需要不足失業率

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統計トピックス
均衡失業率、需要不足失業率(ユースフル労働統計フォローアップ)
― 需要不足失業率は 2014 年第 3 四半期 0.15%、直近 11 月 0.07%
―
完全失業率、均衡失業率、需要不足失業率
―季節調整値、2000 年第 1 四半期~2014 年第3四半期、10,11 月―
6
09年第3四半期
5.42
%
完全失業率
5
4
3.47
均衡失業率
3
3.40
1.93
2
需要不足失業
1
0.07
0
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
各年縦線は第1四半期を示す。
注 1)右端の離れている二つの点は 2014 年 10 月分と 11 月分で、数字は 2014 年 11 月分の値。
2)需要不足失業率が最近で最も高かったのは 2009 年第 3 四半期の 1.93%
(完全失業率は 5.42%)
いわゆるUV分析と呼ばれる手法で、「完全失業率」を「均衡失業率」と「需要不足失
業率」の2つに分解しました。需要が回復すれば解消されると思われる分が需要不足失業
率で、労働移動に時間を要するなどの理由で、企業における欠員と同時に存在するような
失業の分が均衡失業率です。
「欠員率」
(充足されない求人数の割合)と、
「雇用失業率」の過去の実績から両者の関
係を式で表し、両者が等しくなる(均衡する)率から、均衡失業率を得ます。
詳しい説明は、「ユースフル労働統計」各年度版の「8.1 均衡失業率」にあります。
○直近の状況
年
2011 年
四半期、
完全失業率
月
第1
第2
第3
均衡
失業率
需要不足
失業率
%
%
%
4.73
4.66
4.48
3.56
3.55
3.54
1.17
1.11
0.94
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2012 年
2013 年
2014 年
2013 年
2014 年
第4
第1
第2
第3
第4
第1
第2
第3
第4
第1
第2
第3
4.47
4.49
4.40
4.28
4.18
4.19
4.04
3.99
3.87
3.61
3.61
3.61
3.60
3.67
3.68
3.65
3.61
3.65
3.60
3.61
3.58
3.45
3.47
3.46
0.87
0.82
0.72
0.63
0.57
0.54
0.44
0.38
0.29
0.16
0.14
0.15
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
4.24
4.25
4.09
4.11
4.09
3.93
3.88
4.10
3.98
4.00
3.92
3.69
3.69
3.55
3.58
3.59
3.54
3.69
3.76
3.48
3.59
3.54
3.47
3.67
3.68
3.59
3.62
3.62
3.55
3.53
3.67
3.62
3.63
3.61
3.49
3.50
3.41
3.42
3.45
3.42
3.52
3.55
3.39
3.43
3.42
3.40
0.57
0.57
0.50
0.49
0.47
0.38
0.35
0.43
0.36
0.37
0.31
0.20
0.19
0.14
0.16
0.14
0.12
0.17
0.21
0.09
0.16
0.12
0.07
資料出所:総務省「労働力調査」、厚生労働省「職業安定業務統計」
注 1:2013 年分までは「ユースフル労働統計 2014」掲載値と同じです。2014 年 2 月末に発表された労働力調
査と職業安定業務統計の季節調整値の遡及改訂値を使って計算してあります。労働力調査や職業安定業務
統計の季節調整値は、通常、1 月分発表時(2 月末頃)に、過去に遡って改訂されます。労働力調査の季
節調整値は、2010 年国勢調査結果による新基準で遡及改訂された値(2011 年 3~8 月については全国補完
推計値)で計算されています。
この季節調整値の遡及改訂に伴い、過去の均衡失業率、需要不足失業率の値が改訂されることがあります。
注 2:均衡失業率と需要不足失業率は、一定の考え方に立って計算した推計値です。推計式等の見直しに伴い、
過去に遡って改訂することがあります。現在の推計方法、推計式は、ユースフル労働統計 2014 やホーム
ページに掲載してあるユースフル労働統計補注3をご覧ください。
注 3:月次データは、四半期ベースで求めた推計式を利用し参考までに算出したものです。
○1970 年以降の各四半期の完全失業率、均衡失業率、需要不足失業率、欠員率、雇用失業率
(エクセルデータ
ダウンロード)
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参考
雇用失業率と欠員率の動き
下図は、横軸に欠員率、縦軸に雇用失業率をとって、各の雇用失業率と欠員率(共に季調値)をプロットし
たものです。図中、右上がりの 45 度線は、欠員率と雇用失業率が等しい線です。欠員率が高まれば雇用失業
率は下がる、欠員率が下がれば雇用失業率は上がる、という関係のあることがわかります。この関係を利用し
て、完全失業率を均衡失業率と需要不足失業率に分解します。なお、雇用失業率と欠員率は、次式で計算した
率です。
完全失業者数
雇用失業率=―――――――――――――――×100%
完全失業者数+雇用者数
欠員率
有効求人数-就職件数
=―――――――――――――――――×100%
有効求人数-就職件数+雇用者数
雇用失業率と欠員率 (季節調整値)
―1967 年第 1 四半期から 2014 年第3四半期―
横軸に欠員率、縦軸に雇用失業率をとり、各四半期の
欠員率と雇用失業率をプロットし、線で結んだもの。
各年第1四半期を●でプロット。
数字は西暦の下2桁(表示のない年もある)
7
02
03
6
10
00
99
04
01
11
05
09
雇 5
用
失
業
率
%
4
12
13
98
87
97
14
88
78
3
82
76
77
07
08
96
95
94
06
89
90
93
80
75
92
91
72
67
2
68
74
69 71
73
70
1
0
0
1
2
欠員率%
3
4
資料:「労働力調査」、「職業安定業務統計」
注:縦軸は、完全失業率ではなく、雇用失業率であることに注意。
(2015 年 1 月 5 日掲載)
5
6