はじめのい~っ歩 - 日本共産党 四日市市議会議員 加藤清助

した。また、消防団員の処遇改善については、長官通知で年額報酬について地方交付税措置水準3
万6500円以下の市町村に引き上げを要請しています。四日市市の場合、年額報酬2万8500
円ですが出動・訓練時の費用弁償を合わせると県下でも高い水準にあるとの消防長答弁がありまし
たが、報酬・福利を含めた団員の処遇改善は課題だと指摘し、分団車庫・詰所の改修整備計画の実
施を求めました。
水沢—桜駅 社会実験バス走る
「地域巡回バス」として、2014年度の当初予算に
200万円社会実験走行の予算が計上されていましたが、
さる11月20日から12月18日まで、水沢・桜地区
自治会などの協議を経て「社会実験バス」が走りました。
目にされた方もいるかと思いますが「小型の黄色い」バス
です。乗車実績は28日間でのべ2000人。一便当たり
5人。実験をもとに今後の検討が行われる予定です。
コメは安ければいいのか 生産者米価暴落 ~その2~
前号で「農家 コメつくって飯食えぬ」と生産者米価暴落のことを書きました。
読まれた方から、「では どんな対策が必要なのか」対案を示してほしい、との声をいただきまし
た。「水より安い米価」は農家の苦悩を助長し、コメ作りも農村も守ることはできません。
国民の主食・コメの価格に政府が責任を持つのは当然です。アメリカでさえ主要農産物に生産費と
販売価格の差額を補てんする制度で農家を守っています。
食料自給率向上、再生産可能な農業の維持のために
・過剰米を市場隔離するなど政府の責任で需要と価格の安定を図ること
・半減させた米直接交付金を復活させること
・生産費と販売価格の差額補てんする不足払い制度を創設すること
・コメの需給調整に政府が責任を持ち、水田で主食用米以外の作物生産が成り立つようにする
・国産米に影響を与えるミニマムアクセス米の輸入中止(年間 77 万トンも外国から輸入していま
す。これは、北海道や新潟県の米の生産量を上回っています)
・後継者確保対策を強化し、バランスのとれた多様な担い手を確保する
・円安で値上がりしている飼料・資材・燃料などの対策・・・を講じることが必要です。
郷土の史跡めぐり
11月9日、桜社会福祉協議会主催の「郷土の史跡めぐり」
が開催されました。
当日は、あいにくの雨模様となりましたが、桜郷土史研究会
のみなさんの案内・解説で「経塚山」に足を運びました。
桜地区市民センターで予定コースの史跡について「学習会」。
史跡めぐりは今年で9回目、桜地区内を3コースにわけて巡回
しています。興味のある方は桜郷土史研究会ホームページへ
清助の議会レポート
清助の議会レポート
はじめのい~っ歩
はじめのい~っ歩
2015年1月13日 発行
2015年1月13日 発行
第51号
第51号
四日市市議会議員 日本共産党
四日市市議会議員 日本共産党
住所
四日市市桜町537-2
住所
TEL/FAX四日市市桜町537-2
059-326-2215
TEL/FAX
ホームページ 059-326-2215
http://sekato.jcpweb.net/
ホームページ http://sekato.jcpweb.net/
E-mail
canact@cty-net.ne.jp
E-mail
canact@cty-net.ne.jp
にわか解散・総選挙が師走にあって、700億円の選挙費用が使われたと言われます。
にわか解散・総選挙が師走にあって、700億円の選挙費用が使われたと言われます。
ちなみに四日市市では7970万円の選挙費用が補正で計上されました。
ちなみに四日市市では7970万円の選挙費用が補正で計上されました。
「大義なき」選挙を有権者の審判で「大義ある」選挙にできたでしょうか。700億円は「東京ス
「大義なき」選挙を有権者の審判で「大義ある」選挙にできたでしょうか。700億円は「東京ス
カイツリー」の総工事費に相当するそうです。国会に「民意」のツリーはできるか!
カイツリー」の総工事費に相当するそうです。国会に「民意」のツリーはできるか!
