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ALOS-2 利用事例
インフラモニタリング、海洋監視
インフラモニタリング:クワダットダム、ベトナム
観測日:
2014/11/2
観測時間:
17:00 (UTC)
PALSAR-2 2014/11/2 CuaDatダム、ベトナム
観測モード:
High-sensitive mode Full(Quad.) polarimetry
(HBD)
偏波:
Quad Pol (HH/HV/VH/VV)
入射角:
28.4 deg.
処理レベル:
L1.5 Geocoded
シーンID:
ALOS2024040390-141102
Path-Raw:
146-0390
ベトナム北部、ハノイから北西に約150kmの地域の観測画像で
す。シーンの北東に斜めに流れる川がダット川、そしてシーン南
を東西に横切るのがチュ川です。チュ川に沿い、シーンの南西
端にはクワダットダムによる、ダム湖が見られます。
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インフラモニタリング:クワダットダム、ベトナム
南西に水をたたえる、クワダットダムはダム高121.3m、堤長約1㎞、15億m3の貯水容量を持つ、ベトナム最大規模の水力発電・灌漑プロ
ジェクトで、2010年から運用を開始しています。
図中に黄色枠がダムの提体です。提体東側ノリ面の一部が明るく光る反射しているます。このような安定した高い輝度の散乱体を、繰り返
し観測することにより、時間を追った提体の形状変化、周辺地域の地形変化を把握することが可能です。
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海洋監視:ホルムズ海峡
観測日:
2014/9/19
観測時間:
8:47 (UTC)
PALSAR-2 2014/9/19 ホルムズ海峡
観測モード:
Ultra-Fine Mode Single Polarization(UBS)
偏波:
Single Pol (HH)
入射角:
35.1 deg.
処理レベル:
L1.5 Geocoded
シーンID:
ALOS2017483050-140919
Path-Raw:
70-3050
ペルシャ湾とオマーン湾を結ぶホルムズ海峡の観測画像で
す。ホルムズ海峡は水深75m - 100m、最も狭いところでの
幅は約33kmになります。原油輸出の要衝で、日本に来るタ
ンカーの8割、年間約3400隻がこの海峡を通過します。
海峡を航行する複数の船舶が見えます。高い分解能により、
船舶の航跡(海面上に現れる筋状のもの)と、大まかな船舶
の形状まで確認できます。
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海洋監視:ホルムズ海峡
シーン中央付近の暗い影のような海域は何らかの原因で流出した油(廃油等)が拡がっているものと思われます。
また、図中の確認できる船舶と航跡が確認できます。船舶の位置と航跡がずれているのは、合成開口レーダの計測原理によるもので、
レーダに近づく船舶の位置は、航跡から衛星進行方向にずれて画像上に現れます。この理由は、SARと船舶の相対運動によって生じる
観測周波数(ドップラー周波数)が+にずれるからです。反対に、レーダから遠ざかる船舶の位置は、航跡から衛星進行方向と逆にずれて
現れます。
これらの船舶情報は300t以上の船舶に搭載が義務付けられている自動船舶識別装置(AIS)の信号と照合することにより、航行安全、不
審な船舶の検出に役立てることができます。だいち2号には衛星搭載のAIS(SPAIES2)が搭載されています。
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