CITYNET横浜通信Vol. 3(PDF)

2014 年 9 月発行
Vol. 3
防災クラスター会議を開催しました!
第7回 防災クラスター会議 ∼横浜にて 8 月 28 日から 3 日間開催∼
Vol.3 Contents
1.第7回 シティネット防災クラスター会議を開催
2.防災に関するオンライン研修コース終了
3.「フィリピン国イロイロ市における
コミュニティ防災推進事業」専門家派遣
4.ネパールにおける教員研修事業
5.スリランカ国コロンボ市およびゴール市における
環境教育事業
6.インターン紹介
横浜市が防災クラスター議長市となって初
のクラスター会議が開催されました。
海外からマカティ市・イロイロ市(フィリ
ピン)、南・北ダッカ市、(バングラデシュ)、
フエ市(ベトナム)、バンコク都(タイ)など
9都市の参加に加え、横浜市から危機管理室、
消防局、水道局などからも参加がありました。
各都市の防災に関する取組みが紹介され、
互いのノウハウを共有するとともに、横浜市
からの専門家派遣の実施等、2017 年までの防
災クラスター活動計画が議論されました。ま
た横浜市消防本部や総合防災訓練等の視察も
合わせて行われました。
シティネット横浜オフィス 近況報告
オンライン防災研修コース
∼ CPDR 研修コースが無事終了∼
横浜市危機管理室・消防局等の協力
による防災に関するオンライン研修
コースが、シティネット会員を対象に
5 月 12 日から 6 週間かけて行われまし
た。
参加者は、マカティ市・イロイロ市
(フィリピン)、ダッカ市、バリサル市(バ
ングラデシュ)、コロンボ市(スリラン
カ)やバンコク都(タイ)などアジア
各国の地方政府や民間団体から 34 名。
研修後、80% の参加者が地元地域で
の防災活動に、研修コースから学んだ
内容を役立てられると回答しました。
「フィリピン国イロイロ市における
コミュニティ防災推進事業」
∼ 7 月に現地への専門家派遣を行いました∼
フィリピンの防災機関 OCD での職務経験を有する
現地コーディネーターと連携しながら、地域住民(地
域代表者、高齢者、女性や子どもを含む)、イロイロ
市防災担当職員、横浜市からの専門家や NGO 職員等
が協働で事業を実施しております。
今夏は、イロイロ市での防災強化月間イベントに合
わせ、NPO 鶴見川流域ネットワーキングから環境教
育専門家を、また NPO プラス・アーツから防災教育
専門家を現地へ派遣し、環境教育や防災教育(負傷者
の搬送法やバケツリレーなど)のワークショップを、
イロイロ市内で開催しました。
ネパールにおける教員研修事業
∼東芝国際交流財団 助成事業 ∼
ネパールでは教師中心の授業スタイルが一般的と
なっています。そこで、福山平成大学健康学部こど
も学科、国際理解教育・参加型教育を専門とする林
原教授を現地派遣し、現地の教員に対し、子ども主
体の授業方法(折り紙や手遊びなどを利用した情緒
的発達を促す授業スタイル)を、参加型のワーク
ショップ形式で紹介しました。ワークショップに参
加した教員らからは、今回学んだ新しい教授方法に
ついて「とても新鮮でぜひ教育現場でも活用してい
きたい」などの意見が多く出されました。
同時に、日本の文化紹介や、広島出身の専門家な
らではの平和教育の紹介も合わせて行いました。
また、現地での継続的な活動がされるよう、
MuAN(ネパール自治体連合)を現地コーディネー
ターとして選定し、現地教員らとともに継続的に教
材開発ワークショップなどを開催しています。 スリランカ国コロンボ市およびゴール市
における環境教育事業
∼現地 NGO との協働による事業∼
スリランカでの初等教育では、教科書の内容を説
明するだけの授業が多く、フィールドへ出ての体験
学習の機会が少ないことが課題となっています。
そこで、NPO 鶴見川流域ネットワーキングの阿部
専門家(環境教育専)の協力の下、現地の小学生及
び教員に対し、環境教育ワークショップ(学校内外
での体験型ワークショップ)を実施しました。
今回実施した小学校にとり、また教員や子どもた
ちにとっても、初めての校外学習の機会となりまし
た。
身近な環境への理解を現地主体で継続的に学習で
きるようにするため、現地の NGO(SEVANATHA 及
び HELP-O)がコーディネーター役となり、継続的な
フィールドワーク実習及び調べ学習が行われていま
す。
インターン紹介
Sean Grisdale
(ビクトリア大学) Mason Beninger(テンプル大学
ジャパンキャンパス)
カナダのビクトリア大学と提
携の下、今春から夏期まで優
秀な学生を受入れました。
「学部では社会科学部で地理
学を専攻し、都市計画や路上
生活者について研究しており
ます。卒業後の進路を考えて
いたところ、シティネット横
浜プロジェクトオフィスの活
動内容に興味を持ち、応募い
たしました。新規事業の提案
書の作成や、得意とするデザ
イン・広報活動に携われ充実
したインターン期間でした。」
アメリカのテンプル大学の
日本校とも提携を結び、将来有
望な学生を受入れました。
「世界中で何らかの支援を必要
としている被災地域のために、
プロジェクトはどのように形成
されるのか、事業計画書に取り
掛かるところから事業実施まで
の過程を知りたく、インターン
として参加させてもらいました。
また、NGO、国際機関と地方政
府の共同による支援事業につい
ても興味があります。」
塚田 瑞稀
鈴木 茉利奈(テンプル大学
(横浜市立大学)
YOKE( 横浜市国際交流
協会 ) の支援の下、横浜市
立大学から夏期インターン
を迎えました。
「大学では、地球規模の
諸問題と国際協力について
学んでおります。横浜市に
誘致されている国際機関で
実務を体験したいと思い、
応募いたしました。今回の
インターンを通じて、防災
という新たな視点から都市
問題について考えることが
できました。」
ジャパンキャンパス)
Beninger 氏の後任として、
高度な国際教育経験を持つ学
生が採用されました。
「テンプル大学では、東ア
ジアの国際関係論・政治学を
学んでおります。東アジアの
都市については、地方政府と
しての役割や影響力に注目し
ております。今回のインター
ンシップを通じ、より広い視
点から東アジアにおける多都
市間・多国間協力体制を見つ
め直し、研究を続けたいと
思っております。」
「CITYNET 横浜通信 」編 集 後 記
シティネット横浜プロジェクトオフィスの活動に連携・協
力してくださる横浜市や JICA をはじめとする皆さまのおかげ
で、新規事業に取りかかることが可能となりました。現地で
の活動については、オフィスのホームページからリンクされ
ている Facebook や Youtube でご確認できます。よかったら
ご覧ください。YT
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