当選された国会議員・政党のみなさんが「身を切る改革」と言うのならば、毎年320億円の税
当選された国会議員・政党のみなさんが「身を切る改革」と言うのならば、毎年320億円の税
金山分けの「政党助成金」をこそ廃止してもらいたい。政党助成金は国会議員約450人分の年間
金山分けの「政党助成金」をこそ廃止してもらいたい。政党助成金は国会議員約450人分の年間
経費(税金)に相当します。議員定数の削減は多様な民意の切り捨てにつながりますが、政党助成
経費(税金)に相当します。議員定数の削減は多様な民意の切り捨てにつながりますが、政党助成
金廃止は民意の切り捨てではなく、税金に依存しない「健全な政党の発展」につながります。
金廃止は民意の切り捨てではなく、税金に依存しない「健全な政党の発展」につながります。
新しい年を迎えて、誰もが共通する願いは家族の健康と平和で豊かなくらし、社会ではないでし
新しい年を迎えて、誰もが共通する願いは家族の健康と平和で豊かなくらし、社会ではないでし
ょうか。政治はおまかせではなく、参加と意思を示してこそ民主主義、私は、くらしや考え方の違
ょうか。政治はおまかせではなく、参加と意思を示してこそ民主主義、私は、くらしや考え方の違
いを認め合い、聴いて共感し、一致点をみつけ、共同することを大切に今年も精進したいと思って
いを認め合い、聴いて共感し、一致点をみつけ、共同することを大切に今年も精進したいと思って
います、とまずは「新年のごあいさつ」・・・
います、とまずは「新年のごあいさつ」
・・・
~地域内再投資力と自治体政策を考える~
~地域内再投資力と自治体政策を考える~
地域経済を支える中小・小規模企業に軸足を
地域経済を支える中小・小規模企業に軸足を
私は、12月5日の議会で見出しのテーマで一般質問しました。
私は、12月5日の議会で見出しのテーマで一般質問しました。
「景気回復、この道しかない」という安倍首相のポスターを目にした方も多いでしょうが
「景気回復、この道しかない」という安倍首相のポスターを目にした方も多いでしょうが
「この道」の先に「景気回復」はあるのでしょうか?
「この道」の先に「景気回復」はあるのでしょうか?
2年間の「アベノミクス」の到達点は各種統計から客観的に評価すれば景気回復どころかマイナス
2年間の「アベノミクス」の到達点は各種統計から客観的に評価すれば景気回復どころかマイナス
の世界です。
「株高」
「円安」で大儲けしているのは、ほんの一握りの「富裕層」と大企業でしかあ
の世界です。
「株高」
「円安」で大儲けしているのは、ほんの一握りの「富裕層」と大企業でしかあ
りません。大多数の中小企業、庶民は景気回復の恩恵、実感をうけていないことが次のデータから
りません。大多数の中小企業、庶民は景気回復の恩恵、実感をうけていないことが次のデータから
も明白になっています。
も明白になっています。
① 昨年7~9月期の GDP 国内総生産実質成長率 内閣府発表(11月17日)では、前期よ
①
昨年7~9月期の
GDP 国内総生産実質成長率
内閣府発表(11月17日)では、前期よ
り実質成長率は0.
5%減。
年率換算では1.6%減。
12月8日発表の2次速報では、1.9%
り実質成長率は0.
5%減。
年率換算では1.
6%減。
12月8日発表の2次速報では、1.9%
に下方修正。②実質賃金指数 厚生労働省発表の9月の毎月勤労統計調査によると、前年同月比
に下方修正。②実質賃金指数
厚生労働省発表の9月の毎月勤労統計調査によると、前年同月比
で3%低下。 実に15か月連続の前年割れ。③消費支出
総務省の10月家計調査では、1世
で3%低下。
実に15か月連続の前年割れ。③消費支出
総務省の10月家計調査では、1世
帯(2人以上)当たり、実質で前年同月比4%減少し、7か月連続のマイナス。④現在の暮らし
帯(2人以上)当たり、実質で前年同月比4%減少し、7か月連続のマイナス。④現在の暮らし
向き 日銀の「生活意識に関するアンケート調査」では、昨年3月に「ゆとりがなくなってきた」
向き
日銀の
「生活意識に関するアンケート調査」
では、
昨年3月に
「ゆとりがなくなってきた」
が38.
1%だったのが、
9月には48.5%に急増。
⑤雇用
総務省の労働力調査
(7~9月)
が38.
1%だったのが、
9月には48.
