比内鶏の発育形質関連QTL解明とその検証(第2報)

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秋田畜試研報 Bull.Akita Pref.Livest,Exp.Stn.28. 74~82 2014
比内鶏の発育形質関連QTL解明とその検証(第2報)
−比内鶏F2家系集団におけるコレシストキニンA受容体遺伝子の
ハプロタイプと発育形質との関連性−
力丸宗弘・小松 恵・上本吉伸*1・武田尚人*2・鈴木啓一*3・高橋秀彰*2
*1独立行政法人家畜改良センター
*2独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構畜産草地研究所
*3東北大学大学院農学研究科
要 約
我々は,発育が異なる比内鶏系統個体を交配して作出したF2家系集団の量的形質遺伝子座(QTL)解析
を行い,第4番染色体のMCW0240 −ABR0622 間に体重と平均日増体重のQTLを検出した.コレシスト
キニンA受容体遺伝子(CCKAR )は,その領域における発育形質に影響する候補遺伝子である.本研究
では,比内鶏F2家系集団におけるCCKAR 遺伝子のハプロタイプと発育形質との関連性について調査を
行った.P世代全個体を対象として,CCKAR 遺伝子の全5つのエクソン領域を含む塩基配列をPCRダ
イレクトシーケンス法によって決定し,F2家系集団に出現するCCKAR 遺伝子のハプロタイプを同定し
た.次に,ミスマッチ増幅変異アッセイ法によって,F2家系集団各個体のディプロタイプを識別した.
その結果,5つのハプロタイプ(ハプロタイプ1−5)が同定された.3つのハプロタイプ(ハプロタイ
プ-1,3,4)の組み合わせから得られた6つの遺伝子型について,CCKAR 遺伝子のハプロタイプと
発育形質との関連性について調査を行った結果,ハプロタイプ-1は10および14週齢体重,4-10および
10-14週齢平均日増体重において,ハプロタイプ-3より有意に優れていた.以上の結果から,CCKAR 遺
伝子のハプロタイプは,比内鶏の発育形質改良のための選抜指標として有効であることが示唆された.
緒 言
ニングは,これまでの生理学分野での研究結果か
経済的に重要な形質へ有意な影響を及ぼす量的
ら候補遺伝子としてすでに報告されている遺伝子
形質遺伝子座( QTL )の候補遺伝子の同定や利用
について,その遺伝子内のDNA変異と表現型との
は,家畜育種においてますます重要になってきて
関連性を調査する方法である.
いる.QTLを探索するための方法として,交配集
ニワトリでは,これまで体重などの発育形質に
団の連鎖地図に基づいたポジショナルクローニン
関する QTL マッピングが広く研究されている
グ法と候補遺伝子を用いたファンクショナルクロ
(Abashtら2006;Huら2007).また,第1番染色体
ーニング法の2つがある(Andersson2001).ポジ
上のthyroid hormone responsive spot 14 α
(Cao
ショナルクローニング法は,DNAマーカーと表現
ら2007 )やPIT1(pituitary-specific positive
値の2つの情報から表現型に影響を与える QTL
(Nieら2008)
;第2番染色体
transcription factor 1 )
を染色体上に位置付け,効果を推定する方法であ
上のIGFBP (insulin-like growth factor binding
る.候補遺伝子を用いたファンクショナルクロー
protein )1,3(Qu ら2009);第3番染色体上のODC
CCKAR ハプロタイプと発育形質との関連性
(Uemotoら.
2011)
;第5
(ornithine decarboxylase )
の関連性を報告している.第4番染色体上の発育
番染色体上のcalpain3( Zhangら2009)
;第7番染
形質の候補遺伝子のうち,我々はCCKAR 遺伝子
色体上のIGFBP2(Leiら2005;Liら2006;Lengら
に着目した.なぜなら,比内鶏の系統間交配によ
2009);第9番染色体上のGHSR(growth hormone
る解析によって,第4番染色体上のQTL領域のピ
(Fangら 2010)
;第10番染
secretagogue receptor )
ーク直下にCCKAR 遺伝子が特定され,それはヒ
色体上のIGF(insulin-like growth factor )1(Lei ら
トの肥満の候補遺伝子
(Arya ら 2004)
であるから
2008)のような候補遺伝子と発育形質との関連性
である.そこで本研究では,比内鶏のF2家系集団
が数多く調査されている.
におけるCCKAR 遺伝子のDNA多型および発育形
前報において,発育が異なる比内鶏2系統を
質との関連性について調査を行った.
交配し,作出したF2家系集団についてQTL解析を
行った結果, 10 と 14 週齢体重および 4-10 週齢と
材料と方法
10-14週齢の平均日増体重に影響を与えるhighly
1.F2資源家系および表型値の測定
significant QTL が第1番染色体上のADL0198
3羽の保存会の雄と9羽の秋田畜試の雌を用い
(chr1:171.7 Mb )とABR0287(chr1:173.4 Mb )間
て1∼3羽の雌を無作為にそれぞれの雄に交配し,
と第4番染色体上のMCW0240(chr4:69.9 Mb )と
F1集団を作出した.F1集団の雄17羽と雌60羽を全
ABR0622(chr4:86.3 Mb )間の共通領域に検出さ
兄弟交配し,206羽の雄と212羽の雌からなる合計
れた(力丸ら 2013).Ankra-Badu ら(2010)は発
418羽のF2家系集団を作出した.F2家系集団は同
育が異なる方向に選抜されてきたブロイラーの系
じ日にふ化した後,同一鶏舎で飼育し,試験期間
統間交配について QTL 解析を行い,比内鶏の系
を通して同一飼料を給与した.体重は4,10,14
統間交配で検出された QTL 領域と重なる領域に
週齢に測定した.0 - 4,4 -10,10-14週齢にお
発育形質に影響を与えるhighly significantQTLを
ける平均日増体重は,各週齢における体重から算
LEI0073 とMCW0240(chr4:69.9-88.4 Mb )間に検
出した.
