論文賞:プレローディド・プレストレスト補強土の 現場計測結果と設計法

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学会支部賞
論文賞:プレローディド・プレストレスト補強土の
現場計測結果と設計法・施工法の提案
東京大学工学部内村太郎
私は、 1
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8年の IGS論文賞を戴きました。この論文は、私共が 9
5年から研究してきた「プレ
ローディド・プレストレスト (PL.PS) 補強土工法」に関するもので、実施工では初の P L
.PS補強土工法による橋脚の、 2年以上にわたる長期計測結果について報告と考察をしました。
本論文は、共著者である東京大学の龍岡文夫教授・古関潤一助教授、鉄道総合技術研究所の舘
山勝氏、九州旅客鉄道の古賀徹志氏との共同研究によるものです。また、 P L・PS補強土工法
の研究は、 1
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5年に始まりましたが、これまでの研究にあたって東急建設の田村幸彦氏、鉄道総
合技術研究所の小島謙一氏、木村英樹氏、村本勝巳氏、九州旅客鉄道の前田崇氏、鶴秀樹氏、高
山智宏氏、そのほか多くの方に、お世話になっています。
この論文では、実施工橋脚の実測結果だけでなく、 PL・PS補強盛土の設計法、施工法につ
いて、これまで実施工や実物大模型の建設を見て考えたことを書いてみました。これまで私は、
ず、っと大学にいたので、実際の設計や施工の実務の経験は全くありません。だから、私が設計法
・施工法について考察して何か書くということは、自分の経験以上に背伸びした行為だ、ったと思
います。
また、私のこれまでの研究は、学生時代の指導教官で、今もお世話になっている龍岡教授の指
揮によるものです。 PL.PS補強土工法の発案自体も、龍岡教授によるものであり、私はその
アイデアの実現の為の研究をして参りました。そういう意味で、この研究は私の全くのオリジナ
ルというわけではありません。
私も、自分でアイデアを作り出して、をれを実現できるようになり,たいと思います。
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