〔施策5〕 NPO活動に対する信頼性の向上 現状と課題 〔現 状〕 NPOが公的サービスを提供する上で必要な事項として上位に掲げられてい るのは、 「サービスの透明性・情報公開」 (55.7%)と「提供団体の信頼性が 確保されること」(36.7%)となっています。 また、ルールを守らない少数のNPOによって、NPO全体に対する信頼性が 損なわれてしまう事例も発生しています。 NPOが公的サービスを提供する際に必要と思われる項目 サービスの透明性・情報公開 55.7% 提供団体の信頼性が確保されること 36.7% 多様化したニーズにあわせたサービスの提供 29.1% サービス情報の十分な周知 26.7% 専門性が発揮されること 16.5% 個人情報が守られること 先駆的な取組が行われること その他 12.4% 5.6% 複数回答(2つまで) 2.1% 平成20年度 県政サポーターアンケート 〔課 題〕 NPOが市民の理解と協力に支えられ、地域に根ざした活動を続けていくに は、なにより市民からの信頼を得ることが重要です。このため、NPO自身によ る信頼性向上のための取組を積極的に支援していくとともに、問題のあるNPO 法人に対する指導・監督を徹底することが求められています。 主な取組 ⑬ NPOの情報発信力の向上 ・ホームページ開設を支援するための「広報力講座」などの充実 ・NPOが自分たちの情報を発信できる場(ミニホームページなど)の提供 ⑭ NPO自身による信頼性向上の取組への支援 ・組織運営力強化のための講座の開催(再掲) ・「彩の国市民活動サポートセンター」における税務・会計相談などの実施 ・NPOと行政とのパートナーシップの強化と情報提供 ⑮ 問題法人に対する指導・監督の徹底 ・「埼玉県NPO情報ステーション」で事業報告書・収支計算書などの情報 を公開することにより市民からのチェックを確保 ・一斉督促、個別連絡・訪問による提出義務違反の解消 ・法令違反行為などを行う法人に対する迅速な調査、処分 NPOの信頼性向上はすべての基本! NPOの信用を向上させる仕組みをつくる! 数値目標 情報発信手段としてホームページを活用しているNPO法人の割合(*注) (*注) 平成20年度 平成23年度 47.7% 80.0% 3年ごとに実施している「NPO実態調査」で把握している指標であるため、次回の「N PO実態調査」の実施時期である平成23年度を達成時期にしています。 補 足 説 明 ホームページ開設と信頼性の向上とは? インターネットが普及している今日、情報発信の手段としてホームページを開設 することは、市民からのチェックを受けるという観点や自らの活動をPRして支援 を得るという観点からも有効なため、県ではホームページを開設するためのノウハ ウを提供しています。 また、 「埼玉県NPO情報ステーション」では、すべてのNPOにミニホームペー ジを提供するとともに、NPO法人自身が運営するホームページアドレスを掲載し ています。 補 足 説 明 情報公開による市民からのチェックとは? NPO法人制度は、自由な法人運営を尊重し、情報公開を通じた住民の選択・監 視を前提とした制度となっています。 このため、行政の関与が極力抑制される一方、NPO法人には、毎事業年度初め の3か月以内に前事業年度の事業報告書や収支計算書等を作成し、請求に応じて閲 覧させるとともに、所轄庁に提出すべき義務が課せられています。また、所轄庁は、 それらを一般に公開することになっています。
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