各種情報について、データ更新権限を変更可能とする機
能を実装すること。
ウ.利用者間においても取扱い申請区分を制限できる機能を実装すること。
エ.前記アからウまでの機能について、組織変更等が発生した場合においてもシステム管理者にて容
易にメンテナンスが可能な環境を構築する事。
(7)利用者情報管理について
システムからのデータ更新時については、最終更新者情報をデータ上に保存することにより、利用者
情報の管理を可能とすること。
14
2.システム構成
各業務処理および機能に関する説明を以下に示す。
(1)利用クライアント台数について
各システムで想定する稼動台数については以下のとおりとする。なお、システムを正常に稼働させ
るために必要なソフトウェアの使用権、アクセス権を含むこととする(OS、パッケージソフト、制
御ソフト等)
。
ア.精神障害者保健福祉手帳
… 5台
イ.自立支援医療受給者証(精神通院)
… 5台
(2)ハードウェアの条件について
システムをストレス無く利用可能とするためアプリケーションおよびデータベースサーバ専用機
としてサーバを導入すること(端末によるサーバ兼クライアントは不可とする)
。
ア.サーバおよびサーバ周辺機器
システムをストレスなく利用可能なものを導入する。但し、以下に示すものは受託者により準備す
ること。CPU、メモリ、ハードディスク容量等は受託者と別途協議のうえ決定する。
(ア) OS…Windows Server 2012 Standard edition
※インストール用媒体を含めること
(イ)データベースソフト…安定性があり信頼性の高いデータベースソフトを準備すること。
(ウ)ウイルス対策ソフト…サーバ用ウィルス対策ソフトについては、県が準備するソフトウェアを
サーバへインストールすること。
イ.バックアップ
バックアップについては、サーバ内蔵のバックアップ装置に対し、自動的にバックアップファイ
ルが保存できること。但し、バックアップ専用ソフトウェアの導入は必須とせず、必要に応じて準備
すること。
ウ.その他
システムを正常に稼動させるために必要なハードウェアおよびソフトウェア
(3)ネットワーク等について
本システムにて利用されるネットワークは、福岡県庁内ネットワークを利用すること。
以下に、現段階での基本スペックを示す。またシステム全体概要として資料2.システム構成図を
示す。
通信プロトコル
TCP/IP を採用
ネットワーク方式
サーバー機:100/1000Mbps 対応を利用。
プリント出力機能
ネットワーク型のプリンタを採用し、端末側で LPR 機能等のアプ
リケーションソフトが必要な場合搭載する。
その他
サーバー機や大量出力用プリンタ等の接続は、通信帯域を確保す
るための装置等を導入し高速なデータ転送が可能な形態を実現す
る。
(4)ソフトウェアの利用端末仕様について
導入するシステムについては、利用端末OSが Windows 7にて動作可能なシステムとすること。
利用端末には原則ソフトウェアをインストールしないこと。但し利用端末で稼働中のソフトウェア
15
に影響を与えない通信ソフト等のインストールは可とする。なお、表示解像度は 1024×768 ドット
の形態で表示が可能なシステムとする。
16
3
利用・運用形態
(1)利用および運用管理等の形態について
本システムは、利用者にとって使い易く操作性の優れた環境を構築し、既存のシステムから新システ
ムへの移行がスムーズかつ効果的に行えるようにする。
システムの運用は職員を充てることを予定しており、その職員がシステムの維持・運用管理に関する
業務を行う予定であることから、極力システムの維持・運用管理を簡素に行えるよう創意工夫する。
注記)その他の詳細なシステム運用管理等については、システムの設計時に検討し決定する。
ア
システムの利用・運用等のイメージ
資料2.システム運用概要図に示す。
イ
システムの利用・運用等の留意事項
以下に、システムの利用・維持-運用管理等に関する各種条件を示す。
(ア)システムの利用等について
a
操作マニュアル等の作成
(a)システムの起動から終了までの操作手順および各種処理業務等の操作に関するマニュアル
を作成する。なお、原本をCD-ROMで併せて納品すること。
(b)表示画面等の画像や説明を用いて、理解しやすく且つ読みやすいマニュアルの作成を行う。