出している.発育形質への遺伝子の直接的な関
与はまだ解明されていないものの,Ankra-Baduら
2.CCKAR ハプロタイプの同定
(2010)はMCW0240 とLEI0073 間における発育形
本研究では,カリフォルニア大学の利用可能
質の候補遺伝子として,コレシストキニンA受容体
なニワトリゲノムのドラフトシーケンス,Santa
(Cholecystokinin type Areceptor )
(CCKAR )
(chr4:
Cruz( UCSC )Genome Browser( 2006 )および
75.6 Mb ),PPAR -γ(peroxisome proliferator-
EnsemblGenome Browser(2006)を用いた.F2家系
activated receptor gamma,coactivator 1 alpha )
集団における遺伝子の塩基配列の違いを決定する
(chr4:76.6 Mb ),SOD3(Extracellular superoxide
ため,ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅,ダイレ
(chr4:76.2 Mb )
,C1QTNF7(c1q and
dismutase 3)
クトシーケンスにより,親個体におけるCCKAR遺
)chr4:79.7
tumor necrosis factor-related protein 7 (
伝子の5つのエクソンについて塩基配列を決定し
Mb ),FGFBP1(fibroblast growth factor binding
た.F2家系集団の各ゲノムDNAは,DNA抽出キッ
protein 1 )およびFGFBP2(chr4:79.5 Mb )を挙げ
ト(セパジーン:三光純薬,東京)を用いて抽出し
ている.さらに,Rubinら(2010)は他の候補遺伝
た.CCKAR 遺伝子の5つのエクソンを増幅するた
子としてTBC1(tre-2/USP6, BUB2, cdc16 domain
めに5つのPCRプライマーを設計し,PCRを行っ
(chr4:71.8 Mb )と発育形質と
family, member 1 )
た(表1).反応液(15-μL)は,各プライマー(10
75
76
秋田県畜産試験場研究報告 第
28号(2014)
CCKARハプロタイプと発育形質との関連性
ハプロタイプと発育形質との関連性
CCKAR
CCKAR
ハプロタイプと発育形質との関連性
3.統計解析
pmol
),1×1×Buffer
Buffer forforKOD-Plus(東洋紡,東京)
,
3.統計解析
統計解析
(10pmol),
KOD-Plus(東洋紡,
東京),
(10pmol),
1×Buffer
for KOD-Plus(東洋紡,
東京),
3.3.
統計解析
(10pmol),
1×Buffer
for KOD-Plus(東洋紡,
東京),
発育形質に対するハプロタイプ効果を評価する
dNTP
(
200
μ
mol/L
;東洋紡)
,
MgSO4
(
1.2
mmol/
発育形質に対するハプロタイプ効果を評価する
dNTP(200
(200μmol/L;
μmol/L;東洋紡),
東洋紡),
MgSO4(1.2
(1.2mmol/L;
mmol/L;
発育形質に対するハプロタイプ効果を評価する
dNTP
MgSO4
発育形質に対するハプロタイプ効果を評価する
dNTP
(200 μmol/L;
東洋紡),MgSO4
(1.2 mmol/L;
Qxpakソフトウ
ソフトウ
ために混合遺伝モデルを用いた.
,0.125U
の
KOD-Plus(KOD-201;
東洋
L;東洋紡)
ために混合遺伝モデルを用いた.Qxpak
東洋紡),
0.125
UののKOD-PlusKOD-Plus(KOD-201;
東洋紡),
ために混合遺伝モデルを用いた.Qxpak
ソフトウ
東洋紡),
(KOD-201;
東洋紡),
ために混合遺伝モデルを用いた.Qxpak
ソフトウ
東洋紡),
0.1250.125
U のUKOD-Plus(KOD-201;
東洋紡),
ェア
(Pérez-Enciso
Misztal2004
のld_fix
紡)
,
上記の
DNA10
ng
を混合することにより調整し
ェア
(Pérez-Encisoとと
とMisztal
Misztal2004)
2004))
ld_fix
fixオプシ
オ
上記の
DNA
10ngを混合することにより調整した.
を混合することにより調整した.
(Pérez-Enciso
のの
ld_
上記の
ェアェア
(Pérez-Enciso
と Misztal
2004) の ld_
fix
オ オ
上記の
DNADNA
10ng10ng
を混合することにより調整した.
ョンによるハプロタイプ解析を行った.
F2家系集
た.
PCR
反応は96-well
96-well
プレートでサーマルサイクラ
プションによるハプロタイプ解析を行った.
F2 家
PCR
反応は
プレートでサーマルサイクラ
プションによるハプロタイプ解析を行った.
反応は
96-well
プレートでサーマルサイクラ
プションによるハプロタイプ解析を行った.
F2 家F2 家
PCRPCR
反応は
96-well
プレートでサーマルサイクラ
団においてハプロタイプ2を持つ個体は全く検出
ー
(
サーマルサイクラー:バイオ・ラッドラ
系集団においてハプロタイプ2を持つ個体は全く
ーiCycler
(iCycler
サーマルサイクラー:バイオ・ラッド
系集団においてハプロタイプ2を持つ個体は全く
ー
(iCycler
サーマルサイクラー:バイオ・ラッド
系集団においてハプロタイプ2を持つ個体は全く
ー (iCycler
サーマルサイクラー:バイオ・ラッド
されなかったこと,また,ハプロタイプ5は
F 2家
ボラトリーズ株式会社,ハーキュリーズ,カリフ
検出されなかったこと,また,ハプロタイプ5は
ラボラトリーズ株式会社,ハーキュリーズ,カリ
検出されなかったこと,また,ハプロタイプ5は
ラボラトリーズ株式会社,ハーキュリーズ,カリ
検出されなかったこと,また,ハプロタイプ5は
ラボラトリーズ株式会社,ハーキュリーズ,カリ
系集団では1個体しか存在しなかったため解析か
ォルニア,アメリカ)
を用いて行った.
