Indian Environmental Society(PDF、2.31MB)

一般助成
活動地域
インド
◆団体名
CBD_COP11 に貢献する「生物多様性
保全のための湿地クラブ」活動
活動分野
総合環境教
育
Indian Environmental
Society
◆所在地 U-112, Vidhata house (3rd floor),
Vikas Marg, Shakarpur,
Delhi, India-110092
TEL:91-11-22046823 / FAX:91-1122523311
URL:http:// www.iesglobal.org
◆団体の設立経緯・目的
Indian Environmental Society は、多くの人々に自然についての知
識を深めてもらい、自然資源保護を実践してもらうことを目的に、ス
トックホルム環境会議の 1973 年に設立され、1977 年には組織登録法、
海外貢献の規定に関する法律(FCRA)に基づき、インド政府機関に
登録された。
◆主な活動対象地域 インド ラジャスタン州ウ
市内のコミュニティを歩いて湿地と生物多様性の大切さをアピール
ダイプール
◆活動形態 知識の提供・普及啓発
◆活動分野 総合環境教育
◆本プロジェクト助成継続年数 2 年目
活動の概要
■助成活動の趣旨・目的
2012 年、インドは、生物多様性条約第 11 回締約国会議
(CBD_COP11)を招致した。この活動は、インド北西部ラジャ
スタン州ウダイプール(Udaipur)の深刻な自然環境の悪化
を改善していくことをめざし、地域住民の湿地や生物多様性、
気候変動に関する教育と、アウェアネスに取り組むことによっ
て、CBD_COP11 の成功に貢献することを最終目標とする事
業である。
この活動では、地域コミュニティにおいてメッセンジャー
となりうる若者層を活動に巻き込み、将来、地域の湿地・生
物多様性の保全を促進するリーダーを育成すること、現地の
草の根の NGO、CBO(村落レベル団体)、SHG(自助グルー
プ)を対象にトレーニングを実施し、地域の自然資源の持続
可能な利用と管理を進めていくこと、活動をとおして、学校、
NGO、CBO、SHG など地域住民をつなぐネットワークを構築
することによって、インドにおける生物多様性の重要性の普
及と、CBD_COP11 の国をあげての成功に寄与することをめ
ざす。
■助成活動の実施結果
インド北部ラジャスタン州ウダイプールの地域コミュニ
ティ、とくに若者層を対象に、主に以下のようなアウェアネ
ス、教育、トレーニング活動を実施した。また、10 月にハイ
デラバードで CBD_COP11 が開催されることを契機に、ウダ
イプールでの活動と、
「GLOBE」参加校(とくにハイデラバー
ドのあるアンドラプラデシ州の学校)をリンクさせた。
・5 つの湿地クラブを地域の 5 つの学校に新たに設置し、ク
ラブのメンバーに能力開発トレーニングを実施した。
・地域の NGO、CBO、SHG を対象にトレーニングプログラ
ムを実施した。
・ポスターコンテストや街頭演劇、ウォークラリー、発表会
といったアウェアネス活動を実施した。
・湿地・生物多様性に関するポスター(1,000 部)、マニュア
ル(750 部)、小冊子(500 部)を作成、プロジェクトエリ
アの学校、NGO などに広く配布した。
・ハイデラバードで「ESD のための KODOMO ラムサール国
際湿地交流」を開催。クラブのメンバーが参加、湿地訪問、
自分たちの研究成果の発表、COP の展示の見学を行なった。
■助成活動の成果と効果
上記の活動を実施した結果、以下のような成果と効果が得
られた。
・5 つの学校に湿地クラブが設置された。
・湿地クラブのメンバーは、専門家による能力開発トレーニ
ング後、独自に湿地・生物多様性保全活動を進められるよ
うになった。
・地域の NGO、CBO、SHG は、トレーニングプログラムで
湿地、生物多様性についての知識を身につけ、保全活動へ
のやる気を高めた。
・ウォークラリーや街頭演劇などのさまざまなアウェアネス
活動により、プロジェクトサイトの先生や生徒、地元の
人々、若者、NGO、観光客などに広く、湿地や生物多様性
の重要性を普及啓発することができた。
・教材やマニュアル、ポスターは、湿地クラブをはじめ、そ
の他の地域の学校や NGO で広く活用され、湿地や生物多
様性に関する情報やその保全の重要性を広く普及啓発する
有効なツールとなった。
・湿地クラブのメンバーは「世界環境デー」「世界湿地デー」
などの行事に参加し、生物多様性を守るためには湿地環境
を守ることが大切であることを学んだ。
・CBD_COP 11 に参加し、国際湿地交流で日本から来た生徒
や先生と交流したことで、保全活動におけるグローバルな
視点の大切さを学び、また、COP について学び、子どもが
湿地の生物多様性保全に参加することの重要性をアピール
できた。
(助成金額:3,200 千円)
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