17.名古屋宮田先生

様式C-4
成果概要記入票(継続課題用)
研究期間 3年計画 3年目
研究事業名:平成24年度NHOネットワーク共同研究事業血液疾患領域
「80歳以上の高齢者びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対するR-mini CHP
療法の第II相臨床試験 (R-mini CHP)研究」
研究目的:
実施体制:
人口の高齢化と共に増加している高齢者DLBCL患者における至適治療法を開発
するために、R-mini CHP療法の安全性と有効性を検証する。これにより患者の
QOL改善と医療資源の適正な利用を目指す。
研究責任者: 名古屋医療センター
血液内科医長 宮田 泰彦
実施機関: 血液・造血器疾患政策医療
ネットワーク参加22施設
研究中間結果報告:
高齢者の治療における問題点として、治療成績が悪いだけでなく、
治癒した症例においても治療関連毒性によりQOLが低下している。
一方、QOL低下の原因となる末梢神経障害を引き起こすビンクリ
スチンは治療成績に影響を与えない可能性が示された。
そこで、標準療法の確立していない80歳以上の高齢者に対して、
79歳以下での標準療法であるR-CHOP療法よりビンクリスチンを除
き、投与量を減量した新規治療法R-mini CHP療法の安全性と有効
性を検証する第Ⅱ相臨床研究を開始した。
対象が高齢者であり安全性を確保するため、適格基準の遵守と速
やかな副作用報告が可能なPtoshオンラインシステムによる症例登
録を採用した。しかしながら、施設承認の確認の遅れなどにより、試
験開始が大幅に遅れた施設が多く、4症例の登録にとどまっている。
このうち、1例で1入院を必要とする有害事象(予期される有害事
象のうちグレード2)が認められ、プロトコール治療が中止となった以
外は、重篤な有害事象は認められていない。
今後の計画:
前述の有害事象に対して研究継続の承認が得られているので研究
計画の変更は行わず、適格症例の登録を進める。
研究概要:
主要評価項目:
•2年無増悪生存率
副次的評価項目:
•(完全)奏効率
•2年生存率
•有害事象発生割合
•発熱性好中球減少症発症割合
QOLの測定と評価
•QO-ACD
•SF−36®
予定登録数:40例