2014/7/10 1 位置(直線上の運動) 平均速度(直線上の運動

2014/7/10
位置(直線上の運動)
物理的な力のはたらき
時刻の関数として表す
運動状態が変化
力がはたらいている
物体が変形
x [m]
‐2 ‐1 0 1 2 3 4
力がはたらいている
位置 x を時刻 t の関数として表す x=x(t)
x=t ‐2 t=2sで位置は 0 m
x=t2 ‐2 t=2sで位置は 2 m
例えば
運動の表し方
あらゆる時刻における位置,速度,加速度
時刻t0からt1までの移動距離は x(t1)‐x(t0)
位置と時間のグラフ(x‐t図)(直線上の運動)
平均速度(直線上の運動)
位置x〔m〕
• 速度:大きさと向きを持った量 =ベクトル量
100
• 速さ(Speed):スカラー量=“速度の大きさ”
• 平均速度=移動距離÷時間
x=x(t)
単位 m/s ,(km/h)
→ 移動距離=平均速度×時間
50
10秒間で100m移動
平均の速度=10m/s
平均の速さ=10m/s
0
教科書P35 図2.27
0
5
10
平均の速度=0m/s
時刻t〔s〕
平均の速さ=10m/s
平均の速度=‐10m/s
100mランナーの場合
平均の速さ=10m/s
位置と時間のグラフ(x‐t図)(直線上の運動)
x: tの間の移動距離
平均の速度

100
時刻6sから4秒間の
平均速度
=60m/4s
=15 m/s
50
0
瞬間の速度(直線上の運動)
t:時間
スタートから10秒間の平均速度
=100m/10s
位置〔m〕
=10 m/s
平均速度はその
時間内のx‐tグラフ
の傾き
正の方向
x
t
※  :デルタ
位置〔m〕
100
t → 0 を考える
50
0
5
10
時刻〔s〕
平均速度はその
時間内のx‐tグラフ
の傾き
x
t
0
0
5
10
時刻〔s〕
1
2014/7/10
瞬間の速度(直線上の運動)
t:時間
y ( x)  ax n  bx m  c を x で微分
x: tの間の移動距離
平均の速度

微分について
x
t
y( x)  anx n 1  bmx m 1
位置〔m〕
t  0
物理は物体の位置 x が時間の関数 つまり x(t)
x(t )  at n  bt m  c
x dx(t ) 50

dt
t
瞬間の速度 v も 時間の関数 v(t)
瞬間の速度はその
瞬間のx‐tグラフの
0
接線の傾き
x
t
0
10
5
時刻〔s〕
位置ベクトルと変位ベクトル(平面上の運動)
位置ベクトル:原点(基準点)からの位置を表すベクトル
変位ベクトル:位置がどれだけ変化したかを表すベクトル
ある時刻における位置
x
位置 x[m] を時刻 t [s]の関数としてx=x(t)
で表す
例えば x=t2 ‐2 時刻 t=3s での瞬間の速度は、
t 0
x dx(t )  d (t  2) 
 2t t  3  6m/s



dt
t
 dt  t  3
2
位置ベクトルと速度ベクトル
C  B A
点B
点O
点B
点A
点Aの
位置ベクトル
点O

A
点Bの
位置ベクトル
点Aの
位置ベクトル

A
点Bの
位置ベクトル

B

B
変位ベクトル

あらゆる時刻における位置ベクトル x (t )

C
位置ベクトルと瞬間の速度





r (t  t )  r (t )
r (t ) dr (t )
 lim

v (t )  lim
t 0
t  0 t
t
dt
変位ベクトル
  
C  B A
点A
点B
平均速度=変位ベクトル÷所要時間
ある物体が t 〔s〕 で点Aから点Bまで
移動したとすると
点O
点Aの
位置ベクトル
変位ベクトル
  
点A
‐2 ‐1 0 1 2 3 4
v(3)  lim
dx (t )
 ant n 1  bmt m 1
dt
(瞬間の速度は位置を
時間で微分)
瞬間の速度(直線上の運動)