PCRサイク
F2家系集団では1個体しか存在しなかったため
家系集団では1個体しか存在しなかったため
フォルニア,アメリカ)
を用いて行った.PCR
サ
F2
フォルニア,アメリカ)
を用いて行った.PCR
フォルニア,アメリカ)
を用いて行った.PCR
サ サ F2 家系集団では1個体しか存在しなかったため
解析から除いた.そのため,本研究では,3つの
イクルは,94°C
にて2 2分間の熱変性後,熱変性
分間の熱変性後,熱変性
ら除いた.そのため,本研究では,3つのハプロ
94℃にて2分間の熱変性後,熱変性
(94℃,
ルは,
解析から除いた.そのため,本研究では,3つの
イクルは,94°C
解析から除いた.そのため,本研究では,3つの
イクルは,94°C
にてにて
2 分間の熱変性後,熱変性
ハプロタイプを用いて解析を行った.各形質のモ
(94°C,15
秒間),アニーリング
60°C(エクソン
(エクソン
タイプを用いて解析を行った.各形質のモデル式
15
秒間)
,アニーリング
60℃(エクソン1)
,54.5℃
ハプロタイプを用いて解析を行った.各形質のモ
(94°C,15
秒間),アニーリング
60°C
ハプロタイプを用いて解析を行った.各形質のモ
(94°C,15
秒間),アニーリング
60°C
(エクソン
デル式は以下の通りである.
1),54.5°C
(エクソン2),57°C
(エクソン3,
は以下の通りである.
(エクソン2)
,
57℃(エクソン3,4,5)
30秒,デル式は以下の通りである.
デル式は以下の通りである.
1),54.5°C
(エクソン2),57°C
(エクソン3,
1),54.5°C
(エクソン2),57°C
(エクソン3,
4,5)
秒,伸長反応
(68°C,60秒間)
秒間)
のサイ
伸長反応
(
68
℃,60秒間)
のサイクルを
30回行い,
4,5)
3030
秒,伸長反応
(68°C,60
のサイ
3 22
4,5)
30 秒,伸長反応
(68°C,60
秒間) のサイ
3
23

y
sex

 ggk kuui ieei i
クル
30
回行い,
最後に
68°C
にて
9
分
30
秒間伸
i
j

sex
  
最後に
℃にて9分
3068°C
秒間伸長反応を行った.
クル
3068
回行い,
最後に
30 秒間伸 
i
yi ysex
gikhikh
 ui  ei
クル
30 回行い,
最後に
68°C
にてにて
9 分 930分秒間伸
j  j
ikh
k1 
h1 1 k

1h
k

k
h

1

1
長反応を行った.PCR
産物は,High
Pure96UF
長反応を行った.PCR
産物は,High
Pure96UF
PCR
産物は,High Pure
96
UFCleanup
Plates(ロシ 長反応を行った.PCR
産物は,High
Pure96UF
ここで,yi
は各形質について個体i iiの表型値,
の表型値,
CleanupPlates
Plates(ロシュ・ダイアグノスティックス
(ロシュ・ダイアグノスティックス
ここで,yi
Cleanup
ここで,
yは各形質について個体
の表型値,
ュ・ダイアグノスティックス株式会社,マンハイ
ここで,yi
は各形質について個体
i の表型値,
Cleanup
Plates (ロシュ・ダイアグノスティックス
i は各形質について個体
Sexj は性
は性(
j雄および雌)
(雄および雌)の母数効果,λ
の母数効果,
株式会社,
マンハイム,
ドイツ)
を用いて精製し,
λ
ikh
は0
の母数効果,
株式会社,
マンハイム,
ドイツ)
を用いて精製し,
ikh
は0
Sex
j (雄および雌)
は0およ
ム,ドイツ)
を用いて精製し,
BigDye
TerminatorSexj Sexj
は性jは性
j (雄および雌)
の母数効果,
株式会社,
マンハイム,
ドイツ)
を用いて精製し,
λikhλは0
ikh
BigDyeTerminator
TerminatorCycle
SequencingFS
FSReady
Ready
および1からなる指示変数であり,個体i iのアリ
のアリ
BigDye
Sequencing
および1からなる指示変数であり,個体
び1からなる指示変数であり,個体
のアリル
h(h
(パーキンエおよび1からなる指示変数であり,個体
Cycle
Sequencing
FSCycle
ReadyReactionkit
BigDye
Terminator
Cycle
Sequencing
FS Ready
i iのアリ
Reaction
kit
(パーキンエルマーアプライドバイオ
ル
h
(h=1,2)
がハプロタイプ
k
(k=1~3)
である場
Reaction
kit (パーキンエルマーアプライドバイオ ル hル
h (h=1,2)
がハプロタイプ
である場
=1,2)
がハプロタイプ
k(kk(k=1~3)
=1∼3)
である場合
ルマーアプライドバイオシステムズ,フォスター
Reaction
kit (パーキンエルマーアプライドバイオ
(h=1,2)
がハプロタイプ
k (k=1~3)
である場
システムズ,フォスターシティー,カリフォルニ
合に1となりそれ以外の場合は0,
gk
はハプロタ
システムズ,フォスターシティー,カリフォルニ
合に1となりそれ以外の場合は0,
gk
はハプロタ
に1となりそれ以外の場合は0,
gk はハプロタイ
シティー,カリフォルニア,アメリカ)
を用いてサ合に1となりそれ以外の場合は0,
システムズ,フォスターシティー,カリフォルニ
gk はハプロタ
ア,アメリカ)を用いてサイクルシークエンスを
を用いてサイクルシークエンスを
イプk kの相加的遺伝子効果,
の相加的遺伝子効果,
は変量効果として
ア,アメリカ)
uiuiは変量効果として
ア,アメリカ)
を用いてサイクルシークエンスを
k kの相加的遺伝子効果,
ui uは変量効果として
プ
の相加的遺伝子効果,
イクルシークエンスを行った.
PCR増幅には同じイプイプ
i は変量効果として共分
2
行った.PCR増幅には同じプライマーを用いた.
