高次 Tier データ 拡大室内試験(I):試験原理 拡大室内試験

高次 Tier データ
拡大室内試験(I):試験原理
より現実的な曝露条件下における毒性影響及び Cladoceran 個体数の回復性の測
目的
定:
試験設計
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野外マイクロコズムより、より小規模でより簡素な試験系の利用
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野外マイクロコズムより、より繁殖性のよい試験系
水及び底質からなる小規模の水槽
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オオミジンコの投入
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処理後の個体群の観察(生存、繁殖、成体及び幼体の数)
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もし絶滅した場合にはミジンコを再投入する
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個体群の回復の観察
拡大室内試験(II):材料及び方法
処理前 4-6 週
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16 個の水槽の設置(22x25x35cm)
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水量 15L(M4)、水深 20cm
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底質重量 1.3kg(天然、2mm の篩、凍結保存、3.5%OC(w/w))
、層厚 1.5cm
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水系は僅かにエアレーション
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20±2℃、16:8 時間周期明暗、光強度約 600lux
処理前 2-4 週
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ミジンコ成体 80 個体を投入
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飼料:週 3 回、第 1 試験;水槽当りの量を決定、第 2 試験;生存ミジンコ当り
の量を決定
処理
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放射能標識殺虫剤
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試験濃度
第 1 試験:対照区、溶媒対照区、0.032、0.056、0.10(2 反復区)、0.18、0.32(2
反復区)、0.56(2 反復区)、1.0(2 反復区)、1.8(2 反復区)、3.2ug/L
第 2 試験:対照区(2 反復区)、溶媒対照区(2 反復区)、0.010、0.018、0.032、0.056、
0.10、0.18(2 反復区)、0.32(2 反復区)、0.56、1.00ug/L
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溶媒:N,N-dimethylformamide、0.1mL/L
分析
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水中放射能量:0 日後(処理 2 時間後)、1、2、4、7、10、14、21、28 日後
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水中代謝物の測定:0 日後(=2 時間後)、4、7、14、21、28 日後(第 1 試験)
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底質の活性度:4、7、14、21、28 日後(第 1 試験のみ)
ミジンコの計数
水部分を穏やかに攪拌した後(生物が均一に分布させるため)、懸濁液 250mL を採取
した。生物は篩で(メッシュサイズ 0.2、0.6、1.0mm)大きさにより分けた後、数を
測定した。3 反復で試料を採取し、0 日後(処理前)、1、2、4 日後、その後は週 3 回
の割合で計測した。
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拡大室内試験(III):生物学的結果―第 1 試験(a)
(*)対照区に対して有意差無し(反復測定ANOVA、p=0.05)
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