公開研究会 人の移動と居住文化:都市が媒介する多様

CPD:4 単位
公開研究会
人の移動と居住文化:都市が媒介する多様性とつながり
バーナード・ルドフスキーの『建築家なしの建築』を契機として地域の居住文化、ヴァナキュラー建
築の重要性が認識されるようになった。以来、農村集落を中心に多くの研究が蓄積されている。
他方で、都市は近代化と開発によってそうした地域居住文化、ヴァナキュラー建築が失われて均質化
してゆく場と考えられてきた。
しかし近年、都市は、周辺地域からの移住先、目的地へ向かう経由地として人々の移動の焦点となり、
不断に持ち込まれる居住文化によって多様な地域性の展開する場へとその理解が転換しつつある。
活発な移動の舞台であるインド洋の諸都市をフィールドに、ネットワークや経路をキーワードとして、
都市を生きる人々の具体的住まい方を辿り、移動をつうじて市街地を越えて広がる日常生活のつながり
を描き出す研究者を招き、多様な人々が往来する都市の居住文化のダイナミズムを検討したい。
主 催:建築計画委員会 住宅計画運営委員会 比較居住文化小委員会
日 時:2015 年 3 月 7 日(土)14 時 00 分~17 時 30 分
会 場:建築会館会議室(港区芝 5-26-20)
<プログラム>
趣旨説明:稲垣淳哉(早稲田大学)
主題解説
1.モスクにあらわれた環インド洋の文化交流 深見奈緒子(早稲田大学)
2.移動する出家者たち:ヤンゴンの都市僧院をハブとする「教学の巡礼」
藏本龍介(東京大学)
3.コロンボの下町からスリランカとインド洋を眺める 山田協太(京都大学)
討論
パネリスト:主題解説者、青井哲人(明治大学)、北原玲子(日本女子大学)
まとめ:本間健太郎(東京大学)
司会:内海佐和子(室蘭工業大学)
参加費:会員 2,000 円、会員外 3,000 円、学生 1,000 円(資料代を含む/当日会場で頂きます)
定 員:30 名(申込み先着順)
問合せ・申込み:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 山田協太
E-Mail: [email protected]