下水道事業の財政状況と改定理由について(PDF:330KB)

下水道事業の財政状況と改定理由
本町の公共下水道事業は、平成 26 年 10 月現在で供用区域 490.9ha、普及率は 78.5%(全国平均
77.0%)で、今後も市街化区域内の下水道未整備地区の解消、老朽化する下水道管きょ等の修繕や施
設の維持管理を行っていく必要があります。
(百万)
下水道の整備には多額の費用が必要です。その財源は主
に国からの補助金や受益者負担金、そして地方債です。
下水道事業の財政状況をみると、下水道使用料の対象経
費である汚水処理費のうち地方債の償還金は、年々増加し
400
328
355
377
398
417
437
300
ており(図1)、今後も4億円台で推移する見込みであり、
200
汚水処理費の大半を占めています。
(図2支出)
100
この汚水処理費は原則、下水道使用料で賄うこととされ
図1 地方債償還金の推移
500
0
ていますが、不足分は一般会計繰入金により補てんされて
います。
(図2収入)
下水道使用料単価(※1)を全国・同規模・県内平均や
近隣市と比べると本町は、約 92.03 円/㎥で、最も低い金
(※1)
下水道使用料単価=
額です。
(図3)
図2 1㎥あたりの汚水処理費と経費回収率(平成 24 年度)
東郷町
経費回収率
37.6%
支出
汚
水
処
理
費
同規模平均(※2)
経費回収率
52.4%
収入
地方債
償還金
一般会計
繰入分
162円
153円
維持
管理費
使用料
83 円
92 円
東郷町
※2
支出
161円
使用料
87円
130円
同規模平均
年間有収水量
図3 下水道使用料単価(円/㎥)の比較
全国平均
135.45
同規模平均
129.68
長久手市
128.14
県内平均
119.95
みよし市
111.71
豊明市
111.36
東郷町
92.03
収入
118円
下水道使用料収入
同規模平均とは、下水が使用できる人口、供用開始後の年数、供用面積あたりの有収水量において、本町と下水道事業が同規模の自治体の
平均です。長久手市や東浦町、静岡県長泉町など全国に30市町あります。
注1 図2、図3の数値は「平成 24 年度下水道事業経営指標・使用料の概要(総務省)」から引用しています。
注2 図3では、日進市は平成 25 年度に料金改定(値上げ)をしており、改定後のデータがないために表から除いています。
本町の下水道事業は、汚水処理費に占める下水道使用料の割合(経費回収率)が同規模自治体に比
べ低いことから(図2)
、その不足分は大きく、一般会計繰入金が多額となっています。こうした財政
状況を改善するため、下水道使用料の見直しをさせていただくものです。
利用者のみなさまには、ご負担をおかけすることになりますが、快適な生活環境を提供するため、下
水道整備はもちろんのこと、下水道経営の健全化に向けた取り組みに一層の努力をして参ります。ご理
解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
東郷町役場
下水道課
管理係
電話番号:0561-38-3111(内線:2265)