増幅には同じプライマーを用いた. 共分散行列
共分散行列A

に従うポリジーン効果(A(Aは分
は分
A
行った.PCR
u2uに従うポリジーン効果
行った.PCR
増幅には同じプライマーを用いた.
共分散行列
u2 に従うポリジーン効果
に従うポリジーン効果
(A は分
散行列 (Aは分子血縁
プライマーを用いた.シークエンシングは両方向
A
シークエンシングは両方向行い,それぞれのシー
子血縁行列),
は残差効果である.
本研究では,
シークエンシングは両方向行い,それぞれのシー
子血縁行列),
eieiは残差効果である.
本研究では,
シークエンシングは両方向行い,それぞれのシー
子血縁行列),
は残差効果である.
本研究では,
行列)
,eei
行い,それぞれのシークエンシング産物について
i は残差効果である.本研究では,分子血
クエンシング産物についてDNA
DNAシーケンサー
シーケンサー
分子血縁係数行列を作成するために基礎集団の血
クエンシング産物について
分子血縁係数行列を作成するために基礎集団の血
クエンシング産物について
DNA
シーケンサー
縁係数行列を作成するために基礎集団の血統まで
DNA
シーケンサー(モデル
3100
:パーキンエルマ分子血縁係数行列を作成するために基礎集団の血
(モデル3100:パーキンエルマーアプライドバイ
3100:パーキンエルマーアプライドバイ
統までさかのぼり,合計520
520羽を解析に用いた.
羽を解析に用いた.
(モデル
統までさかのぼり,合計
(モデル
3100:パーキンエルマーアプライドバイ
統までさかのぼり,合計
520羽を解析に用いた.ハプロ
羽を解析に用いた.
さかのぼり,合計520
ーアプライドバイオシステムズ)
を用いて解析し,
オシステムズ)を用いて解析し,F
を用いて解析し,F
モデル式からなる尤度およびハプロタイプ効果を
2 家系集団にお
オシステムズ)
モデル式からなる尤度およびハプロタイプ効果を
2 家系集団にお
オシステムズ)
を用いて解析し,F
2 家系集団にお
タイプ効果を含むおよびハプロタイプ効果を除い
F2家系集団における親個体の
CCKAR
遺伝子のハプモデル式からなる尤度およびハプロタイプ効果を
モデル式より除いたモデル式からなる尤度からな
ける親個体のCCKAR
CCKAR遺伝子のハプロタイプを同
遺伝子のハプロタイプを同
モデル式より除いたモデル式からなる尤度からな
ける親個体の
モデル式より除いたモデル式からなる尤度からな
ける親個体の
CCKAR 遺伝子のハプロタイプを同
たモデル式のそれぞれから求めた尤度により算出
ロタイプを同定した.
る尤度比を用いて尤度比検定を行いた。この尤度
定した.
る尤度比を用いて尤度比検定を行いた。この尤度
定した.
る尤度比を用いて尤度比検定を行いた。この尤度
定した.



表1 コレシストキニン
表1コレシストキニン
コレシストキニン$A$受容体遺伝子における5つのエクソンの増幅プライマー
受容体遺伝子における5つのエクソンの増幅プライマー
表1
受容体遺伝子における5つのエクソンの増幅プライマー
表1
コレシストキニン $ 受容体遺伝子における5つのエクソンの増幅プライマー
エクソン フォワードプライマー
フォワードプライマー (5' → 3')
エクソン
エクソン
フォワードプライマー (5' →(5'3')→ 3')
エクソン1 1 㼀㻭㼀㻯㻭㻯㼀㻯㼀㻯㻭㼀㻯㻭㻯㼀㻯㻭㻯㻯㻳
㼀㻭㼀㻯㻭㻯㼀㻯㼀㻯㻭㼀㻯㻭㻯㼀㻯㻭㻯㻯㻳
エクソン
エクソン
1 㼀㻭㼀㻯㻭㻯㼀㻯㼀㻯㻭㼀㻯㻭㻯㼀㻯㻭㻯㻯㻳
エクソン22 㻭㻭㻭㻭㻯㼀㻭㻭㻭㻭㻯㻯㻭㻳㻳㻯㻭㻳㻳㻯
㻭㻭㻭㻭㻯㼀㻭㻭㻭㻭㻯㻯㻭㻳㻳㻯㻭㻳㻳㻯
エクソン
エクソン
2 㻭㻭㻭㻭㻯㼀㻭㻭㻭㻭㻯㻯㻭㻳㻳㻯㻭㻳㻳㻯
エクソン33 㻯㻭㻳㻳㻭㻳㼀㻭㼀㻯㻭㻳㻯㻭㻯㻳㻳㻭㻳㻭
㻯㻭㻳㻳㻭㻳㼀㻭㼀㻯㻭㻳㻯㻭㻯㻳㻳㻭㻳㻭
エクソン
エクソン
3 㻯㻭㻳㻳㻭㻳㼀㻭㼀㻯㻭㻳㻯㻭㻯㻳㻳㻭㻳㻭
エクソン44 㻯㼀㻯㻯㼀㻯㻯㻭㻭㻯㻯㻯㼀㻯㻯㻭㻳㼀㻭㻳
㻯㼀㻯㻯㼀㻯㻯㻭㻭㻯㻯㻯㼀㻯㻯㻭㻳㼀㻭㻳
エクソン
エクソン
4 㻯㼀㻯㻯㼀㻯㻯㻭㻭㻯㻯㻯㼀㻯㻯㻭㻳㼀㻭㻳
エクソン55 㻳㻭㻭㻯㻭㻭㻭㻯㻭㻳㼀㻳㼀㻯㼀㼀㻯㻯㻳㼀
㻳㻭㻭㻯㻭㻭㻭㻯㻭㻳㼀㻳㼀㻯㼀㼀㻯㻯㻳㼀
