北海道河川沂上鮭群の年齢

7
北海・道の河川 l
乙f
斥上する鮭 (Oncorhy
・
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c
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sk
e
t
a
) は何れもその生涯最初の
備によりやや正確な標本調査が進められ
最近まで 6年間の道内主要何川の資料が
産卵回遊であって産卵後はほとんど例外
なく撃を死する。これらの産卵回遊群は特
定の年令魚、のみでなく 2年魚より 6年 魚
4
尋られた。
までの各年令f
t
.
1
.で構成せられそれぞれの
割合は年によりまた場所により可成大き
な変動が見られる。
活岸和I
川回遊群の年々の年令組成を正
確に知ることは発生降治鮮と産卵恒l
I
D
:
群
の関係ならびにこれら資源、の 1
'
1
1
長を判断
するため極めて重要なものであって,そ
な努力を傾注しつつある調安担当の各位
の他の魚群の性質とともに資源研究の基
礎をなすものであるが,北海道の河川に
訴上する鮭についてもこれら魚群の性質
を調べるため早くからその一部を採取し
て種々の調賓が行われて来た。しかし漁
獲盛期の混雑と標本採取処理作業とが重
複するためややもすれば特定の部分につ
いてのみ標本を採取する傾向が強く,最
近に至るまで有効な資料の集収が困難で、
あった。年令,体形その他魚、群の性質は
漁期聞を通じて可成大きく変化し特定の
時期のみに採取された標本はこれら魚群
総体を代表するものとはいい難い。
鮭鱒増殖事業のための前川沢上親魚、の
捕獲は,その群のやや大きな部分を採捕
利用していると考えられるので,各捕獲
場の事業其j
l聞を通じそれぞれの魚、群を代
これら機構の整備費料蓄積のため速に
H乙終始大き
結果の得られない困難な仕"r
に敬意を表するとともに,事業迩営」二ま
;
貨の遂行
た現地作業の凶難を克復して議J
i
乙協力を't告しまなかった本支均事業担当
者ならびに現地事業場員各位に感謝の意
を表する。
北海遁主要河川の各年齢群の出現傾向
北海道周辺に回遊し M
JIH乙訴:
1
.
する鮭:
群を 5つの海区 l
乙分けそれぞれの代表作J
川について年令組成を調べ第 1図のごと
川とも 4年主群の傾
き結果を得た。各がJ
, 5年 が こ れ
向が明らかに認められ 3年
につぎ, 2年;及び 6年魚、は各河川とも少
数の出現が見られるに過ぎない。
3年主群の例は 1
9
5
3年(昭 2
8
)の 石
狩川および 1
9
5
0年〔昭 2
5
)の間山川など
に見られ, 5年主群の例は 1
9
5
2年(昭 2
7
)
の遊楽部川のみに見られる。オコック海
l
又常白川を除く各戸I
川は 4年魚の割合が
80%以上を占める年が認められ, 特に
エリモ以西海区遊楽部川はこの傾向が顕
著である。
常品川の連年の年令組成はれj~のわ 1f) 11 と
4年
表すべき標本の採取に努力し昭和 2
比較して最も安定した状況が凡られ,各
年令却下の己 i
める割合は変動がやや少なく
(
1
9
4
9
)以来ょうや,く椋本際取機構の整
それぞれの河川によりその組成に特蝕が
A
8
見られ魚料系統の共なることがうかがわ巧狩川の 1
9
5
:
;年〔阿部年)のコ年魚と 1
9
5
4
れる。
年(昭 2
9
)の 4年f.
(
tま f
こ常品川の 1
9
5
0
述 年l
乙豆って北泌道の沿岸並びにがJ
川
に凶遊する鮭群はこれらの地域から発生
した降海群によって構成せられていると
年〔昭 2
5
)の 3年魚と 1
9
5
1年〔昭 2
o
)の
4年魚あるいは問別)1の 1
9
5
0年 と 1
9
5
1
年などの関係はこれらの傾向をやや明ら
の想定は最近迄の研究成果 l
とより可点在
かに示している。
海区及び代表河川
海
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コや ク
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エ リ モ 以 来 l ェリモ以西
区│日
区│
│根安P
海
区│
│
11 本
1' 1~ 海
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; ~海区|海区
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;
"
代表河)lJ[石狩川
i
常 呂 川
高い根拠がー与えられて来た。これら特定
の群が特定の海域,河川へ回避する 1
3
7
象
を前提として見ると石狩川,間別川およ
ひ遊楽部等の 3
年i.
