NYダウ 日足分析 3ヶ月周期の天井警戒、RCIのフラット限界 NYダウは今週も高値を更新している。経済指標が強気に出ており、またバーナンキ米連銀議長の発言もQE2による過剰流動性供給継続方針の再確認であり、米 長期債下落基調も債券から株への資金シフトと肯定的な受け止め方がされている。中国が昨年秋から三度目となる利上げを実施、インド株やブラジル株が 下落しても、NYはお構い無しに楽観的である。ひと相場の節目は3ヶ月、6ヶ月、1年、2年である。リーマンショック後の大底2009年3月6日から そろそろ2年になる。最初の金融緩和相場がクラッシュした2010年5月急落のあと追加金融緩和で強気相場がぶり返してもう1年近くになる。 穀物相場等でも足掛け3年、2年も上げればひと相場終わるものだ。そういう意味で、そろそろ天井の警戒をすべき時間帯が近づい ている。3月から始まった相場なので3月天井、昨年5月クラッシュ前の4月天井から1年となる4月、あるいはぴったり こないで前倒しの2月、と言うこともあり得ると考えておくべきだ。 天井周期は概ね3ヶ月だが、前回11月6日高値(8月高値から日足 64本目)から2月8日高値までが日足66本目 であり、そろそろの時期にあたる。 RCI(順位相関指数)の26日線が高原状態(フラット)になっているが、この状況は1ヶ月半から2ヶ月 弱で崩れる事が多く、最近でも昨年3∼4月、9月末∼11月前半に同様のパターンを出現させている。 特に今回は二度連続での出現であり、崩れた場合には、同26日線がマイナス100近いところまで昨 年5月並みに下げる可能性も警戒しておく。(2/11 10:30記) 16
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