エクソン
エクソン
5 㻳㻭㻭㻯㻭㻭㻭㻯㻭㻳㼀㻳㼀㻯㼀㼀㻯㻯㻳㼀
リバースプライマー(5'(5'→→3')3')
サイズ(bp)
(bp)
リバースプライマー
サイズ
リバースプライマー
(5' → 3')
サイズ
(bp)
㼀㼀㼀㻯㼀㻯㻭㼀㻯㻯㼀㻭㻭㻯㼀㼀㻭㼀㻯㻭㻳㻯㻭
㻣㻜㻞
㼀㼀㼀㻯㼀㻯㻭㼀㻯㻯㼀㻭㻭㻯㼀㼀㻭㼀㻯㻭㻳㻯㻭
㼀㼀㼀㻯㼀㻯㻭㼀㻯㻯㼀㻭㻭㻯㼀㼀㻭㼀㻯㻭㻳㻯㻭
㻣㻜㻞 㻣㻜㻞
㼀㻳㼀㼀㻯㻭㻭㼀㻭㻳㻯㻭㻳㻭㼀㻭㻳㻭㻭㻭㻭㻭㻭
㻠㻢㻠
㼀㻳㼀㼀㻯㻭㻭㼀㻭㻳㻯㻭㻳㻭㼀㻭㻳㻭㻭㻭㻭㻭㻭
㼀㻳㼀㼀㻯㻭㻭㼀㻭㻳㻯㻭㻳㻭㼀㻭㻳㻭㻭㻭㻭㻭㻭
㻠㻢㻠 㻠㻢㻠
㻯㻭㻭㻳㻳㻯㻭㻭㻭㻯㻭㼀㼀㻳㼀㻭㻭㻭㻭㻳
㻢㻢㻟
㻯㻭㻭㻳㻳㻯㻭㻭㻭㻯㻭㼀㼀㻳㼀㻭㻭㻭㻭㻳
㻯㻭㻭㻳㻳㻯㻭㻭㻭㻯㻭㼀㼀㻳㼀㻭㻭㻭㻭㻳
㻢㻢㻟 㻢㻢㻟
㻭㻭㻯㻳㻳㻭㻭㼀㻯㻭㻯㻯㼀㻯㻭㻳㼀㻯㻭㻭
㻠㻤㻡
㻭㻭㻯㻳㻳㻭㻭㼀㻯㻭㻯㻯㼀㻯㻭㻳㼀㻯㻭㻭
㻭㻭㻯㻳㻳㻭㻭㼀㻯㻭㻯㻯㼀㻯㻭㻳㼀㻯㻭㻭
㻠㻤㻡 㻠㻤㻡
㻭㻯㻯㻭㻳㻭㼀㻳㻭㼀㻳㼀㻯㻯㻭㻯㼀㼀㻳㻭
㻤㻞㻥
㻭㻯㻯㻭㻳㻭㼀㻳㻭㼀㻳㼀㻯㻯㻭㻯㼀㼀㻳㻭
㻭㻯㻯㻭㻳㻭㼀㻳㻭㼀㻳㼀㻯㻯㻭㻯㼀㼀㻳㻭
㻤㻞㻥 㻤㻞㻥
CCKAR ハプロタイプと発育形質との関連性
CCKAR ハプロタイプと発育形質との関連性
CCKAR
CCKAR ハプロタイプと発育形質との関連性
77
表4に3つの
CCKAR 遺伝子のハプロタイプ
(ハ
 2 検定 CCKAR
比は自由度3の  2 分布に従うことから,
分布に従うこ
遺伝子のハプロタイプ
(ハ
表4に3つの
した.この尤度比は自由度3の 表4に3つの CCKAR 遺伝子のハプロタイプ (ハ
比は自由度3の  2 分布に従うことから,  2 検定
2
プロタイプ1,3,4)
により P 値を得た。
表4に3つの
CCKAR 遺伝子のハプロタイプ
(ハと発育形質との関連性を
分布に従うことから,
 2 検定
比は自由度3の
とから,  検定によりP値を得た.
プロタイプ1,3,4)
と発育形質との関連性を
プロタイプ1,3,4) と発育形質との関連性を
により P 値を得た。
示した.これら3つのハプロタイプと発育形質
モデル式 によって説明される全分散に占める
プロタイプ1,3,4)
と発育形質との関連性を
により モデル式によって説明される全分散に占めるハ
P 値を得た。
示した.これら3つのハプロタイプと発育形質
示した.これら3つのハプロタイプと発育形質
モデル式 によって説明される全分散に占める
(10,14
ハプロタイプ効果の分散の割合は以下の式となる。
示した.これら3つのハプロタイプと発育形質
モデル式
によって説明される全分散に占める
プロタイプ効果の分散の割合は以下の式となる.
(10,14週齢体重,
4-10週齢体重,4-10,10-14,0-14
,10-14,0-14週齢平均日 週齢平均日
ハプロタイプ効果の分散の割合は以下の式となる。 (10,14 週齢体重,4-10,10-14,0-14 週齢平均日
増体重) との間に有意な関連性が認められ,ハプ
週齢体重,4-10,10-14,0-14
週齢平均日
ハプロタイプ効果の分散の割合は以下の式となる。 (10,14 増体重)
との間に有意な関連性が認められ,ハプ
増体重) との間に有意な関連性が認められ,ハプ
ロタイプ1はハプロタイプ3および4より優れて
haplotype
variance = )
(R_var
F_var)
/ R_var
× 100
増体重)
との間に有意な関連性が認められ,ハプ
haplotype
variance=
(R_var‒F_var
/R_var– ×
100
ロタイプ1はハプロタイプ3および4より優れて
ロタイプ1はハプロタイプ3および4より優れて
haplotype variance = (R_var – F_var) / R_var × 100
いた.また,ハプロタイプが全表型分散に占める
ロタイプ1はハプロタイプ3および4より優れて
haplotype variance = (R_var – F_var) / R_var × 100
いた.また,ハプロタイプが全表型分散に占める
いた.また,ハプロタイプが全表型分散に占める
割合は
7.2-12.0%であった.
