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子宮内避妊器真達IUP)と放線菌感染1
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関係感染部位および細胞学的特徴を調べ, 若午の知見を
丁15例中2例(13.3%),Saf−T・COU5・例中0例(0%〉
であり,、 I UDの種類による放線菌の検出率は5、種類の
商だは 有慧差は認められなかった(第2表)。放線菌が認
めち燕蹴犀例の LUDの羨着期間曝3弟月塑ち7年;9佐
児(魯35キ2,翼年)・敢綜菌力灘融う聡奉かρ葵璋例り玉
UD装着期間は恥グ月力疹黛年.0,グ月・(茎‘餌キ郵53年)1
であり,放線菌橡出群り方力1華普獅聞は曇かっわ (㊧〈
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8例,(7,6%),E(ンsmear105例中珍例(i114%),耳M・
得たので報告する。
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.放線菌検出率
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とその性状,炎症性細胞,上皮細胞の変性などを中心に
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。激線菌め検出率は1潔工むD装着群105例中14例く1甑3
%》,非装藩群め0例中6例てb%)であり,明ちがに1
UD装着群の方が高かった(第1表)。I UDの種類別で
一17一
、、
,、:
I UDの種類
検出例数1.
検fl出 率
優奮ヅシグ
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4、
1き.3%
3
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(n=39)
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(n〒31)
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(n=24)
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(n〒工5)
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日本総合愛育研究所紀要
第3表 工UDの装着期問・㍗
〆 }
放線菌検出群
(n=14)
3,35 ± 2.11年*
非 検 出 群
1.62 =ヒ 1,58 年
(n=91)
第17集
、写真・aパ』膣不メフ、㌔(P喚野.染亀 ×400)
し
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線菌塊…
*検出群と夢検出群との間に有意差あ穿 {P≦0,01)
1
第4表細胞採取部位別によ」る放線菌検出率』
[
検出例数 細胞採取部位 検出率
ヘ 膣 ス メ ア
、(n=‡05)
頸 管 ス メ ア
(n=105)
内一膜ス
メア
(n=50)
IU・Dのタッチスメア
(n昌50)
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ド 8
12
7.6%
11.4%
0
0 %*「
2
4 %*二
写真4 膣スメア(Pap,染色,×100)
大小多数の放線菌塊
*膣,頸管スメアの検出率に対して有意差ありr
(P<0.Q1)
白mear50例中0例(0%),touch smear50例中2例ぐ4
%)に放線菌が検出され(第4表),一V−smea為ECもm6ar
において,
放線菌の検出率が高かった。
写真1 頚管ろメア(Pap』染色,×400)
炎症性綱胞
写真5頚管スメア(Pap・染色・イ1rPOの
周囲に菌系が放線状にのびている菌塊
写真2 膣久メア (Pap、染色, ×100)
.放線菌塊
放線菌が検出された症例の細胞診所見は,Vジ恥f
smearでは,背景に赤血球, 白血球,絹織球,巨大多核
経織球,形質細胞など炎症性細胞が認められ多が,.上皮
細胞の変性は著しくない(写真1)。放線菌塊は,不定
形,福色ないしは黒青色の無構造状が頼粒状,{中心部が
不規則な粗ないしはぬけた様な形状を示し,周辺に向っ
て放線状のmamentが認められたr(写真亀 $,傷、
5)。
一18一
青木他顛子宮内避妊器具1焔lilUDンi’と数線菌感染
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UD装着者の腔1ン頸管スメアで放線菌を検出したが,5内
膜ス陵アでは1例も検出艶 ぎなかづた誌じたがち萎,・放
、ザ13∼:) ぢr[り〔,1∫つ})≡〔’ミ’)f∫β)…げ[【樟く
ける放線菌症は」宜ctinomyごesす・israelh1の感
線菌は腔ド頸管にま鷹正行性に感染燐:月鼠 曳頸管内で放
染による膿瘍を形成する/慢性疾患であ:りガ碓857年初めて
線菌塊が高頻度に認められるが,子宮内膜での放線菌増
Lebert・によノづで報告さiれ1;=lsra61力駿878年にコ1こrの疾患
励瞼購であ’り,紐掩触まで鷹齢波及す
