年 頭 所 感 - 社団法人・日本アルミニウム合金協会

年 頭 所 感
一般社団法人日本アルミニウム合金協会
会 長
浜 村 承 三
平成27年の新春を迎えるにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
会員の皆様並びに関係各位の皆様におかれましては、日
頃より弊協会の運営に際し、ご支援・ご協力を賜り、厚く
御礼申し上げます。
顧みるに、2014年の我が国経済を取り巻く状況は、
いわゆるアベノミクスによる政策効果に加え円安が定着し
たことから、企業マインドが改善し、景気回復への期待感
が拡がりました。しかしながら夏場以降は、消費増税導入
に伴う景気の落ち込みからの回復が緩慢との指摘がなされ、
経済指標にもこうした状況が顕在化する状況となりました。
このため、政府は本年10月に予定されていた消費税再増
税を一年半繰り延べすることを決定するとともに、アベノミクスの信任を得るため、急
遽解散総選挙がなされたところです。
総選挙の結果、新政権が長期安定政権の基盤を獲得したことは、当業界にとっても歓
迎するところです。新政権に対しては、デフレからの脱却を果たし、景気回復を確固た
るものとすべく、成長戦略を着実に実行することを強く希望するところです。
こうしたなか、当業界における懸念材料としては、円安に伴う原材料価格の高止まり、
アルミスクラップ資源の海外への流出、電力の安定供給への不安、更には原油急落に端
を発する国際経済の変調などが指摘されるところです。当協会としては、経済や環境対
策など、施策や関連する情報の早期の収集、伝達に努めると共に、個別企業では対応が困
難な諸問題に取り組んで参る所存です。
今や地球環境保全が人類にとって必須かつ喫緊の課題となっている状況下で、重要基
礎素材であるアルミニウム二次合金の供給とアルミニウムリサイクルの一翼を担う当業
界の果たすべき役割と責任の重要性は揺るぎないものと確信しているところです。
本年は、我が国の産業界にとっても、当業界にとりましても、経済の成長戦略を着実
に軌道に乗せるための試練の年であることは言うまでもありません。
最後になりましたが、関係各位の一層のご支援・ご鞭撻をお願い申し上げるとともに、
皆様のますますのご発展とご健勝を祈念いたしまして私の年頭の挨拶とさせていただき
ます。