生物基礎 生物基礎

最終 12月センター試験本番レベル模試[生物基礎]講評
生物基礎
苦手な部分の知識をしっかりと定着させよう。
Ⅰ.全体講評
Ⅱ.大問別分析
今回の最終 12 月センター試験本番レベル模試の
第 1 問 の 得 点 率 は 76.1%, 第 2 問 の 得 点 率 は
平均点は 34.6 点だった。大問数やマーク数,難易
62.5%,第 3 問の得点率は 71.4% であった。全体的
度,大問ごとの出題分野は新課程センター試験を想
に学習が仕上がってきているといえる。
定した形をとり,第 1 問は生物と遺伝子,第 2 問
は生物の体内環境の維持,第 3 問は生物の多様性
第 1 問 生物と遺伝子
と生態系とした。分野に偏りがないよう,教科書全
ATP と DNA の複製に関する知識を整理しよう。
体からまんべんなく出題している。今回の模試で平
A は ATP に関する問題で,問 1~問 3 の正答率
均得点率に届かなかった大問,また他と比べて正答
はそれぞれ 92.3%,71.6%,62.9% であった。B は
率の低い大問に重点をおいて,しっかりと復習をし
DNA の複製に関する問題で,問 4~問 6 の正答率
ておこう。
はそれぞれ 82.9%,69.7%,80.7% であった。
ATP の構造と ATP を必要とする生命活動につ
いて整理しておこう。塩基間の相補性と細胞周期に
ついての基本的な知識をしっかりと身につけておこ
う。
第 2 問 生物の体内環境の維持
免疫と血糖濃度の調節について理解しよう。
A は免疫に関する問題で,問 1~問 3 の正答率は
それぞれ 77.5%,80.4%,31.9% であった。B は血
糖濃度の調節に関する問題で,問 4~問 6 の正答率
得点分布 生物基礎
30
はそれぞれ 23.3%,78.6%,79.7% であった。
平均 69.2%
25
異物の体内への侵入を防ぐしくみと自然免疫のし
くみについて理解しよう。また,体液性免疫と細胞
受
験 20
者
数
の 15
割
合
10
(%)
性免疫ではたらく主要な細胞についてもしっかりと
知識を身につけておこう。血糖濃度の調節は,各ホ
ルモンのはたらきと自律神経系の調節のしくみを理
解し,グラフをきちんと読み解くことができるよう
5
0
学習しておこう。
10
20
30
40
50
60
得点率(%)
70
80
90
100
第 3 問 生物の多様性と生態系
植生の遷移とバイオームについて理解しよう。
0
大問別得点率(%)
20
40
60
80
第1問
第2問
第3問
76.1
62.5
71.4
100
A は植生の遷移に関する問題で,問 1~問 3 の正
答率はそれぞれ 95.6%,69.5%,39.9% であった。
B はバイオームに関する問題で,問 4~問 6 の正答
率はそれぞれ 87.6%,62.0%,81.0% であった。
陽樹と陰樹の特徴と違いを理解し,自分の言葉で
説明できるようにしておこう。一次遷移と二次遷
1/2
最終 12月センター試験本番レベル模試[生物基礎]講評
移,乾性遷移と湿性遷移の違いについて,しっかり
と理解しよう。日本のバイオームの水平分布と垂直
分布を復習し,それぞれの特徴と主な樹種について
も整理しておこう。
Ⅲ.学習アドバイス
◆これまでの努力を信じて試験当日まで知識
をかため続けよう。
センター試験まで残りわずかとなった。これまで
のセンター試験の「生物Ⅰ」では,知識そのものを
問う設問や,それらの知識をもとに考察し正答にた
どり着く設問が多く出題されている。平成 27 年度
センター試験「生物基礎」でも,教科書の内容を
隅々まで理解し,正確な知識を身につけていれば,
これらの設問は確実に得点することができる。演習
で選択を迷った問題,正答できなかった問題は,自
分の苦手な部分や知識の穴を反映している。同じ間
違いを二度と繰り返さないよう,これまでに解いた
模試や過去問に目を通し,重点的に復習をしよう。
苦手な分野の知識があいまいなまま試験本番をむか
えることがないよう,計画的に学習を進めること。
選択科目は特に,試験当日まで点数が伸びる。これ
まで自分がしてきた努力は必ず実ると信じ,最後ま
で走り続けよう。
◆大学入試センターの動向をチェックしよう。
現時点では,平成 27 年度センター試験に関する
詳細が未発表であり,変更点が出てくる可能性もあ
るため,大学入試センターが発表する情報について
はしっかりとチェックしておこう。
2/2