を臨床病理学的に明確隠し‘岨891年に嫌気性培養廼倣線
れば詠卵管’」卵巣膿瘍などの骨盤内感染にまで発展ずる
菌の生育に成功した2,。Aetinσ魚yc雄is;aelli1)はlr嫌気
可能性が高《なる庵のと考える511重U口のタ》1チズヌア
性i山グラ・ム陽性許非抗酸性11『運動性のないガ亡ユ:潤¢μm
で50例中2例に放線菌が認められたのは,=「ru b抜去時
のブ甲ラ以ソ⑲状1の 菌で,∼ゴ顔面’・頸部♪・漏桃,r5肺典盲
に頸管嵩たは瞳内の放線菌塊を拾うできたためでほない
腸匪虫垂,一1骨盤内に膿瘍を形成す葛こ曽がありミリ謀特に
かと推測される。 ・(二FL1づズi
骨盤内放線菌症はI U D装曽婦人に発生する可能憧が高
お細胞診所見は!脇,1頸管,、(内膜およびタットヂネ反ア1と
1
㍑垣∫1阪’い
く・,・㍗雲U「Dが重要な誘因と噂えぢれている4i5・りぷ放線菌
も炎症性変化が著しく,特に内膜とダデチズ掬ウ謄ほ,
症の臨床所見と1しては諾硬ぐ必赤い〆此謙的圧痛の乏し
炎症性細胞く白血球,蛇り
い腫脹がみちれ,時にば渡孔を形成する竜愚むある3,。
形質細胞)g他に異塑腺細胞、1内膜増殖症;屡縮腺細胞,
著者らの細胞学的調査では,放線菌の検出率が工UD装
修御細胞∫1℃alci負edlb面y;な;ど力囎められる】243,も I」
碧群133%《105例中14例)1・非装着騨 σ%(100例中一〇例)
ソパ球μ組織鶴1巨耀織球1
.倣線菌}よ、Papa加colaOUl染色で黒色ないしは襖色匠染
楚あ り1已明ちがにIUDが放線菌感染め素因であるこ1と
まる菌塊として存在し,形は不定である。また中心部が
を示唆しているぷしかし, 〕細胞診で放線菌が検出された
菌糸状になっていて周囲がこん棒状であ「り奮ユ』 禽だ’ドザ識
14例すべての症例は臨床症状を呈 さながうた。,』1
モ顔ス膣炎の時にみ・られ・る白血球集団1(ca加onlba11)の
く礪・UDはいずれの種類で・も放線菌感染の誘因1と なる
ような形態を呈する♪s磁ph吐
がジB鵬kley=1ら7,は特・に 銅性工U Pが感染に有利であ
と:
窪ranU16}が認あちれ るこ
もある痔卯δ 」ざらに特徴的なこ と・は四方に放線状、の
り,その理由は,金属の還元性は嫌気性菌が増殖するの
飢ame批を延ばむている形態をもづごとぞある許著者ら
に好都合な環境を作り出すからであると脱明している。
は典型的なsulphur granuleを発見することは出来な
しかし,Spence8⊃らは工UDの種類との関係は不明であ
かったが,中心部がぬけ,周闘がこん棒状を呈していた
るとし,著者らの調査でもの種類による放線菌の検出率
り,周囲に磁amentが延びている菌塊を認めた。
に差は認められなかった。
以上の細胞学的所見は放線菌症の診断には有用である
工U Dの装着期問と放線菌感染との関係は,長期間1
が,同時に,病巣部位から得られた膿あるいは排泄液な
U Dを装着している婦人に感染率が高く,検出例の大部
どのthioglycQIlate,血液寒天培地またはbrain・heart
分は3へ7年と畏期に亘っており,少なくとも3∼4年
infusion agarによる培養も必要である。
でI U Dを交換すれば,骨盤内感染は減少するといわれ
治療は,サルファ剤,ペニシリソ,テトラサイクリソ
ている7レg一方,Hegar9は0∼2年までが約50%を占
などが有効である。しかし,膿瘍形成の場合,中までは
めていると報告し七いる。著者らの調査では,放線菌淋
これらの抗生物質は浸透していかないため外科的ドレナ
検出された症例と検出されなかった症例との間にI UD
装着期間の差(Pく0,01)が認められ,長期問I UD装
ージ,膿瘍摘出が必要である。
V 結
着者ほど放線菌感染の可能性が高くなると思われた。
放線菌の女性生殖器への感染経路に関しては,腸管か
性が高い。
2.放線菌の検出率は,I UDめ種類による差は認めら
装藩者は骨盤内感染の機会が高くなり,.非装着者に比
し,3∼5倍に増加するといわれている9⊃。Joneslo〕は,
I U D装着者には,放線菌が特異的に感染する可能
1。
ら肛門,そ して会陰を経て,上行性に膣,頸管さらに子
宮腔内,骨盤内へと波及すると考えられている。I UD
語
れなかったが,IUDの装着期間が長いほど高くな
る。
腔,頸管スメアにて,300例の I U D装着者のうち59例
3,I U D装着婦人の細胞診では,放線菌の検出にも着
(19,7%)に放線菌様細菌(actino・エnyces・like organ・
目する必要があるが,放線菌感染が子宮腔内,さらに
ism)を認め,Luffu,は,細胞診で放線菌が認められた
骨盤内まで参よぶことは比較的稀ではないかと考えら
多くの症例は子宮内曄表面のI U D周辺に多数の放線菌
れた。
が存在してるのではないかと述べている。著者らは野1
4,IUDの交換によって放線菌感染率を低下させるこ
一19一
日本総合愛育研究所紀要
第17集
1とができるか否か1また細胞診と同時に,。細菌培養に
二よ,る放線菌検出,.
そして放線菌が検出された症例に対
する治療方針に関、しては,今後の研究課題と
1したい。・
ng intrauteri皿e con廿aceptive devices、Am、」.
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一20一