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学校だより
明 倫
夏 休 み 号
平成26年7月
8日
萩市立明倫小学校
夏休みの到来、暑い夏は「心」にもたっぷり汗をかこう
校 長
柳 林
浩 一
8年前、島の中学校の教頭をしていたときのことです。新たに教頭になった者には「せんせい
の社会体験」なる研修が1週間課せられています。通常勤務において1週間学校を空けることは
到底できず、夏休みを利用しての研修になります。体験先をいろいろ考えましたが、2度と体験
することがないであろう仕事で、しかも暑い夏にたっぷり汗を流す、かなりきつそうな仕事をや
ってみることにしました。萩市の山間部、木間地区にある牧場での社会体験です。教員という子
どもの成長に関わる職業は、動物を育てる仕事ともどこか重なるところがあるはずだという思い
もありました。体験先を牧場と決め、責任者の方に電話で受け入れのお願いをしました。責任者
の方は、「今まで、うちでそのような研修をされた人はいません。仕事もかなりきついですが、本
当にいいんですか?」と言われました。「きつくても結構です。お願いします」ということで、社
会体験が決まりました。
まず、初日、若い20代の女性職員から一日の仕事の流れを実際に
体験しながら教えてもらいました。牛舎の掃除、牛への餌やり、子牛
の世話など汗がボトボト流れながらの作業でした。着替えのシャツを
4~5枚は持っていったのですが、休憩の度に着替えてもすぐにシャ
ツがビショビショになりました。初日、牛舎の牛の糞をショベルで掻
き出していたときです。突然、2mを優に超える大きな牛が背後から
覆い被さってきました。これには、正直身の危険を感じました。女性
職員がすぐに対応してくれ、事なきを得ましたが、今でも思い出すとぞっとします。
牧場の仕事には、日を重ねる毎に慣れてきましたが、最後まで抵抗感があった仕事が2つあり
ました。1つは、子牛の体温の検温です。体温計を子牛の肛門に射し込まないといけないのです。
もう1つは、牛の鼻輪用の穴をペンチのような器具を使って開けることです。うまくやらないと、
血が大量に出てきます。この2つは最後まで嫌な仕事でした。
1日、牛舎で作業すると、牛糞の臭い等が服だけではなく身体全体にしみ込みます。家に帰っ
て、風呂に入り、汗と臭いを洗い流した後の冷えたビールの味は本当に格別なものでした。
8年前のわずか1週間の体験ではありましたが、今でもそのときのことを鮮明に覚えているの
はなぜなのでしょうか。私は、このように思います。暑い夏、身体にたっぷり汗をかきながら、
実は心にもたっぷり汗をかいていたからではないかと。心に汗をたっぷりかいた経験はいつまで
もその人の中に生き続け、その人を支えてくれるものではないでしょうか。子どもたちが自らき
つい体験を望むことは、まずあり得ません。だからこそ、子どもたちの身近な大人が、そのよう
な「場や状況」を設定してやる必要があるのだと思います。「きついと思うけれども、自分を成長
させるために、自分の心を鍛えるために挑戦してみたら」という言葉かけとともに、子どもたち
にとって少しハードルが高い体験に向けて背中をそっと押してやることが大切だと思います。
明倫小の子どもたちが心にたっぷりと汗をかく夏休みになることを願っています。
~ 開 か れ た 特 色 あ る 学 校 づ く り~
明 倫 小 学 校 は 、「 開 か れ た 特 色 あ る 学 校 」 に 向 け て 「 学 校 評 価 」 に 取 り 組 ん で い ま す 。
学校の取組の様子を保護者や地域の方に分かりやすく情報発信することで、学校にかかわ
る多くの人が連携して教育活動の改善と発展を図ることを目指しています。
平 成 26 年 度
明 倫 小 学 校 重 点 目 標
■特色ある学校づくり
○松陰教学を根幹とした教育活動を推進します。
・松陰先生のことばの朗唱や松陰読本の活用を、道徳
教育やキャリア教育と関連性をもたせて指導します。
○積極的な情報発信を推進します。
・ 学 校 だ よ り 、 学 年 だ よ り 、 学 級 だ よ り 、 Webペ ー ジ 等
で教育活動を積極的にわかりやすく紹介します。
■学力の向上
○家庭学習の充実を図ります。
・家庭学習(学年×10分)の定着を図ります。
・3年生以上で、自主学習に取り組みます。
○授業研究・授業評価をとおした授業改善を図ります。
・書く活動・かかわり合う活動を充実させます。
・具体的なめあてに向かって、発表や話し合いの機会を取
り入れ、児童が互いに高め合う授業をめざします。
■心の教育の充実(明倫小ABC)
A:相手より先に明るく元気なあいさつができる児童を育て
ます。
・「 相 手 の 目 を 見 て 、 い い 顔 で 、 相 手 よ り 先 に 、 続 け よ う 」 を
合い言葉に、7m先から明るく元気な声であいさつができ
るよう働きかけています。
B:美しい心と美しい環境づくりができる児童を育てます。
・無言で一生懸命に清掃ができるよう働きかけを行います。
・いじめをしない・させない・許さない心を育てます。
C:夢や志をもち、具体的な目標に挑戦する児童を育てます。
・係活動や委員会活動、ボランティア活動など、児童一人ひと
りが主体的に活動できるよう働きかけています。
・ 児 童 に 目 標 を も た せ 、目 標 の 実 現 に 向 け た 取 組 を 支 援 し ま す 。
■安心・安全な環境づくり
○安心な環境づくりを推進します。
・教育相談やアンケート等を行い、適切な人間関係づくりを進めます。
○安全な環境づくりを推進します。
・無言の教室移動、正しい廊下歩行、安全な登下校への働きかけを進めます。
ご家庭の協力をお願いします!