5%に急増。
⑤雇用
総務省の労働力調査
(7~9月)
によると、2012年と比較して正規雇用が22万人も減少、逆に低賃金の非正規だけが123
によると、2012年と比較して正規雇用が22万人も減少、逆に低賃金の非正規だけが123
1
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-4-
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万人も増大。⑥倒産 帝国データバンクの10月の発表では円安が原因で倒産した企業が前年比
で2.8倍に増加。全国中小企業団体中央会の10月の景況調査では、景況 DI 指標はマイナス
27.4と4月以降連続下降。・・・これを「アベコベミクス」と呼ぶ人もいる。
三重銀総研が10月発表した三重県下の2014年度の上期景況実績と下期見通しの中で経営者
の声が次のように紹介されています。
「消費税増税前は駆け込み需要で忙しかったが5月以降の売り上げは激減している。今後の見通しも難しい」
「大手・中堅ゼネコンの工事下請会社の仕事量は例年の1.5~2倍以上になっている一方で、地元で元請のみで
経営している会社は消費税8%でかなり厳しい状況にある」
「県内外の大企業製造業の設備投資が活発になってきているが、県内の中小企業製造業においてはあまり活発
ではない」「人手不足や後継者がいないことで店を閉めてしまうところが目立つ」
中小・小規模企業振興条例の制定を
私は「四日市の景況感を市はどう把握しているのか」と聞いてみた。
商工農水部長「本市に限った最近の動向は、就労環境について三重労働局が公表した内容による
とハローワーク四日市管内の有効求人倍率が平成25年度に1.00を超える水準まで回復し、
今年9月時点でも1.17という高い水準を維持している。
また、東芝四日市工場など活発な企業活動、近隣の観光施設を訪れる方の増加により市内ホテルの
稼働率は高い水準で推移している。
こうした明るい兆しがみられるものの市内企業のヒヤリングでは大規模商業施設で売上げが
前年同月比でマイナスが続いているといった声もあり、必ずしも経済状況が好転しているとは言
えないという認識です」と答弁。
私は、求人倍率の回復を言われたがその中身は正規雇用ではなく非正規雇用の求人回復で中身が
問題だと指摘しました。
行政はどこに軸足をおくべきか
地域経済の好循環をつくるのは、地方それぞれの資源と特性を強みに地域にねざして頑張る
中小・小規模企業の再投資に軸足を置き、支援施策を講じることが自治体の責務だと考えます。
総務省調査報告によれば県下の大企業・中小・小規模企業および従業員数について、
全事業所数の0.2%が大企業、99.8%が中小企業、そのうち87.1%が小規模企業となっ
ています。従業員数でみても、19%が大企業、81%が中小企業、そのうち22.7%が小規模
企業です。地域経済を下支えしているのは中小企業・小規模企業です
国においては成長戦略、国土強靭化など勇ましい用語が飛び交っているが、かつてのような巨大プ
ロジェクト、大規模公共投資で企業を誘致すれば地域が活性化するという政策が通用する時代では
ありません。行政がどこに軸足をおいて振興支援策を講じるのかということが問われています。
返還するという内容です。これまでに本来であれば市税収となっていた54億円が返還されていま
す。その内訳は大企業52億円、中小企業1.6億円。
22億円の奨励金で「新規雇用ゼロ」
奨励金(補助金)交付額は、東芝関連で22億7000万円にのぼる。しかも、このうち22億
円の奨励金交付決定では「新規雇用ゼロ」、かつて東芝第5棟の進出をめぐっては、市が2億50
00万円税金で「特例中の特例」と言って「不要不急」の土地を企業に肩代わりして購入した。そ
の土地は「緑地として市民の憩いの場になっている」と市は強弁するが誰一人利用した形跡は今も
ってない。また当該企業の従業員駐車場(1000台超)に市有地を年間6万円、ただ同然で目的
外使用許可していたことが発覚したこともある。四日市市政の歴史に残る汚点と言っていい。
財政にゆとりもないのに
ところが市はこの条例を見直し、継続するという案が議会に示されました。
見直し内容は「奨励金交付期間5年間を3年に短縮」
「奨励金・補助率をアップして総額を担保す
る」、つまり奨励金額はそのままということ。
私は、大企業も含めて企業が四日市に進出していただくことを歓迎します。
大企業にも固定資産税の本則課税分の負担をしていただき、雇用や地元中小企業との共存など社会
的貢献を果たしてほしいと思います。
企業立地・投資に対する支援は、対象を企業規模、投資金額などだけで判断するのではなく、新
規雇用者に対する市内居住者の比率、全取引金額に対する市内業者の比率、障害者雇用率など地域
経済、市民生活に対する貢献度を判断材料の中心に据えること、
また、自治体のまちづくり計画にそっているかということなど判断基準に据えることが必要です。
資本・体力のあるところに、自治体が、本来、地方税法に基づき応分の負担をもとめ、市民生活
や地域経済・雇用、民生、教育、社会インフラ整備などの施策事業に充当すべき財源を、奨励金・
補助金だと言って税金を還元還流するような条例の継続は認めがたい。
応能負担、地域社会貢献で大企業も中小、小規模企業もこのまち四日市に根差し、共存する持続的
な地域内再投資力を促進する自治体の施策こそ求められるのではないでしょうか。
消防団の充実強化を
私は、質問の中で今年3月末に期限を迎える「企業立地奨励金条例」について、議会に示された
「見直し」案について取り上げました。
平成12年に制定されたこの条例は、企業が投資を行った時に「固定資産税」の2分の一を5年間
~「市町村で早急に取り組むべき事項」消防庁長官通知~
国は、「地域防災力強化法」を策定し、消防団を「地域防災の中核として欠くことのできない、
代替性のない存在」と規定しています。さらに、昨年7月14日、消防庁長官名で「市町村におい
て早急に取り組むべき事項」として団員確保、処遇改善を内容とする通知を発出しています。
四日市では26の消防分団があり584人の団員が活動
しています。一方、市の消防団員定数は620人となっ
ています。全国的にも消防団員の減少が言われ確保が難
しくなっています。四日市市では、33人の女性団員が
活躍しています。また、消防団協力事業所表示制度を導
入し、市内事業所にも協力を得ています。
私は、協力事業所に入札評価を検討することを提案しま
2
3
-2-
-3-
(中小企業—製造業:資本金3億円以下従業員300人以下 小規模企業—製造業:従業員20人以下)
なぜ大企業に奨励金を出し続けるのか