様式C-4 成果概要記入票(継続課題用) 研究期間 3年計画 3年目 研究事業名:平成24年度NHOネットワーク共同研究事業血液疾患領域 「80歳以上の高齢者びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対するR-mini CHP 療法の第II相臨床試験 (R-mini CHP)研究」 研究目的: 実施体制: 人口の高齢化と共に増加している高齢者DLBCL患者における至適治療法を開発 するために、R-mini CHP療法の安全性と有効性を検証する。これにより患者の QOL改善と医療資源の適正な利用を目指す。 研究責任者: 名古屋医療センター 血液内科医長 宮田 泰彦 実施機関: 血液・造血器疾患政策医療 ネットワーク参加22施設 研究中間結果報告: 高齢者の治療における問題点として、治療成績が悪いだけでなく、 治癒した症例においても治療関連毒性によりQOLが低下している。 一方、QOL低下の原因となる末梢神経障害を引き起こすビンクリ スチンは治療成績に影響を与えない可能性が示された。 そこで、標準療法の確立していない80歳以上の高齢者に対して、 79歳以下での標準療法であるR-CHOP療法よりビンクリスチンを除 き、投与量を減量した新規治療法R-mini CHP療法の安全性と有効 性を検証する第Ⅱ相臨床研究を開始した。 対象が高齢者であり安全性を確保するため、適格基準の遵守と速 やかな副作用報告が可能なPtoshオンラインシステムによる症例登 録を採用した。しかしながら、施設承認の確認の遅れなどにより、試 験開始が大幅に遅れた施設が多く、4症例の登録にとどまっている。 このうち、1例で1入院を必要とする有害事象(予期される有害事 象のうちグレード2)が認められ、プロトコール治療が中止となった以 外は、重篤な有害事象は認められていない。 今後の計画: 前述の有害事象に対して研究継続の承認が得られているので研究 計画の変更は行わず、適格症例の登録を進める。 研究概要: 主要評価項目: •2年無増悪生存率 副次的評価項目: •(完全)奏効率 •2年生存率 •有害事象発生割合 •発熱性好中球減少症発症割合 QOLの測定と評価 •QO-ACD •SF−36® 予定登録数:40例
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