≪品 質 革 新 研 究 会≫

≪品 質 革 新 研 究 会≫
~初期流動管理及び工程内品質対応による品質革新力(魅力品質造り)の強化~
【ねらい】
品質革新研究会では、ISO9001をベースに、開発設計段階で品質を作りこむDR(設
計審査)
、FMEA及びQC七つ道具等を活用した工程内品質、サプライヤーからの受入品
質の管理及び顧客クレームへの対応、不具合データの解析、設計部門へのフィードバック方法
などを通し、グローバル市場競争を勝ち抜くための魅力ある品質造りを研究いたします。
【研究項目(案)】
◇初期流動管理(QC 工程、FMEA、FTA)による生産初期段階の品質向上の研究
◇手法活用による工程内不具合及びサプライヤー、客先クレーム&故障解析の研究
◇企画、開発段階での新製品評価方法(DR、機能性評価等)の研究
◇ソフトウェア開発における品質保証方法の研究
◇企業訪問や講演による先進企業の事例研究(FMEA、FTA、工程内不具合、グローバル対応等 )
①参加対象者 Aコース:品質保証、品質管理及び製品設計等の実務担当者
Bコース:研究会OB及び品質保証(管理)マネージャー
②目
標
Aコース→上記基本事項を踏まえた業務改善能力の向上
Bコース→相互訪問、事例研究によるマネジメント&問題解決能力の向上
③定 例 日 毎月 第4火曜日
④アドバイザー
赤井事務所 代表 赤井富一氏(元オムロン㈱ソーシャルシステムビジネス事業本部・品質保証統括部長 )
オムロン㈱ソーシャルシステムビジネス事業本部・品質保証統括部にて、同
事業本部内の各事業部への ISO9001 品質システム導入、及び失敗コスト削減
活動等に従事。定年後、独立。現在、JAB 認定の認証機関の ISO9001 審査員、
JRCA 認証の研修機関の ISO9001 セミナー講師、品質保証コンサルタントと
して活動中。
<当面の方向性>
開催月
5月
6月
7月
テ ー マ 、 内 容 、 ゲ ス ト な ど
□アドバイザーによる基調講演「ISO9001要求事項について」
□参加者の業務経験によるコース(A:基礎・B:応用)分け
<コース別活動>
□Aコース アドバイザーの講義「設計品質の考え方」と手法演習
□Bコース 討議「各社の品質管理の仕組みと課題」
<コース別活動報告とアドバイザーの講評、アドバイス>
<コース別活動>
□Aコース アドバイザーの講義「工程品質の考え方」と手法演習
□Bコース 参加企業の工場見学による共通課題の掘り下げ
【昨年度活動の概要】<ご参考>
基本方針
会社数 16社 参加人数 31名
設計品質や受入品質及び工程品質向上の研究
活動内容
Aコース【講義】
「ISO9001 要求事項の考え方」「品質マネジメントシステム」
構
成
「プロセスアプローチ」
「品質マニュアル」
「文書管理」
「顧客重視」「マネジメントレビュー」「顧客関連プロセス」
(前期)
【演習】
「ヒストグラム」
「管理図」
「開発ステージでの実験計画法」
「検定と推定」
「FMEA、FTA」
【グループ討議】設計QC、製造QC、不具合対策等、参加者各自の業
務毎に 3 グループを編成し、各社の課題を討議した。
Bコース 「各自の課題解決」をテーマに、参加企業の相互訪問を行った。
【訪問先】 オムロンソーシアルソリューションズ㈱ 「受入品質と工程品質の管理」
京 都 電 子 工 業 ㈱ 「品質改善活動」
大日本スクリーン製造㈱彦根地区事業所 「変種変量生産によるQCD向上」
分科会活動
~Aコース、Bコースが合流し、新たに分科会を編成、それぞれの視点で、
工場見学、企業訪問による品質管理の仕組み、仕掛けを研究した~
・エスペック㈱福知山工場「QFD(品質機能展開)を活用した品質造り」
(後期)
・日本精工㈱大津工場「品質パトロール、品質教育及び品質責任者活動」
・㈱村田製作所 野洲事業所「DR、開発プロセス革新活動等」
・TOTO㈱滋賀工場「設計品質(解析、シュミレーション)と工程品質」
活動のまとめ
分科会毎にアドバイザーの講義、演習や事例研究から得たこと、効果的に活
用したこと等を報告書にまとめた。
アドバイザー
赤井事務所
代表 赤井富一氏
<昨年度参加者の声>
○プロセスアプローチ等、品質マネジメントシステムの重要性が理解できた。
○工場見学先の品質改善事例(QFD、FMEA、DR等)が参考になった。
○参加者の課題毎に編成された分科会での討議から、他社の品質管理の考え方や取り組み
事例を聞くことができ、課題の捉え方や改善への切り口などが参考になった。
○ISO9001の基本を詳細に理解でき、有意義な 1 年となった。
○工場見学先の成果事例の根幹には、部門内、部門間の密接なコミュニケーションやデー
タの共有化(一元化)がなされていた。
○工場見学や分科会活動を通し、QC七つ道具やFMEA、FTAなどの手法はもちろん、
品質への意識改革など、品質教育の重要性を痛感した。
○発生した品質課題に対して、4Mの観点等からなぜなぜ分析で掘り下げ、是正処置をし
ていく仕組み作りの重要性を再認識した。