日本の森林が抱える問題 ACCESS ―森林荒廃とは何か― 南丹市海山町方面 日本は、国土の 67%を森林が占める世界 NPO法人 有数の森林国です。しかし、木材自給率は 20%以下という世界有数の木材輸入大国で もあります。輸入される木材の大半が原生 162 林の伐採によるもので、それぞれの国に大 京北森林公園 きな環境問題などを引き起しています。日 本の森林は木材生産のための針葉樹(杉、 文 京北第二小学校 檜)を中心とした人工林と人間の暮らしに 深くかかわってきた里山などの雑木林に大 別されます。生活の近代化、木材の急激な 需要から政策として針葉樹の植林を大規模 南丹市 日吉町方面 162 京都市 左京区方面 におこないました。そのため里山などの雑 木林が急激に減少し、森林と人間の伝統文 477 炭やき場所 化の調和が崩れたことも一因となり今日、 NPO森守協力隊 多くの環境問題、森林問題をかかえること 事務所 京都市右京区京北下弓削町杉森 26-1 TEL/FAX 075-854-1303 となりました。また、森林作業従事者の高 齢化、人数減少が拍車をかけ、森林の荒廃 をまねいています。 NPO森守協力隊は、できる範囲で、楽 しみながら、森林荒廃防止の一翼を担う森 林ボランティア活動をおこなっています。 炭やき場所 京都市右京区京北塔町愛宕谷 25-3 京北森林公園内 森守協力隊 NPO 法人森守協力隊とは 地域自然環境の保全、再生のため、森林 作業や間伐作業、環境教育の推進、炭焼き 活動 紹介 森林整備活動 京都北山杉、檜の間伐を行う 森林整備と多様な森林力のある植林活動 などの伝統文化や技術の承継を行っていま す。地域固有の森林をフィールドとして子 どもたちへの環境教育を通じて、地域社会 や社会全体、地球への環境問題への意識啓 発に寄与することを目的として平成17年 (2005年)1月19日に設立された NPO 法人です。 親子環境教室 年2回、環境問題に対して関心を深めて もらう活動。「炭だらけまっくろけのけ」 の親子環境教室が京都新聞の第一回 「エコな挑戦」に選ばれた。 活動の変遷 平成14年(2002年)9月28日 29日の1泊2日の日程で京北町の京都ゼ ミナールハウスにおいて、世界水フォーラ ムの取り組みの一環として、桂川上下流交 流推進事業第一回ワークショップ京北が開 催された。分科会に一つである「森を守る、 水を守る」で集まった参加者の有志がその 後集まり当会の母体となる 森守協力隊が発足した。 炭焼き活動 間伐を行った杉、檜を伝統的炭窯による 炭焼き活動。CO2 の固定化を図っている。
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