ここで,R_var はモデル式よりハプロタイプ効
いた.また,ハプロタイプが全表型分散に占める
割合は7.2-12.0%
ここで,
R_varはモデル式よりハプロタイプ効
はモデル式よりハプロタイプ効
であった.
割合は
7.2-12.0%であった.
ここで,R_var
果を除いたモデルでの残差分散,F_var
はモデル
割合は 7.2-12.0%であった.
ここで,R_var
はモデル式よりハプロタイプ効
果を除いたモデルでの残差分散,
F_var
はモデル
果を除いたモデルでの残差分散,F_var
はモデル
考 察
式より得られる残差分散を示す.
果を除いたモデルでの残差分散,F_var
はモデル
式より得られる残差分散を示す.
考 察
考
察
式より得られる残差分散を示す.
(CCK) は,食欲の調節に関
考 コレシストキニン
察 CCK)は,食欲の調節に関与
式より得られる残差分散を示す.
コレシストキニン
コレシストキニン((CCK)
は,食欲の調節に関
与する消化管ペプチドである
(Gibbs ら 1973).
結 果 コレシストキニン
(CCK)
は,食欲の調節に関
結 果
する消化管ペプチドである
(Gibbs
).哺
与する消化管ペプチドである
(Gibbs ら
ら 1973
1973).
結
果
哺乳類では,
は胃内容物の排出を抑制すると
シークエンシングの結果,11
個の一塩基多型
与する消化管ペプチドである
(Gibbs CCK
ら 1973).
結 果
シークエンシングの結果,
個の一塩基多型
乳類では, CCK
哺乳類では,
CCKは胃内容物の排出を抑制すると
は胃内容物の排出を抑制すると
シークエンシングの結果,1111
個の一塩基多型
ともに,胆嚢収縮を促進し,膵酵素と重炭酸塩の
(SNPs)がニワトリゲノムのドラフトシーケンスに
哺乳類では,
CCK は胃内容物の排出を抑制すると
シークエンシングの結果,11
個の一塩基多型
((SNPs)がニワトリゲノムのドラフトシーケンスに
ともに,胆嚢収縮を促進し,膵酵素と重炭酸塩の
SNPs)がニワトリゲノムのドラフトシーケンス
ともに,胆嚢収縮を促進し,膵酵素と重炭酸塩の
分泌を増加させる.また,胃酸の分泌を抑制し,
対応する領域と異なり,5つのハプロタイプ
(ハ
ともに,胆嚢収縮を促進し,膵酵素と重炭酸塩の
(SNPs)がニワトリゲノムのドラフトシーケンスに
分泌を増加させる.また,胃酸の分泌を抑制し,
に対応する領域と異なり,
5つのハプロタイプ(ハ
分泌を増加させる.また,胃酸の分泌を抑制し,
対応する領域と異なり,5つのハプロタイプ
(ハ
空腹を遅らせ,食物摂取量を減少させる (Gibbs
プロタイプ1-5) が親個体で同定された
(表2).
分泌を増加させる.また,胃酸の分泌を抑制し,
対応する領域と異なり,5つのハプロタイプ
(ハ
空腹を遅らせ,食物摂取量を減少させる
(Gibbs
プロタイプ1
-5)
が親個体で同定された
(表2)
.
空腹を遅らせ,食物摂取量を減少させる
(Gibbs
プロタイプ1-5)
が親個体で同定された
(表2).
ら
1973;
Kissileff
ら
1981).
CCK の2つの G タン
5つのハプロタイプの塩基配列は日本の
DNA
空腹を遅らせ,食物摂取量を減少させる (Gibbs
プロタイプ1-5) が親個体で同定された (表2).
DNA
ら 1973;
1973;
Kissileffらら1981).
1981)
.CCK
の2つの
タン
5つのハプロタイプの塩基配列は日本の
ら
Kissileff
CCK
の2つの
GG
タン
5つのハプロタイプの塩基配列は日本の DNA
パク質共役受容体は
データバンク (DDBJ)
で以下のアクセション番
ら 1973; Kissileff ら 1981).
CCK の2つの G CCKAR
タン (Sankaran ら 1980)と
5つのハプロタイプの塩基配列は日本の
DNA
データバンク
DDBJ )
で以下のアクセション番
Sankaranらら1980)と
1980)と
パク質共役受容体はCCKAR
パク質共役受容体は
CCKAR(
(Sankaran
データバンク((DDBJ)
で以下のアクセション番
コレシストキニンタイプ
号に登録されている (AB604331パク質共役受容体は
、AB604332、
CCKAR
(Sankaran ら 1980)とB 受容体 (CCKBR ; Innis
データバンク (DDBJ) で以下のアクセション番
号に登録されている
AB604331
,AB604332
コレシストキニンタイプBB受容体
受容体((CCKBR
CCKBR;
Innis
コレシストキニンタイプ
; Innis
号に登録されている((AB604331
、AB604332
、 ,
と
Snyder 1980)
として同定されている.CCKAR
AB604333
AB604334
家系集団に
コレシストキニンタイプ
B 受容体
(CCKBR
; Innis
号に登録されている (AB604331
、、
AB604332
、、AB604335)。F2
AB604333
,
AB604334
,AB604335 )
.家系集団に
F2家系集団
とSnyder1980
として同定されている.
CCKARは
と
Snyder 1980))
として同定されている.CCKAR
AB604333、
AB604334
、AB604335)。F2
は消化管,CCKBR は脳に主に分布するが,両方
おいて,
これらのハプロタイプから
15 の異なる遺
と Snyder
1980) として同定されている.CCKAR
AB604333、AB604334、AB604335)。F2
家系集団に
15の異なる
において,
これらのハプロタイプから
消化管,CCKBRは脳に主に分布するが,両方の
は消化管,CCKBR
は脳に主に分布するが,両方
おいて,
これらのハプロタイプから
15 の異なる遺
の受容体サブタイプは中枢神経系と腸に分布する.
