偕行会グループ News Release 地域で支え合うシステムを構築する新しい相談窓口!! 地域と医療と介護をつなぎ、共に助け合う“総合相談窓口”の取組み ◆愛知県における高齢者の現状 今後の高齢者の推移を数値で見てみると、愛知県では 75 歳以上人口が平成 24 年に 72 万人であった のに対し、平成 37 年には 1.6 倍の 117 万人と全国平均を大きく上回るペースで増加すると予想されて います。さらに、要介護(支援)認定者においても平成 22 年に 21 万 3 千人であったのに対し、平成 37 年には 1.9 倍の 40 万 4 千人へと大幅に増加する見込みになっています。 ◆愛知県における高齢者を取り巻く問題点 「あいちの地域包括ケアを考える懇親会」が愛知県に提出した提言書では、①医療と介護等がバラバラ に提供され、効率的な在宅サービス等がなされていない、②地域の在宅サービス情報が認知されていな い、③予防・健康づくりが不十分で重症化している、④入院先からの転院・退院先が確保できない、⑤ 複数の機関の連携を調整する場がない、ことなどが問題として挙げられています。また、平成 22 年内 閣府データの高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査「生きがいを感じていない人の割合」によると、 60 歳以上の高齢者の 55.4%が困った時に頼れる人がいない、と回答しています。 これらは、既存の相談窓口では“相談できない”“相談しても対応できない”という現状を表してお り、もっと身近で些細な悩みを相談できる場所が存在しなかったこと、住民同士や他機関同士の関係が 希薄であったことが要因と言えます。 ◆総合相談窓口とは 総合相談窓口は、平成 23 年 4 月に偕行会城西病院内に開設し、一般的な相談窓口として役所に設け られているものや、介護保険サービス相談・福祉相談といった収益を目的とした事業所とは一線を画す る存在です。総合相談窓口では、地域住民の方々がどんな悩みでも気軽に相談ができ、孤立を予防する コミュニティや生きがいづくり活動の展開、専門的な制度の説明などを無料で提供し、地域で支え合う システム構築を目指しています。 地域住民のどんな相談にも対応するため、医療機関との相互の連携体制を確立し、地域の福祉施設、 地域住民同士の関係づくり、行政との連携、多方面への情報発信など、前述した問題点を解決できる環 境を整えた新しいカタチの窓口です。 医療 居宅介護支援事業所 介護 地域住民 総合相談窓口 イメージ図 総合相談窓口 総合相談窓口は、地域住民の方の どんな悩みにもお答えできる窓口 として、地域との連携を図り、様々 な情報提供や関係機関におつなぎ します。 生活支援 住まい 予防 News Release 偕行会グループ ◆総合相談窓口の活動内容 総合相談窓口では、日常生活における様々な悩み相談の他、社会保険労務士等による専門的な相談、 また病院内に開設している強みを生かし、管理栄養士、運動療法士、医療ソーシャルワーカーなどが連 携して無料で相談業務を行っています。その他、地域の方や患者様の作品を展示する市民ギャラリー、 地域の方のコミュニティの場である「ふれあいサロン」、病院内で行われている講演会での介護保険説 明会、詐欺被害防止のための寸劇などを開催しています。 ◆総合相談窓口に寄せられた相談事例 ・介護保険とはどんなものか。どうすれば使用できるのか。 ・施設に入所したいが費用が高くてできない、どうすればよいか。 ・夫の介護に疲れてしまった。 ・虐待を受けているので助けてほしい。 ・泥棒の被害に遭ってしまった。 ・住んでいるアパートで続けて孤独死が 2 件発生した。自分も独り暮らしなので不安。(高齢男性) ・2 日前からアパートの住民が動けず寝たきりになっているのでどうにかしてほしい。 ⇒すぐに駆けつけ確認、脳梗塞の疑いがあると判断し、救急車と病院の手配を行った。 ・80 代の母(病気) 、50 代の娘(障害者)の 2 人暮らし。病院の看護師より、健全な生活ができるよう に助けてあげたいので力を貸してほしい。 総合相談窓口 (偕行会城西病院内) 総合相談窓口 (名古屋共立病院内) ふれあいサロン (偕行会城西病院内) 偕行会 総合相談窓口 <本件に関するお問い合わせ> 医療法人偕行会 広報室 担当:鳥居、岩田、瀬木、伊藤 TEL:052-352-1517 / FAX:052-363-7237 / 携帯:080-1568-9659(鳥居) E-mail:[email protected] 偕行会グループ HP:http://www.kaikou.or.jp Facebook:https://www.facebook.com/kaikou
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