(目次や検索等の充実および工夫を施して作成する。)
(c)各種メッセージ表示時(通知・確認・警報・エラー等)や各種障害時の内容および対処方
法についてもマニュアルに記載する。
(システム利用者等のレベルを考慮して理解しやすいものを作成する。)
b
その他について
システム操作性については第2章の1に示すように、各種データ入力等の省力化および処理
対応速度のアップ等により、システムを利用する職員の負荷軽減を最大限に図る。
(イ)システムの維持・運用管理等について
a
操作マニュアル等の作成
(a)各種システムの起動から終了までの操作手順および各種サブシステム等の操作に関するマ
ニュアルを機能別に作成する。
(b)各種メッセージ表示時(通知、確認、警報、エラー等)や各種障害時の内容および対処方
法等についてのマニュアルを作成する。
(詳細な内容等を記述したものを作成する。)
b
運用管理等の教育について
システム運用管理者に対しての各種オペレーションおよび障害対応等・その他の関連する事
項等の教育はシステム導入時の運用試験等の過程から研修を兼ねたシステムの維持・運用管理
に関する教育を十分に行うこと。
c
その他について
(a)システムの維持・運用管理にあたってはセキュリティに十分配慮する。
(b)システム稼動後に発生する各種システムの仕様変更や更新等について、システム運用管理
者等が行えるようにメンテナンス性に優れ拡張性の高いシステムを構築する。
(c)システム等の起動・停止についてはスケジュール運転等による自動を可能とすると共に、
スケジュール運転時間の変更や手動による起動・停止が任意にできる形態での柔軟な業務の
運用が可能なシステムを構築する。
注記)その他の関連する詳細な条件等についてはシステムの設計時に検討し決定する。
17
第2章
1
詳細機能・性能
ユーザーインターフェース仕様
本システムはコンピューターの専門家でない職員によって利用されるため、システムの操作性について
は十分な配慮を必要とする。
また、操作利用手引書として利用者にとって読みやすくかつ理解しやすいマニュアル等の作成を行い、
利用者の負担軽減を最大限に考えてシステムの構築を行う。
(1)システムの基本操作
ア
操作方法等
(ア)アイコン等を作成し、利用者がシステムの起動を容易に出来る形態を実現する。
(イ)基本的にはマウス主体の操作で行う構成とするが、マウス故障時にはキーボードによる入力が
可能なものとする。
(ウ)各種情報の入力でコード化されたデータ等は、プルダウンメニューやリストボックス等を用い
て参照・選択が可能な方法を採用する。
(エ)コード化されたデータや各種登録情報等の検索機能として、名称検索および番号検索・曖昧検
索等での方法を採用する。
(オ)各種操作の選択にはボタン表示等を用いて操作の容易性を確保する。
イ
操作画面
(ア)システムの利用に際しては、メニュー形式で処理を選択可能な形態として画面を構成する。
(イ)システムで選択された処理の画面へ遷移する場合に、処理機能の名称等を画面上に表示し利用
者に認知させる方法を採用する。
(ウ)ボタン押下等の作業時には、ボタンのグラフィック的な変化を用いて利用者の操作に対する反
応を表現する。
(エ)全画面への遷移は全画面初期値への遷移ではなく前画面表示のまま遷移する。なおクリアボタ
ンで初期値とすることも可能とする。
エ
待機指示
印刷や検索・その他の処理の起動操作によって利用者に待機を強いる場合には、コンピューターが
処理中であることが明確にわかるような表示効果を画面に表示する。
オ
異常処理等
入力データ等のエラー(異常)が発生した場合には、利用者に画面上で通知する方法を採用する。
(2)システムの画面表示等
ア
画面デザイン等
(ア)全体的な画面構成については、処理機能別に全く異なった構成にするのでなく統一性のとれた
形態のシステムにする。
(イ)システムは日常の事務処理にて利用するため、表示画面の色調やデザイン等を華美にすること
なく落ち着きのある表現を考慮する。
イ
操作ボタン等
(ア)全体の画面構成に適合するデザインを熟慮すると共に、明確に操作について理解できる表現を
用いる。
(イ)システムにおけるメニュー画面の表示方法としては、極力遷移数を抑えるものとする。
18
2
外部インターフェース仕様
システムで扱われる情報は様々な統計等の事務処理を行うことが多いことから、利用端末からの外部フ