{
l
,あるいは 5
年魚、主群の
e
現象はこれら年令群の発生長が特 l
乙大き
かったために生じたものと考えられ,大
発生年より 3年目あるいは 5年目には当
然生ずべき現象と想われる。各年の発生
量が一定でない場合乙れらのか、群が各年
l
西 別 川 │ 十 勝 川 i
遊楽部川
河川内捕獲尾教と年令群
北泌道の河川 l
乙況とする鮭の捕獲数は
最近 30 万 ~40 万尾を k 下し年ーによりま
た地区により可成大きな変動が見られ
る。が刀 1
1
1と産卵のために市 hした鮭は蕃
殖のためのみにその捕獲がゆるされその
他は全面的に禁止せられているので親魚
としての捕獲数によってかJ
川訴上群の可
0年間
成疋確な是を推定出来る。過去 1
魚、としていl 遊する~.-も当然異なり,毎年
の語、漁獲は第 2図のごとく 1
9
4
.
9年
,1
9
5
0
の年令組成もまた異って来るであろう。
年の 4
8万尾台を;段高として以後やや底
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川
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育い山明仙判明日川
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9
下して来ているが 1
9
5
4年には f
l
J
I
4
O
J
び万
尾l
乙近い漁獲が見られ 4年目の峰が現わ
れている。これらの漁獲を海区別に見る
とその 70%
以上をエリモ,ソウヤ岬以東
の海区河川が占め日本海区,エリモ以四
海区は最近特に低調で道 l
菊地方はこの傾
ると考えられるので特別な障害無い限り
これらの降海群に相応した[f1]遊が 3年乃
至 4年後に期待することが出来るであろ
つ
。
各河川 i
斥 k群の捕獲量:をそれぞれの河
向が顕著である。 1
9
4
0年〔昭 1
5
)頃から
i
l
1
1
路川などのエリモ以東海区河
十勝川, >
川の年令組成によって分離し,これを発
生年毎に組なをすと各発生年の漁獲と発
生年の同じ群の漁獲とは可成深い関係が
川i
の訴上量が増加しこの海区のみで河川
軒、漁獲の 50%
以 kを占める年も少なく
ない,また根室海区,才コック海区の漁獲
漁獲合計をその海医の代表河川の年令組
成によって分離組かえした結果も略々同
は比較的変化が少なく,特に根室長海区の
様の傾向が見られる。いまだ充分な費料
漁獲が最も安定した傾向を示している。
日本海区,エリモ以西海区は 4年毎の峰
が得られないので長年に亘る傾向を知る
ことは困難であるが(海区々分にも無理
9
5
0年
があるかも知れない)日本海区の 1
1
9
2
7年以降〕に入
が認められ昭和年代 (
ってからもこの傾向はやや顕著である。
各海区の漁獲数は少なくとも発生年の
異なる 3つ以 1
.の 群 に よ っ て 形 成 せ ら
れ,その中の大長発生群がこれら魚群組
成i
乙大きく作 }
t
jして米る。
人工『附七放流数の多い年ーにはわ1日1川上
認められこの関係は各海区 i~T川 J斥上群の
(
昭2
5
)の発生群恨室海区の 1
9
4
9年〔昭
2
4
)及び 1
9
5
0年発生群等にこの傾向が
可成顕著に現われて米ていると考えられ
る
。 M川あるいは治岸の環境が鮭の生活
l
乙大きく作用していると考えられる最近
f
象を除外して発生
の府勢から,これら)::t
1
¥
6
:も多いと 量と 7f~l1Cま量の l矧系のみによって推断を下
量も多くしたがって白然産。1
考えられまた逆に多数の掛か均三川 1
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t
l
唖 1 l
r
>
川
獲された年には当然発生隆泌をも多くな
L
件
意"
)
1
1
10
すととは危険であるが発生量の多寡が乙
れに対応する漁獲に大きく作用している
乙とは見逃し得ない傾向であろう。
斥よ割合
各年令官宇の分髄 i
毎年初I
川に J
斥ヒする鮭の漁獲数を海区
毎にその代表河川の年令組成によって分
離し乙れを発生年毎に纏めそれぞれの年
令群の割合を見ると 2年魚として最初に
現われた魚群が 3年目, 4年目さらに 5年
目まで各年魚として出現する比率は略々
一定の範囲内にあることがうかがわれ,
特に 3年魚として現われた魚群がその翌
年 4年魚として出現する割合は偏差:が可