A
dy ( x)
 anx n 1  bmx m 1
dx
100
t → 0 を考える
v(t )  lim
(記号が異なるだけ)
点Bの
位置ベクトル

B

 
 C  B A

v   
t  t 
 

r  r (t  t )  r (t )
・平均速度の向きは変位の向き
・瞬間の速度の向きは軌跡の
接線の向き

r (t  t )

r (t )
2
2014/7/10
問1
位置ベクトルと瞬間の速度





r (t ) dr (t )
r (t  t )  r (t )
 lim

v (t )  lim
t 0
t  0 t
t
dt

v (t )
・平均速度の向きは変位の向き
・瞬間の速度の向きは軌跡の
接線の向き
• 速度は向きと大きさを持った量でベクトルで表される.
• 座標上の位置を表すベクトルを位置ベクトルという
• 物体が時間と共に座標上で位置を変えるとき,平均速
度ベクトルは,2地点の位置ベクトルの差(変位ベクト
ル)を移動に要した時間で割った量である.
• 座標上での移動経路(軌跡)が曲線で描かれているとき,
瞬間の速度の方向は曲線の接線の方向である.

r (t )
問2
問2
図のように,原点OからABCDEFGの経路を通って物体が運動した.それぞれの
点は一定時間間隔で測定した物体の位置である.
(1) それぞれの点での瞬間の速度ベクトルの向きを図示しなさい
(2) CD間の平均速度ベクトルの向きを図示しなさい.
(3) また,それぞれの区間の平均速度を比べたとき,一番平均速度の
大きい区間は BC である.また一番遅い区間は EF である.
G
G
D
F
E
• 加速度(ベクトル量)
平均加速度=速度変化÷時間
→
その変わる割合が加速度
速度の大きさや向きが1秒間でどれだけ変わるかを表す
平均加速度=速度変化÷時間
→ 速度変化=平均加速度×時間
単位 m/s2
A
C
B
v‐t グラフと加速度(直線上の運動)
加速度
速度の向きが変わるとき
速度の大きさが変わるとき
E
C
B
A
D
F
平均加速度
a
v
t
t=6での瞬間の加速度
速度v〔m/s2〕
10
瞬間の加速度
a  lim
t 0
v dv

t dt
5
瞬間の加速度はv‐tグラフの
接線の傾き
2~9秒間の平均加速度
0
0
時刻t〔s〕
3
2014/7/10
瞬間の加速度(直線上の運動)
加速度ベクトルと速度ベクトルの変化
ある時刻における位置
• 加速度ベクトル=速度ベクトルの変化
速度の向きが変わる(大きさは同じ)=加速度
位置 x を時刻 t の関数として表す x=x(t)
x=t2 ‐2 例えば


dv
a (t ) 
dt
・時刻 t=3 での瞬間の速度は、
v(3)  lim
t 0

 v
a
t
  
v  v2  v1
x dx(t )  d (t  2) 
 2t t  3  6m/s



dt
t
 dt  t  3
(平均加速度)