ァイル出力等の機能について充実したシステムの構築を行う。
外部ファイル出力等では、システムの利用者端末から各種情報をデータベースより抽出し、外部ファイ
ルとして出力を行う。出力される情報は標準的なテキスト形式(CSV 等)で出力し、各種アプリケーショ
ンソフトウェア等を利用した加工や補助簿作成等、自由に利用可能なシステムを実現する。
3
データベース仕様
本システムでは精神障害者保健福祉手帳・自立支援医療受給者証(精神通院)の交付の業務で発生する
重要かつ機密性の高い情報を取り扱うため、効率的で信頼性の高く高度なデータ管理機能および優れたセ
キュリティ機能を有するデータベースソフトを採用すること。
4
システム障害対策およびセキュリティ機能
本システムは、業務として非常に重要な位置づけを持つものであり、かつ、そこで扱われる情報も機密
性が高く重要な情報であるため、ここではこれらシステムと情報を守るための各種セキュリティ対策を可
能な限りシステムへの導入を実施する。
(1)システム障害に関する対策
本システムでは各種障害や故障に対して、ハードウェア/ソフトウェアの両面から対応可能なシステ
ムを目指す必要性があるため、システムとして必要な対策を以下に示す。
項目
ハ 電源設備等
対象
サーバ機等
対策方法
サーバー機への瞬電・停電等の対策として各種電源設備の充実
ー
を図る。
ド
電源等のバックアップ機能として無停電電源装置等の導入を
ウ
行う。
ェ 記憶装置
サーバ機等
ア
データベース等のバックアップを行うための外部記憶装置へ
の出力する機能を装備する。
関
連
ソ 運転機能
サーバ機等
UPS 等と連動する自動シャットダウン機能等を有する。
(端末
フ
等へメッセージ配信等も動的に行う。)
ト
電源の ON/OFF やシステムの連動等についてはスケジュール等
ウ
による自動運転および手動運転等の機能を有する。
ェ
ア
各種ログの記録機能を有する。
関 データベース管 サーバ機等
データベース障害等に対応するためのバックアップ/リカバ
連 理システム
リ等の復旧機能を有するとともに各種ログの記録を有する。
(2)コンピューターウィルス等に関する対策
本システムでは、各種システムプログラムや重要な情報資源に対して被害を及ぼすコンピューターウ
ィルスに関して必要な対策を以下に示す。
19
対象
サーバ機等
対策方法
コンピューターウイルスへの対策用ソフトウェアを搭載し、日常的なウイ
ルスの発見~駆除までが行える機能を実現する。(媒体等を用いオフライ
ン環境での感染対策の最新化・更新を実現すること。)
コンピューターウィルスによる被害を受けた場合のリカバリ機能を実現
する。
(3)セキュリティ機能ユーザー認証等に関する対策
業務では機密性の高い重要な個人情報を取り扱うため、システムの利用に際してはユーザー認証や各
種処理機能等の利用制限を実施する必要があり、これらに関して不正アクセスを防止するために必要な
対策を以下に示す。
項目
利用者認証等
内容
各種認証のための情報を管理し不正なシステム利用等の防止を図る。
システムログイン時にユーザーID・パスワードでの認証を行う。パスワードは一定期間
経過すると同じパスワードは使えないようにすること(一定期間でパスワードの変更が
必要になる)
。
システムログイン時の認証によって利用可能な処理機能を判断してメニュー画面を表
示させるとともに、所属部署等によるデータ更新権限の制限を行い、適正な業務運営を
図れる機能を実現する。
デ ー タ ベ ー ス 利用者認証等を利用した認証の機能と連動して、利用者の認証やデータベースへのアク
管 理 シ ス テ ム セス制限を行う方法を実現する。
等
シ ス テ ム 利 用 システムを通じたデータ処理全般(画面からの照会・更新、帳票出力、CSVデータ抽
情報ログ
出)において利用者情報をログとして管理出来る機能を実現する。
(4)利用者端末の故障等に対する対策
利用者端末が故障あるいは更新されたときに、ただちに別の端末が利用できるよう、利用者端末には
システムプログラムのインストールが不要なシステムとすること。
20
第3章
1
契約関連
委託内容/形態/納入物
本システムの導入に係る業務の範囲は以下のとおりとする。
(1)作業範囲等について
システム導入のための業務分析、基本設計から詳細設計、システム仮稼動、本稼動までの作業を行う。
