企業の環境活動に関する学生の意識・認識を調査し、環境活動を伝える方法と効果の研究 全国学生環境ビジネスコンテスト 早稲田大学政治経済学術院教授 有村 俊秀 / 学生団体em factory 【活動背景】 現在、社会で行われている環境活動は数多く ある。しかし、それらの活動の中には、「収益 性が少ない」「モチベーションが続かない」な どの理由により、単発で終わってしまう活動も 数多く存在する。 em factory(エムファクトリー)は、環境活動 を持続的に行うためには、「環境活動を巻き込 んだ経済・商業システムの構築」と「環境とい う価値軸をもった人財の育成」が重要であると 考える。「環境問題をビジネスという切り口か ら改善する」ことを理念に掲げ、2004年より活 動を開始した。 【活動内容】 7月 8月 環境セミナー開催 9月 10月 全国学生環境ビジネス コンテスト開催 【活動成果】 11月 「企業と環境展」での コンテスト共催 【今後の展開】 ①学生の環境への意識は高まった ①より広範な学生を巻き込んでの活動 ビジネスという切り口から環境について考 える意識を持てた、といった感想を受けとる など、参加学生に大きな影響を与えることが できた。 各イベントの参加学生数を増加させること により、これまで以上に多くの学生に対し 「企業活動による環境問題の解決」という考 え方を広めていく。 ②企業が行う環境活動への関心は高まった 参加学生から、色々な企業が各々に問題を 抱えている現実を知ることができた、自分が 将来社会に出て働く際には事業を通して環境 保全に取り組みたい、という意見を得た。 ③参加学生に加え、発表観覧者への影響も 与えることが出来た コンテスト最終日のプラン発表会観覧者へ 行った調査の中には、「環境という分野によ りいっそう興味を持ちました」といった意見 や、また同じような機会があったら紹介して 欲しいといった声があった。 ②他の学生団体との連携 環境関連団体のみならず、マーケティング や経済関連の団体にもアプローチを行うこと で、環境と企業活動のかかわりに関する意識 を高めていく。 ③アウトプット機会の提供 コンテスト以外の活動において、セミナー 形式のインプット機会に留まらず、多様なア ウトプット機会を設けることにより、得たノ ウハウを用いて環境とビジネスの両立方法を 自ら提案していくことのできる人財をより輩 出していく。
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