授業改善書 科目名 算数 担当者 河崎 雅人 授業の概要 小学校教員を目指す人を対象に、正しい数学的な概念に基づいて指導できるようになる ことを目的に授業を行っている。授業は指名された学生による文章題の解法説明、小テ スト、講義からなる。講義で取り扱う内容は、小学校算数科の授業内容の中の「数と式」 「量と測定」 「図形」 「数量関係」である。単に「計算ができる」「問題がとける」ように なるだけではなく、子ども達に理解させるにはどのような説明の仕方があるか、どのよ うに指導すればよいかを考えさせるようにしている。特に、計算の基本であるにもかか わらず学校教育では取り扱われていない「位取り記数法」や、面積図を用いた分数や内 包量の指導に重点を置いている。 授業の問題点 「授業の内容はあなたにとって得るところのあるものでしたか」で「2」や「3」の評 価をした学生がいたことや「授業を円滑に進めるための配慮はなされていましたか」で 「1」や「2」の評価をした学生がいたことは問題である。 また、授業外学習や質問に関する評価が低く、教員の資質の一つである「自ら学び続け る力」の養成の点からも、改善が必要である。 授業改善の課題・方策 ①「授業の内容はあなたにとって得るところのあるものでしたか」の改善について 小学校の算数が指導内容であるため、学生たちにとっては、あまり新鮮味はなく興味 を持てなかったのだろう。本授業の目的や目標の周知を図り、どのような指導方法があ るかを考えることを中心の授業にすることが必要であると考える。 ②「授業を円滑に進めるための配慮はなされていましたか」の改善について 私語については注意していたつもりである。しかし、居眠りについては放置していた。 また、携帯電話等については気付かなかった。次年度は、座席の指定、学生の活動が多 い授業にするなどの改善を図りたい。 ③「授業外学習や質問」の改善について 毎回、小テストや学生による文章題の解法説明を取り入れ、授業外の学習を増やす方 策をとったが、不十分だった。 「反転学習」等のアクティブラーニングの手法を取り入れ た授業方法を考えたい。 その他 講義主体の授業では、学生に「覇気」を感じないし、また、学生の表情の変化が乏しい。 学生が興味や関心をもって取り組む授業内容・指導方法について考えたい。
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