[7.課金を巡るトラブル] 1.全体の傾向 本年はクレジットカードに係わるトラブル(2件)と、国際電話の高額請求(1件)の事例が寄せられ た。クレジットカードに係わるトラブルは、会員登録に自分のカード番号が使われてしまった例と、虚 偽のカード番号による物品の購入に関する問い合わせである。 2.対応の方向性等 防止策として、カード番号などの個人情報の管理の徹底に関する注意書きを、会員サポート WEB ペー ジや、初心者向け資料で啓発することが必要であろう。また、寄せられた事例のように、被害にあった 場合は、カード会社にも連絡し被害の拡大を最小限に押さえるよう指導することが重要と考えられる。 また、国際電話については、原因となった国際電話ダイヤルアップ設定を見つけ出しそれを削除するこ とと、再発防止のために、電話会社などが提供する「国際電話の接続検知ソフト」の利用を勧めること が重要である。 3.関連事項 インターネット利用中の国際電話接続トラブルにつきましては、寄せられた事例こそ2件と少ないが、 引き続き発生している(プロバイダや国際電話会社への問合せ、苦情は毎月 1 万件を超える状況であ る)。プロバイダは、会員への注意喚起を継続する必要がある。例えば電話会社の以下のサイトなどを 参考にされたい。 ・「インターネットの落とし穴」(日本プロバイダー協会) http://www.jaipa.or.jp/info/2002/info_021010_2.html ・「海外の情報提供サービスにはご注意下さい」 (NTT コミュニケーションズ) http://www.ntt.com/0033caution/index_2.html ・「ご注意下さい、海外の情報提供サービス!!」(KDDI) http://www.kddi.com/topics/atx/image.html 4.事 例 No.1 カード番号の盗用(1) 苦情などの内容 :盗難カードによる注文を受けたショッピングモールの管理者から、注文者の連絡先の メールアドレスが当社会員のものでありとの報告が入る。 苦情元の属性 :一般ユーザ以外 関係する自社サービス :電子メール 対応の方向性 :ユーザの登録情報を確認。登録情報に不正、無効な点が見られたため、ID 停止状態に した。 対応に苦慮した点:被害者ご本人からの問い合わせではなかったため、盗難カードという点に関しては、 こちらから対応することができなかった。 No.2 カード番号盗用(2) 苦情などの内容 :カードが盗難にあった旨の連絡が入り、調べたところ、当該カードを利用して本人以 外の者が申し込んだと思われるアカウントが存在した。 苦情元の属性 :一般利用者(会員) 関係する自社サービス :インターネット接続 対応の方向性 :該当カードによる登録があったが、ユーザもカードが盗難された旨、届け出を出してい たようなので、課金も出来ない状態となりアカウントは解約した。 No.3 国際電話料金の請求 苦情などの内容 :身に覚えのない国際電話の請求が届いた。どうやら WEB を見ている間に海外に接続 されてしまったようだ。 苦情元の属性 :一般利用者(会員) 関係する自社サービス :インターネット接続 対応の方向性 :ダイヤルアップの設定を確認し、国際電話回線への接続が設定されている場合には削除 すること、接続時にはアクセスポイントの番号にダイヤルしていることを確認いただく よう説明した。また、ケースによっては、警視庁ハイテク犯罪対策総合センタのサイト をご案内する。また、当社WEBでもインターネットを利用した国際情報提供サービス に注意を頂くよう喚起している。
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