伝子型 (1/1,2/2,3/3,4/4,5/5,1/2,1/3,1/4,
は消化管,CCKBR は脳に主に分布するが,両方
おいて,
これらのハプロタイプから
15 の異なる遺
遺伝子型
(1/1,2/2,3/3,4/4,5/5,1/2,1/3,
受容体サブタイプは中枢神経系と腸に分布する.
の受容体サブタイプは中枢神経系と腸に分布する.
伝子型 (1/1,2/2,3/3,4/4,5/5,1/2,1/3,1/4,
1/5,2/3,2/4,2/5,3/4,3/5,4/5)
が分離される
の受容体サブタイプは中枢神経系と腸に分布する.
伝子型 (1/1,2/2,3/3,4/4,5/5,1/2,1/3,1/4,
1/4
,1/5,2/3,2/4,2/5,3/4,3/5
,4/5)が分離
1/5,2/3,2/4,2/5,3/4,3/5,4/5)
が分離される
可能性が示唆された.したがって,Cha
ら (1992)
1/5,2/3,2/4,2/5,3/4,3/5,4/5)
が分離される
表2 )2家系集団における親個体の
表2 可能性が示唆された.したがって,Cha ら (1992)
される可能性が示唆された.したがって,
Chaら
表2F2)家系集団における親個体の
2家系集団における親個体の
によって述べられているように
15 の遺伝子型を
可能性が示唆された.したがって,Cha
ら (1992)
遺伝子型
表2遺伝子型
)遺伝子型
2家系集団における親個体の
15 の遺伝子型を
(によって述べられているように
1992)によって述べられているように
15の遺伝
識別するためにミスマッチ増幅変異アッセイ
によって述べられているように
15 の遺伝子型を
個体
数 遺伝子型
遺伝子型
識別するためにミスマッチ増幅変異アッセイ
子型を識別するためにミスマッチ増幅変異アッセ
個体
数 遺伝子型
㻝
㻟㻛㻡
(MAMA) PCR プロトコールを開発した.次に
識別するためにミスマッチ増幅変異アッセイ
個体 雄親
数 雄親
遺伝子型
㻝
㻟㻛㻡
(MAMA)
PCR
プロトコールを開発した.次に
イ
(MAMA
)PCR
プロトコールを開発した.次に
㻞
㻟㻛㻠
雄親
㻝
㻟㻛㻡
CCKAR 遺伝子のハプロタイプを識別するために
(MAMA) PCR プロトコールを開発した.次に
㻞
㻟㻛㻠
CCKAR
遺伝子のハプロタイプを識別するために
CCKAR 遺伝子のハプロタイプを識別するために
㻟
㻟㻛㻠
㻞
㻟㻛㻠
6つの PCR プライマーを設計し,表3に示したよ
CCKAR 遺伝子のハプロタイプを識別するために
㻟
㻟㻛㻠
6つのPCR
PCRプライマーを設計し,表3に示したよ
プライマーを設計し,表3に示したよ
6つの
㻟
㻟㻛㻠
うに PCR 表3に示したよ
と遺伝子解析を行った.
6つの PCR プライマーを設計し,
雌親
㻝
㻝㻛㻞
うに
PCR
と遺伝子解析を行った.
うにPCRと遺伝子解析を行った.
㻝
㻝㻛㻞
15 個の予想される遺伝子型のうち,7個 雌親
(1/1,
うに PCR と遺伝子解析を行った.
㻞
㻝㻛㻝
㻝
㻝㻛㻞
個の予想される遺伝子型のうち,7個((1/1,
15個の予想される遺伝子型のうち,7個
1/1, 雌親
㻞
㻝㻛㻝
㻟
㻝㻛㻝
1/3,1/4,1/5,3/3,3/4,4/4)
が F2 個体で検出さ
15 個の予想される遺伝子型のうち,7個
(1/1,
㻞
㻝㻛㻝
㻟
㻝㻛㻝
1/3,1/4,1/5,3/3,3/4,4/4)
2 個体で検出さ
1/3
,1/4,1/5,3/3,3/4,4/4が
)がFF
2個体で検出さ
㻠
㻝㻛㻝
れた.ハプロタイプ2を示す
F1 個体は F2 家系集
㻟
㻝㻛㻝
1/3,1/4,1/5,3/3,3/4,4/4)
が F2 個体で検出さ
㻠
㻝㻛㻝
れた.ハプロタイプ2を示す F
個体はFF22家系集団
家系集
れた.ハプロタイプ2を示す
F11個体は
㻡
㻝㻛㻝
㻠
㻝㻛㻝
団で偶然選ばれなかったため,F
れた.ハプロタイプ2を示す
F1 個体は F2 家系集
2 家系集団におい
㻡
㻝㻛㻝
団で偶然選ばれなかったため,F
家系集団におい
2
㻢
㻝㻛㻝
で偶然選ばれなかったため,F2家系集団において
㻡
㻝㻛㻝
㻢
㻝㻛㻝
てハプロタイプ2を持つ個体は全く検出されなか
団で偶然選ばれなかったため,F
2 家系集団におい
㻣
㻝㻛㻝
てハプロタイプ2を持つ個体は全く検出されなか
㻢
㻝㻛㻝
ハプロタイプ2を持つ個体は全く検出されなかっ
㻣
㻝㻛㻝
った.さらに,1/5 個体は1羽だけしか検出され
てハプロタイプ2を持つ個体は全く検出されなか
㻤
㻝㻛㻝
㻣
㻝㻛㻝
った.さらに,1/5
個体は1羽だけしか検出され
た.さらに,
1/5個体は1羽だけしか検出されな
㻤
㻝㻛㻝
なかったので,
この個体は統計解析から除外した.
った.さらに,1/5 個体は1羽だけしか検出され
㻥
㻝㻛㻝
㻤
㻝㻛㻝
なかったので,
この個体は統計解析から除外した.
㻥
㻝㻛㻝
かったので,この個体は統計解析から除外した.
なかったので,
この個体は統計解析から除外した.