成小さく一層限られた範囲に含まれる状
況が見られ,これらの状況はがrJIl
により
また年による特異J性が齢く一般的な傾向
を示している。
魚群の生活環境に特別大きな陣容がな
くその群の成育が年々順調に進行するな
令は可成
らば乙れら各年令群の占める害j
限定されたものとものとなるであろう。
4年主群の傾向は年々の漁獲組成にも
明らかに認められるが,大量発生群の影
響を受けその変動は可成大きい。しかじ
同じ年に発生した魚群が各年令群として
分散する割合は k述のごとくその変動が
少なく,これらの傾向からも発生量と乙
れに対応する各年令群の凶遊量との聞に
第 1図
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同
肌vdbdvドd
ぜAdnA
}
﹄
海岨晴海
j
リリリ
44L41
F 海海ま四
H
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ッ本誓
職工工
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0
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リd尾
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/955
11
;可成深い関係のあることが推察出来るで
あろう。
小さくやや安定した状況が認められる。
また 6年 魚 の 出 現 は 可 成 品 限 せ ら れ て
1
9
4
9年(昭 2
4
)以 降 北 海 道 の 主 要 何
いるので 5年群との関係推算は困難であ
川訴 k
群について調べられた年令組成か
る。これらの割合は勿論産卵までの鮭の
乙発生した魚群がそれぞれの年
ら同じ年 l
生活環境によって可成大きな影響を受け
令魚として分散する割合を見ると降海の
変動もやや大きいものと考えられるが,
翠年 2年魚として最初に現れた魚群はそ
乙発生した魚群の毎年の成熟割合
同じ年 l
の翠ー年あるいはその翌々年 3年魚あるい
は可成限られた範囲にあることがうかが
は 4年魚、としてつぎのごとき傾向をもっ
い得られる。このように各年魚、として成
て出現している。
熟する割合が一定の傾向を示すとすれば
2年群が導べ,
'
¥3,rド
:
1
'
;
'
(
: I3J
となってぬれる割合
"
1
2
3"f若十がヨ1 勺ι4 勺 ~-~l下 I
4/
として現れる割合
13
I
I
.
.
υ
・
lV
前年の 2年或は 3年魚の出現状況からつ
0に
Aヴ よ "
乙現われる魚群の出現状況を推定
ぎの年 l
ノ
A ハ
n ム 1 1臼
..v ノ~.・ a ノ
することが可能となるであろう。
各稽環境の苦t'i漁業実態の調査更に詳
4'
f
.
j
群 が 翌 年 51
1
'
.:
1
可
として現れる割合
I"
{
.
I
ハ
" Aム("¥ ("¥0
V・
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ム ー
VQ
細な長期 l
乙豆る魚群の性買の研究が多く
2年魚、と 3年 f
t
Aの関係は前交例がやや
の河川群について有効に進められるなら
法少なく,その範囲も可成広く現われてい
ば資源の消長傾向を判断するため有効な
tと 4年魚の関係は変異の幅が
るが 3年
f
f
_
資料を提供し得るであろう。
第 3図
品
、
ー
、
、
M、
、
ー
、
一
:、.
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ι主
riFa''d
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揺 ・F
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、.
工リモ以西海区
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、
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•
日本海区
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ノタ'4o
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1