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府立吹田高等学校 平成25年度 学校経営推進費 評価報告書(1年目)
標記について、下記のとおり提出します。
1.事業計画の概要
実施課程名
取り組む課題
評価指標
計 画 名
全日制の課程
生徒の自立支援⇒ 学力の充実⇒ 希望する進路の実現
・遅刻者数と生徒懲戒件数の減少
・基礎力診断テストにおける学力の向上
・中堅・難関私立大学への合格者数の増加
☆生徒の笑顔が輝く☆「吹高プロジェクト【S】」
~RV-PDCAによる学校経営計画の完全実施~
2.事業目標及び本年度の取組み
学校経営計画の
中期的目標
事業目標
整備した
設備・物品
取組みの
主担・実施者
1 信頼される学校づくり
(1)生徒の持つ学力を最大限に引き出す (2)規範意識と豊かな心をはぐくむ
(3)進路希望実現に向けた「展望を持たせる取組み」を充実させる
2 学校生活の充実・魅力づくり
(2)学校行事の充実・部活動の活性化を図る
以下の「個別指導的要素」を盛り込んだ新たなアプローチにより、中学校までの学習において、つ
まずきの箇所や度合いが多様な本校生徒に自学自習の習慣を定着させ、大学進学率を引きあげる。
・ICT機器を効果的に活用し、分かりやすく質の高い授業を提供する。
・個別自習室(ブース形式)を整備し、一人ひとりに適したレベルのプリント教材等に取り組ませる
ことで、自学自習の習慣を養う。
・マルチルーム(進路相談・面談室)を整備し、個に応じたきめ細やかな進路相談や学習指導を行
う。
・生徒の主体的な活動を積極的に支援し、「戒める」生徒指導から「全人格的成長を促す」本来の生
徒指導に深化させることで、一人ひとりの小さな成功体験を積み重ね、自己肯定感を向上させる。
①理科講義室の改修(プロジェクターの設置、電灯の移設) ②個別自習室の整備(16ブース)
③予備校講習DVDの活用 ④マルチルーム(進路相談・面接室)の整備(3ブース)
⑤展開教室の新設(エアコンの設置)
主担:首席、「分かる授業開発PT(WJK)」、「スーパーブレイントレーニング(SBT)」
取組みの実施者:全教職員
① 6月に若手教員を中心にICT機器を使った「分かる授業開発PT(WJK)の立ちあげ、9〜12月にICT
を活用した公開授業実施と研究協議を行った。それを受けて、3月に来年度に向けた改善点の検討を
行った。
本年度の
取組内容
②、③ 自学自習のために、個別に仕切られた16のブースを設置した。9月上旬に開設し、定期考査
の期間を中心に276人が利用している。各ブースにはパソコンを設置して、DVDの視聴や調べ学習とし
ても有効に利用された。また、11月より予備校DVD講座を4種導入し、1〜3年まで33名が利用し、加
えて、当該専門の教員によってDVDを利用した講習を定期的に実施した。
④ マルチルームは9月上旬使用開始時より、進路関係で就職・進学の面接指導、個別の受験指導、事
後指導等にほぼ連日使用した。各種生徒指導や別室受験など文字通り多目的の個別指導に大いに活用
できた。
⑤ 全人格的成長を促す生徒指導を推進するために、生徒指導部と生徒会部の役割・機能を統合すべ
く、生徒会室を生徒指導室内に移転した。それに伴って生じた空き教室を、授業等で有効活用するた
めに、空調設備を整備した。
成果の検証方法
と評価指標
自己評価
・遅刻者数(H24:3,329)を年間2,500、懲戒件数(H24:34)を20まで減らす。
・2年次1月の基礎力診断テストの学習到達Cゾーン以上(人気私大の推薦入試合格可能性40%以
上)の割合(H24:約27%)を35%に引きあげる。
・関関同立・産近甲龍の合格者を合計(H24:3人)を10人に増やす。
・遅刻数は3月10日段階で3,183件、懲戒件数は26件で目標達成には届かなかった。とりわけ、遅刻に
ついては一定の下げ止まり感があり、来年度に向けた新たなアプローチを検討中。(△)
・2年次1月の基礎力診断テストの学習到達ゾーンC以上は17.9%であった。取組みの多くが2学期
に始めたことであり、個別学習につながる事業は3年生の利用が多かったため、2年生全体の学力向
上にはまだ効果が表れていないが、今後は期待できる。(△)
・関関同立、産近甲龍の合格者は4人。3年生の大学希望者が少なく、合格者数の大幅な伸びはな
かった。H25年度から立ち上げた進学クラスを起爆剤に来年度の向上をめざす。(△)
・初年度の目標である『教員のICT講義室活用者数が全体の40%以上』に対し、活用者数は25名
(39.7%)とほぼ目標通りと言える。次年度に向けて、教員の活用者数を全体の50%以上とし、授業の
質の向上をめざしたい。
・個別自習室の利用を、放課後の自習以外に、少人数授業での調べ学習や、進学講習のプリント学
習、成績不振者対象の個別補習など今年以上に多くの場面で促進して、毎月の利用者数をコンスタン
トに50名以上にする。
次年度に向けて
・「全人格的成長を促す」本来の生徒指導を推進するために、「戒め」をうまく活用しながら「生徒
の自主性」を存分に引き出す指導へと大きくシフトチェンジしていく。
・進学希望者にかかわるマルチルームの利用を就職指導と同じ頻度にひきあげ、面接指導・進学相
談・個別学習指導の質を高める。
・DVD講座の受講対象学年を限定し、より生徒のニーズに合った講座を厳選することで受講者を50名に
する。