JILPT ホームページ「統計情報」コーナー 統計トピックス 均衡失業率、需要不足失業率(ユースフル労働統計フォローアップ) ― 需要不足失業率は 12 月マイナス 0.07%(第 4 四半期 マイナス 0.08%)― 完全失業率、均衡失業率、需要不足失業率 ― 季節調整値、2000 年第 1 四半期~2015 年第 4 四半期 ― 注 需要不足失業率が最近で最も高かったのは 2009 年第 3 四半期の 1.93%(完全失業率は 5.42%) いわゆるUV分析と呼ばれる手法で、「完全失業率」を「均衡失業率」と「需要不足失 業率」の2つに分解しました。需要が回復すれば解消されると思われる分が需要不足失業 率で、労働移動に時間を要するなどの理由で、企業における欠員と同時に存在するような 失業の分が均衡失業率です。 「欠員率」 (充足されない求人数の割合)と、 「雇用失業率」の過去の実績から両者の関 係を式で表し、その式により理論上両者が等しくなる(均衡する)率を算出し、それをも とに均衡失業率を得ます。 詳しい説明は、「ユースフル労働統計」各年度版の「8.1 均衡失業率」にあります。 JILPT ホームページ「統計情報」コーナー ○直近の状況 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2015 年 四半期、 完全失業率 月 均衡 失業率 需要不足 失業率 % % % 第1 第2 第3 第4 第1 第2 第3 第4 第1 第2 第3 第4 第1 第2 第3 第4 第1 第2 第3 第4 4.74 4.66 4.47 4.46 4.51 4.40 4.26 4.17 4.22 4.05 3.96 3.86 3.63 3.62 3.58 3.47 3.46 3.33 3.38 3.25 3.56 3.56 3.53 3.58 3.68 3.69 3.64 3.60 3.66 3.61 3.59 3.57 3.46 3.46 3.45 3.38 3.40 3.33 3.39 3.33 1.18 1.10 0.94 0.88 0.83 0.71 0.62 0.57 0.56 0.44 0.37 0.29 0.17 0.16 0.13 0.09 0.06 0.00 -0.01 -0.08 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 12 月 3.56 3.48 3.35 3.33 3.31 3.36 3.33 3.39 3.43 3.12 3.29 3.34 3.44 3.42 3.33 3.33 3.32 3.33 3.34 3.41 3.42 3.22 3.36 3.41 0.12 0.06 0.02 0.00 -0.01 0.03 -0.01 -0.02 0.01 -0.10 -0.07 -0.07 資料出所:総務省「労働力調査」、厚生労働省「職業安定業務統計」 注 1:計算の基礎とする労働力調査や職業安定業務統計の季節調整値は、通常、1 月分発表時(2 月末頃)に、 過去の値が改定(改訂)されます。労働力調査の季節調整値は、2010 年国勢調査結果による新基準で遡 及改定された値(2011 年 3~8 月については全国補完推計値)で計算されます。均衡失業率や需要不足失 業率は、改定(改訂)後の値で計算してあります。 注 2:均衡失業率と需要不足失業率は、一定の考え方に立って計算した推計値です。推計式の見直しに伴い、 過去の値を改定することがあります。推計方法は、ユースフル労働統計 2015 やホームページに掲載して あるユースフル労働統計補注3、下記のエクセルデータの注をご覧ください。 注 3:月次データは、四半期ベースで求めた推計式を利用し参考までに算出したものです。 ○1970 年以降の各の完全失業率、均衡失業率、需要不足失業率、欠員率、雇用失業率 クセルデータ ダウンロード) (エ JILPT ホームページ「統計情報」コーナー 参考 雇用失業率と欠員率の動き 次の図は、横軸に欠員率、縦軸に雇用失業率をとって、各四半期の雇用失業率と欠員率(共に季調値)をプ ロットしたものです。図中、右上がりの 45 度線は、欠員率と雇用失業率が等しい線です。欠員率が高まれば 雇用失業率は下がる、欠員率が下がれば雇用失業率は上がる、という関係のあることがわかります。この関係 を利用して、完全失業率を均衡失業率と需要不足失業率に分解します。なお、雇用失業率と欠員率は、次式で 計算した率です。 雇用失業率と欠員率 (季節調整値) ―1967 年第 1 四半期から 2015 年第 4 四半期― 雇用失業率 = 欠員率 = 完全失業者数 完全失業者数 + 雇用者数 × 100% 有効求人数 − 就職件数 有効求人数 − 就職件数+ 雇用者数 × 100% 資料:「労働力調査」、「職業安定業務統計」 注:縦軸は、完全失業率ではなく、雇用失業率であることに注意。 (2016 年 2 月 2 日掲載)
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