第6章 新エネルギー導入の方針と戦略(PDF:122KB)

第Ⅵ章
新エネルギー導入の方針と戦略
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新エネルギー導入の方針と戦略
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第Ⅵ章
新エネルギー導入の方針と戦略
第Ⅵ章
新エネルギー導入の方針と戦略
前章までの検討を踏まえ、本町における今後の新エネルギー導入は、以下の方針と戦略に基づ
いて具体的なプログラムとタイムスケジュールを設定するものとします。
導入目標設定の考え方
①
新エネルギーの導入及びCO2削減の目標については、国及び北海道の目標が設定されて
います。愛別町においてはそれらを参考にしながらも、新エネルギー導入に係る短期
から長期にわたる複数の「重点プロジェクト」を設定し、それらのプロジェクトの結
果を積み上げて得られる値を基本にした、実現の担保性のある町独自な目標を設定す
るものとします。
投資効果と緊急性による新エネルギーの選択
②
新エネルギーについては様々な種類があり、それぞれの本町における賦存量も、その
導入に係る経費にも大きな差異があります。短期から中期にかけての導入においては、
投資効果と化石燃料の近年の高騰によるエネルギー経費の圧縮という緊急性の観点か
ら選択するものとします。なお、短・中期において導入しえなかったものについても
今後の変換技術の革新等により投資効果が改善される可能性もあり、民間の「自然エ
ネルギー研究会」等との連携により、新エネルギーに関する情報ストック・事業化検
討体制をつくり、中・長期事業として導入化の再検討や導入事業化を図るものとしま
す。
三つの視点による重点プロジェクト
③
短・中期に取組む実現性の高い重点プロジェクトについては、本町のエネルギー消費
現況特性や賦存量特性を踏まえ、産業部門で最もエネルギー消費の多い『基幹産業(き
のこ生産)のエネルギー改善』に向けた新エネルギーの導入を率先し、かつ、行政コス
トを抑制するために『公共施設のエネルギー改善』、さらに、新エネルギー導入を町
ぐるみで取組むために『町民とともにつくる新エネルギー』という 3 つの視点から取
組むものとします。
新エネルギー導入の長期的な研究課題
④
本町のエネルギー消費の中では、熱需要に係る灯油、軽油、重油などの液体燃料の使
用割合が大きいことから、ドライバイオマス(賦存量の最も大きい稲ワラ・籾殻)の熱分解
ガス化→液体燃料合成の技術の実用化をにらみながら、町内の皆が利用でき恩恵にあ
ずかれ、かつ普及性の高い地域流通液体燃料(メタノール、BTL、DME)の製造を、長期的な
重点プロジェクトとして取組めるよう研究体制を整えるものとします。
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