ア
本契約の対象業務範囲
次に示す業務を本契約の対象範囲とする。
(ア)精神障害者保健福祉手帳交付管理業務
(イ)精神障害者保健福祉手帳統計集計用務
(ウ)自立支援医療受給者証(精神通院)交付管理業務
(エ)自立支援医療受給者証(精神通院)統計集計業務
(オ)その他のシステム運用管理に係わる業務等
イ ここまでに示した各種仕様を満たしたシステムを納品すること。
ウ
各種システムの試験等について
導入前に、次に示す試験を行う事とする。
(ア)単体テスト
(イ)結合テスト
(ウ)システムテスト
(エ)運用テスト等
エ
データ移行について
導入するシステムに係わる各種データ(データベースやコード化情報等)についてのすべての移行
作業等を行うこと。データ移行に必要な機器等の手配については受託者の責任において準備すること。
移行作業時において県庁外にデータ持ち出しが必要な場合は、個人情報取扱についての契約等を取
り交わすこと。
項目
内容
基本データ (精神障害者保健福祉手帳)
手帳番号、住所、氏名等精神障害者保健福祉手帳発行業務に必要なデータ
(自立支援医療受給者証(精神通院))
受給者番号、住所、氏名等手帳発行業務に必要なデータ
データ件数 (精神障害者保健福祉手帳)約 25,000 件
(自立支援医療受給者証)約 50,000 件
入力作業
データ補完が必要な際には、補完作業は県にて行う。
備考
既存データのファイルレイアウトとコード表は県より提供される。
オ 各種操作手引書について
以下の操作手引書の作成を行い、以下の指定部数を納品すること。
また、操作手引書の原本をCD-ROM等の電子メディアで2部ずつ提出すること。
(ア)システム運用管理マニュアル 2部
(イ)システム利用・操作マニュアル 2部
21
カ
各種システムの操作研修等について
利用者に対しての各種オペレーションの研修を行うこと。なお、研修施設および設備については県
から提供する。
※1 研修用の仮想データの入ったソフト及びテキストを作成すること。
※2 研修のカリキュラム等については、システムの内容に応じて利用者が十分に理解でき、習
得を深めることが可能な内容や時間等を検討し決定するものとする。
※3
研修は福岡県精神保健福祉センター内で実施する。
(ア)システム利用者研修
研修回数 1回
対象者
5名程度
(イ)システム運用管理者研修
キ
研修回数
1回
対象者
2名程度
導入作業環境およびシステム本稼動環境等について
システム導入作業のための作業環境、機器及びソフトウェア等の開発環境については開発受託者に
て用意し、システムを開発する。
また、システムの本稼動を行うための環境等については、システムの導入および環境設定等の作業
についても実施し、適正なシステムの本稼働環境を構築する。
ク
その他
ア~キまでの内容に付随する各種調整等やその他の作業について行う。
(2)納入について
ア
納入場所
資料2.システム運用概要図に従い納品すること。
イ
納入物件
(ア)システム設計書
(イ)テスト結果報告書
(ウ)運用計画書
(エ)システムソフトウェア一式
(オ)操作手引書
(カ)打合せ議事録
(キ)その他システムの稼動に必要な物件
(3)その他
(1)~(2)までの内容に係る全ての経費等は本業務の受託者が負担することとし、その他付随す
る作業や各種調整等についても全て行うこととする。
2
スケジュール
「第1章
2
システムの業務処理機能等」に提示された内容、資料1.システム帳票一覧の帳票を
用いての平成27年4月1日からの本稼動を実現すること。またスケジュールを計画・立案すること。
3
システムに関する権利
(1)委託業者が県に納品する納入物の所有権および利用権は、県より委託業者へ委託料が完済された時
22
点で委託業者から県へ移転する。
(2)委託業者が本契約に基づいて作成した資料及び県に納品した成果物に関する著作権(著作権法第2
1条から第28条までに規定する権利をいう)は県に帰属する。ただし、委託業者又は第三者が従前
から保有する著作権は委託業者又は第三者に留保されるものとし、県は、本契約の目的の範囲で事由
に利用できるものとする。
23
第4章
1
システム導入に関するその他の要件
進捗およびその他の連絡事項・報告等について
システム開発の進捗やその他の事項等については、県が把握するための各種進捗報告書および議事録・そ