v2

v1
(瞬間の加速度)
2
・時刻 t=3 での瞬間の加速度は、
a (3)  lim
t  0

v

v1
v dv(t )  d (2t ) 
 2t  3  2 m/s2


t
dt
 dt  t  3

v2
x
問3
(3)速度の向きが変化しているのは C と D である.
(4)加速度が0の運動をしているのは A である.
(5)加速度の大きさは変化するが,向きが変化していないのは
ない
(6)加速度の大きさが一定の運動をしてるのは
A と C である.
下の図(A~D)は平面上で運動する物体の位置を,
一定時間間隔で記録した図である.
(1)速度一定の運動をしているのは A である.
(2)速さ一定の運動をしているのは A と C である.
y
y
A
x
y
B
x
y
C
x
y
D
x
問4
加速度は 単位時間 当たりの 速度 変化である.速
度の向きを正とすると,走行している車のアクセルを踏
むと車には 正の(速度と同じ) 向きの加速度が生じ,
ブレーキを踏むと 負 の向きの加速度が生ずる.一
定速度で走行しているときの加速度は 0 である.
y
A
y
x
B
x
y
C
x
D
x
問. 直線上を運動している物体の位置 x が時間 t の関数として
1
x(t )  a 0 t 2  v0t  x0
2
と表せるとき t=0 での位置、速度、加速度を求めよ。
ただし、a0, v0, x0 は時間によらない定数。
速度
加速度
dx(t )
 a0t  v0
dt
dv(t )
a (t ) 
 a0
dt
v(t ) 
速度
x(0)  x0
v(0)  v0
加速度
a(0)  a0
より t=0 での 位置
4
2014/7/10
力学
当面使うのは
物体にはたらいている力
 a t
ニュートンの第2法則
(運動方程式)
運動
質量を介してこの
2つを関係づける
n
dt 
a n 1
t C
n 1
1
 tdt  2 t
2
C
(C は積分定数)
 dt  t  C
 dx  x  C
等
加速度
微分
積分
速度
積分
微分
位置
等速直線運動
等加速度直線運動
1. 加速度
2. 速度
3. 位置
4. 移動距離
a:
a  a0 ( 一定)
a  0 m/s 2
v  v0 


v: v  v0  a0t  a 
t 

1 2
x: x  x0  v0t  a0t
2
1 2
s: s  x  x0  v0t  a0t
2
v0  初速度(t  0での速度)
等速直線運動
(加速度
v  v0  一定
x  x0  v0t
加速度
a0
x0 (t  0での位置)
等加速度直線運動
2. 速度
t秒間の移動距離 s: s  v0t
dx
dt
vdt  dx
v
速度一定ならば
v
 v0t
面積
v  v0
ならば、任意の時刻で v  v0
s  x  x0  v0t
位置)
(速度
移動距離 s は s
速度一定
ある時刻で v  v0
(例えば t=0で)
v0  初速度(t  0での速度  一定)
速さ
速度)
等速直線運動
t
  vdt
0
 vdt   dx
 v dt   dx
加速度
v:
(加速度
v  v0  a0t
速度の増分
a0 t
速度)
v  v0 

a 

t 

面積
t
  a0 dt
0
a
a  a0
adt  dv
 adt   dv
 a dt   dv
(この部分の面積)
0
(この部分の面積)
v0t  C0  x  C1
t
t  0 での位置を x0 とすると
位置 x: x  x0  s  x0  v0t
経過時間
0
t
経過時間
a0t  C0  v  C1
v0t  C  x
a0t  C  v C  C
t=0で x  x0 (t  0での位置)
x  x0  v0t
dv
dt
t=0で
v  v0
0
 C1 
v  v0  a0t
5
2014/7/10
位置)
(速度
等加速度直線運動
等速直線運動
位置)
(速度
等加速度直線運動
v0  初速度(t  0での速度  一定)
t秒間の移動距離 s: s  v0t
速度一定ならば
速さ
移動距離 s は s
v
 v0t
v  v0
(この部分の面積)
t
経過時間
t  0 での位置を x0 とすると
位置 x: x  x0  s  x0  v0t
等速直線運動
位置)
(速度
等加速度直線運動
v0  初速度(t  0での速度  一定)
dx
dt
vdt  dx
v
t秒間の移動距離 s: s  v0t
短い時間ならば速度一定で
速度一定ならば
速さ
v
移動距離 s は s
移動距離 s は
 v0t
速さ
v
傾き
v  v0
s  v0t
a0
経過時間
v  v0  a0t
 (v
v  v0
0
(この部分の面積)
t
 vdt   dx
t
経過時間
t  0 での位置を x0 とすると
短い時間ならば速度一定で
移動距離 s は
速さ
v
傾き
より
 a0t )dt   dx
s  v0t
a0
v  v0
1 2
a0t  v0t  C0  x  C1
2
1
x  a0t 2  v0t  C t=0で x0 (t  0での位置)
2
経過時間
t
1
x  x0  v0t  a0t 2
2
位置 x: x  x0  s  x0  v0t
例題1.
等加速度直線運動
1. 加速度
2. 速度
3. 位置
4. 移動距離
a:
等速直線運動
a  a0 ( 一定)
a  0 m/s 2
v  v0 