上の重点目標は、保護者の皆様にもご
協力いただくことで、よりよく達成でき
るものと考えています。
ご家庭でも、元気なあいさつや、家庭
学習などについて「励ましの声かけ」を
お願いします。
また、学校の取組について、保護者・
地域の皆様から、ご意見・お気付きをい
ただくことで取組の充実が図られること
を願っています。
9月 の 行 事
1日(月)始業式・大掃除
2日(火)給食開始
4日(木)係打合せ
5日(金)夏休み作品展(午後~)
11日(木)係打合せ
20日(土)運動会会場設営
21日(日)秋季大運動会
22日(月)振替週休日
24日(水)振替週休日
26日(金)5 年美術館観覧
28日(土)科学展覧会
29日(日)科学展覧会・科学の祭典
学校だより
明 倫
夏 休 み 号
別紙
平成26年7月
8日
萩市立明倫小学校
平成26年度の3学期を目途に
明倫小コミュニティ・スクールが発足します!
1
コミュニティ・スクールとは
学 校 運 営 協 議 会 を 設 置 し た 学 校 を 「コ ミ ュ ニ テ ィ ・ ス ク ー ル 」と い い ま す 。
学校と地域保護者がそれぞれの役割と責任を果たしながら、協育(学校
家庭・地域が協力しながら地域の子どもを育てる)を進めるしくみです。
2
学校運営協議会とは
学 校 運 営 協 議 会 は 、教 育 委 員 会 か ら 任 命 さ れ た 保 護 者 や 地 域 の 皆 さ ん な ど か ら 構 成 さ れ 、
学校の運営について意見を述べたり、基本的な方針を承認したりすることができます。学
校運営に保護者や地域の皆さんの参画が仕組みとして保障されている点が大きな特徴で
す。
3
コミュニティ・スクールの趣旨は
保護者や地域住民が、学校運営協議会を通じて、一定の権限と責任をもって学校運営に
参 画 し 、 学 校 、 家 庭 、 保 護 者 が 一 体 と な っ て 、「 地 域 に 開 か れ 、 地 域 に 支 え ら れ る 学 校 づ
くり」をより推進していくために制度化されました。
4
コミュニティ・スクールになることで
<学校では>
・家庭や地域から知恵や助言がいただけます。
・ゲスト・ティーチャーとして指導していただけます。
・児童と一緒に活動していただけます。
・学校の応援団として支援していただけます。
学校が地域に支えてもらいます
学校が地域の役に立ちます
<地域では>
・小学生が地域のために活動します。
・小学生が地域のことをより深く学びます。
・地域の方と一緒に活動します。
・学校を身近に感じてもらいます。
5
萩市のコミュニティ・スクールの進捗状況
平 成 18 年
椿西小・田万川中
平 成 24 年
須佐中
平 成 25 年
椿東小・川上小・佐々並小
平 成 26 年
三見小・大井小・相島小・見島小・小川小・むつみ小・弥富小・明木小
三見中・大井中・相島中・見島中・萩東中・川上中・むつみ中
平 成 27 年
明倫小・越ヶ浜小・白水小・木間小・大島小・多磨小・育英小
(予定)
越ヶ浜中・木間中・大島中・萩西中