の他の連絡-報告書等の作成を本業務の契約者が実施し、速やかかつ適切に提出して、県からの承認を得
ることとする。
2
OS等のソフトウェアについて
ソフトウェアについては、納入時点での最新バージョンとし、必要とされる修正モジュール・パッチ
等を全て適用することとする。
3
導入するハードウェア機器の保守について
ハードウェア機器の保守については落札業者と別途契約を締結する予定である。
ハードウェア機器の故障・障害に対しては,システム運用管理者等からの連絡や要請によって、連絡お
よび要請を受けてから原則として4時間以内に対応開始することとする。但し、受付時間が夕刻であれば、
翌日対応を可とする。
保守等の実施は、システム運用管理者等の立会い検査の元で行う。
各種機器の部品交換等については、故障・障害時及びその可能性がある場合(職員、システム管理者及
び保守業者等の発見による)には、迅速に対応し部品等の交換を実施する。
4
導入するシステムの保守について
開発されたシステムの保守については落札業者と別途契約を締結する予定であり、以下に保守作業等に
係る区分について概要を示す。
(1)システム等の故障・障害に対しては,システム運用管理者等からの連絡や要請によって、連絡およ
び要請を受けてから原則として4時間以内に対応開始することとする。 但し、受付時間が夕刻であ
れば、翌日対応を可とする。
(2)OSへのパッチ適用、コンピューターウィルス対策ソフトのバージョンアップを必要に応じて行う
こと。
(3)都道府県の精神障害者保健福祉手帳発行業務および自立支援医療受給者証(精神通院)発行業務を
熟知したシステムエンジニアによる年1回の定期訪問を必須とし、システム稼動状況の調査および報
告を行うこと。
(4)システム運用管理者等からの問合せや軽微な変更の要請に対しては、誠意を持って対応する。
(5)法改正及び制度改正に伴いシステム変更が生じた場合については、バージョンアップソフト等の提
供を原則として委託業者の負担で行い、速やかに対応する。ただし、大規模な修正を伴う場合は別途
県と協議とする。
(6)システムに関する各種問題点が故障・障害等の如何にも係わらず生じた場合には、システム運用者
等からの連絡・要請によって原因の究明・切り分け・対処等を行う。
(7)各種バグ・障害等への対応について
ア システムに関するバグ等の解消については、障害時の対応だけでなく、事前の予測・発見が可能
な場合も実施することとする。
イ システムに関するバグ等の解消を行う場合には前項の(1)に示す内容と同様の手順・方法等で
行う。
24
ウ 開発されたシステム全てにおいて、検品・検収後1年間のシステム変更、システム環境設定等を
実施する(訪問を必須としない)
。
(8)その他について
ア
障害及びバグ対応等によってシステムのオペレーションや仕様等に変更が発生した場合には、
各種ドキュメント類(各種設計書及びマニュアル等)の改版を確実に実施する。
イ
障害及びバグ等への対応にあたっては、対応報告書(現象、原因、問題点、対処方法等その他
について記述)を必ず作成してシステム運用管理者等に提出を行う。
(履歴等の管理も実施する。)
なお、報告書式については特に指定しない。
ウ 障害及びバグ等への対応について、必要となった物品(ハードウェア/ソフトウェア等を含めた
すべて)及び作業等に係る経費は次項の「6 保守の除外事項について」に掲げた場合を除き、保
守契約に含むものとする。
エ (1)~(7)までに示した事項等を実施する場合、システム稼働におけるパフォーマンス及び
信頼性の低下が最大限防止出来るよう行う。
5
保守の除外事項について
次に掲げる事項は保守の対象外とする
(1)受託者の承認を得ずシステムを修理、移転もしくは改造したことによる障害
(2)天災地変その他、県および業務委託先のいずれの責にも帰しがたい事由に発生した障害
6
個人情報の取扱について
個人情報保護の観点から、応札業者はプライバシーマーク(Pマーク)およびISMSを取得している
こと(いずれも日本情報処理開発協会(JIPDEC)が認定する資格である)
。
7
法令等の遵守について
本業務の遂行にあたっては、次に掲げる法令等を遵守すること。
①個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号)
25