v: v  v0  a0t  a 
t 

1 2
x: x  x0  v0t  a0t
2
1 2
s: s  x  x0  v0t  a0t
2
v  v0  一定
地球表面付近で、すべての物体は下向きに約9.8m/s2で加速して運動する。
(重力加速度)
地表から高さ44.1mの位置にある物体を静かに放したところ、物体は下方向に運動した。
(ただし、上向きを正の方向とする。)
① 物体を放してから2秒後の物体の速度は何m/sか?
x  x0  v0t
s  x  x0  v0t
② 物体を放してから2秒後の物体の位置は地表から
何mの高さか?
9.8m/s2
44.1m
v0  初速度(t  0での速度)
x0 (t  0での位置)
③物体を放してから地表に着くまでの時間は何秒か?
地表
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例題1.
例題1.
地球表面付近で、すべての物体は下向きに約9.8m/s2で加速して運動する。
(重力加速度)
地球表面付近で、すべての物体は下向きに約9.8m/s2で加速して運動する。
(重力加速度)
地表から高さ44.1mの位置にある物体を静かに放したところ、物体は下方向に運動した。
(ただし、上向きを正の方向とする。)
地表から高さ44.1mの位置にある物体を静かに放したところ、物体は下方向に運動した。
(ただし、上向きを正の方向とする。)
① 物体を放してから2秒後の物体の速度は何m/sか?
② 物体を放してから2秒後の物体の位置は地表から
何mの高さか?
物体を放した瞬間の時刻 t を 0 とする。
a
dv
dt
 9.8 
dv
dt
  9.8dt   dv
 9.8t  C  v
静かに放した
 9.8t  v
9.8m/s2
t=0でv=0
C=0
よって
dx
 9.8t
dt
9.8m/s2
  9.8tdt   dx
44.1m
v  9.8  2  19.6
 9.8t  v
dx
v
dt
地表
v  19.6m/s
例題1.
t=0でx=44.1m
C=44.1m
1
x    9.8t 2  C
2
1
x  44.1   9.8  2 2  24.5m
2
44.1m
地表
例題2.
地球表面付近で、すべての物体は下向きに約9.8m/s2で加速して運動する。
(重力加速度)
物体を地表から真上に速さ10m/sで放り上げた。
(ただし、上向きを正の方向とする。)
地表から高さ44.1mの位置にある物体を静かに放したところ、物体は下方向に運動した。
(ただし、上向きを正の方向とする。)
① 物体を放してから2秒後の物体の速度は何m/sか?
③物体を放してから地表に着くまでの時間は何秒か?
1
x  44.1   9.8t 2
2
② 物体を放してから2秒後の物体の位置は地表から
何mの高さか?
1
0  44.1   9.8t 2
2
t
9.8m/s2
2  44.1
 3s
9.8
地表
例題2.
地表
例題2.
物体を地表から真上に速さ10m/sで放り上げた。
(ただし、上向きを正の方向とする。)
物体を地表から真上に速さ10m/sで放り上げた。
(ただし、上向きを正の方向とする。)
② 物体を放してから2秒後の物体の位置は地表から
何mの高さか?
① 物体を放り上げてから2秒後の物体の速度は何m/sか?
dv
a
dt
速さ:10m/s
44.1m
dv
 9.8 
dt
  9.8dt   dv
 9.8t  C  v
v  9.8  t  10
(t=0でv=10m/s)
v  9.8  2  10  9.6m/s
速さ:10m/s
地表
v  9.8t  10
dx
 9.8t  10
dx
dt
v
dt
1
x    9.8t 2  10t  C
2
1
(t=0でx=0m)
x    9.8t 2  10t
2
1
x    9.8  2 2  10  2  0.4m
2
速さ:10m/s
地表
7