㻥
㻝㻛㻝
78
秋田県畜産試験場研究報告 第28号(2014)
CCKAR ハプロタイプと発育形質との関連性
表3 ミスマッチ増幅変異アッセイ法に用いた
表3 ミスマッチ増幅変異アッセイ法に用いたPCR
3&5プライマー
プライマー
サイズ
㻔㼎㼜㻕
ターゲットポジション
㻔㻭㻮㻞㻝㻠㻡㻟㻠㻧㻌㻻㼔㼗㼡㼎㼛㻘㻌㻞㻜㻜㻡㻕
㻼㻯㻾増幅
ハプロタイプ
㻝 㻞 㻟
㻗 – –
プライマーセット
プライマー (5'→3')
㻯㻯㻷㻭㻾㻙㻞㻞㻜㻙㻝㻠㻡
㻯㻯㻯㻭㻭㻯㻭㻳㼀㻭㻳㻳㻯㻯㻭㻳㼀㻭㻭㻯㻭
㻳㻳㼀㻳㻯㻭㻭㻳㼀㻭㻭㻳㻯㼀㻯㼀㼀㼀㻭㻭㻯㼍㻭㼠
㻝㻥㻜
㼓㻌㻞㻞㻜㻚㻌㻭㻌㻪㻌㻳
㻯㻯㻷㻭㻾㻙㻞㻞㻜㻙㻞㻟
㻯㻯㻯㻭㻭㻯㻭㻳㼀㻭㻳㻳㻯㻯㻭㻳㼀㻭㻭㻯㻭
㻳㻳㼀㻳㻯㻭㻭㻳㼀㻭㻭㻳㻯㼀㻯㼀㼀㼀㻭㻭㻯㼍㻭㼏
㻝㻥㻜
㼓㻌㻞㻞㻜㻚㻌㻭㻌㻪㻌㻳
–
㻗
㻯㻯㻷㻭㻾㻙㻣㻢㻣㻙㻝㻞㻡
㻳㻭㻳㼏㻳㼀㻳㼀㻯㼀㻭㻯㻭㼀㼀㻯㻭㻭㻯㼍㼀㼏
㻳㼀㼀㻳㻳㻯㼀㻳㼀㻳㻯㼀㻳㼀㼀㻳㼀㼀㻳㼀
㻞㻜㻤
㼓㻌㻣㻢㻣㻚㻌㼀㻌㻪㻌㻯
㻗
㻯㻯㻷㻭㻾㻙㻣㻠㻥㻙㻟㻠
㻯㼀㻭㼀㻳㼀㻳㻯㻭㻳㻳㼀㻭㼀㻯㼀㻯㼀㻳㼀㻳㼏㻳㼠
㻳㼀㼀㻳㻳㻯㼀㻳㼀㻳㻯㼀㻳㼀㼀㻳㼀㼀㻳㼀
㻞㻞㻤
㼓㻌㻣㻠㻥㻚㻌㼀㻌㻪㻌㻯
㻯㻯㻷㻭㻾㻙㻝㻡㻠㻣㻙㻝
㻳㻯㼀㻳㻯㼍㻯㼀㻭㻭㻳㻯㻭㻳㻭㻭㻳㼍㻯㼍
㻯㻯㻭㻯㼀㼀㻳㼀㻭㻳㻯㻯㻯㻯㼀㼀㻯㼀㻳㻭
㻝㻡㻝
㻯㻯㻷㻭㻾㻙㻝㻡㻠㻣㻙㻞㻟㻠㻡
㻯㼀㻳㻯㼓㻯㼀㻭㻭㻳㻯㻭㻳㻭㻭㻳㼍㻯㼓
㻯㻯㻭㻯㼀㼀㻳㼀㻭㻳㻯㻯㻯㻯㼀㼀㻯㼀㻳㻭
㻝㻤㻣
㻠
㻗
㻡
㻗
㻗
–
–
㻗
–
–
㻗
–
–
㻗
㻗
–
㼓㻌㻝㻡㻠㻣㻚㻌㻳㻌㻪㻌㻭
㻗
–
–
–
–
㼓㻌㻝㻡㻠㻣㻚㻌㻳㻌㻪㻌㻭
–
㻗
㻗
㻗
㻗
小文字のアンダーラインで示した箇所は、誘導されるミスマッチを表す。´末端の小文字で示
小文字のアンダーラインで示した箇所は、誘導されるミスマッチを表す。
3´−末端の小文字で示
した部分は、目的とする一塩基多型を表す。それぞれのプライマーセットが
PCRによって増幅可
によって増幅可
した部分は、目的とする一塩基多型を表す。それぞれのプライマーセットが 3&5
能、不可能なハプロタイプは、それぞれ「+」または「−」として示す。
能、不可能なハプロタイプは、それぞれ「」または「–」として示す。
受容体遺伝子ハプロタイプ
表4 表4F2家系集団における発育形質の表型値およびコレシストキニン
)2家系集団における発育形質の表型値およびコレシストキニン $A受容体遺伝子ハプロタイプ
の影響
の影響
形質
個体数
表型値
ハプロタイプ 1
平均値±標準偏差 㻸㻾㼀 㻼 値
4週齢体重 (g)
10週齢体重 (g)
14週齢体重 (g)
0-4週齢平均日増体重 (g/日)
4-10週齢平均日増体重 (g/日)
10-14週齢平均日増体重 (g/日)
0-14週齢平均日増体重 (g/日)
㻠㻝㻣㻖
㻠㻝㻤
㻠㻝㻤
㻠㻝㻣㻖
㻠㻝㻣㻖
㻠㻝㻤
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㻌㻌㻌㻞㻟㻝㻚㻝
㻌㻌㻌㻥㻢㻜㻚㻢
㻌㻝㻘㻠㻢㻢㻚㻥
㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻡㻚㻞
㻌㻌㻌㻌㻌㻝㻣㻚㻠
㻌㻌㻌㻌㻌㻝㻤㻚㻝
㻌㻌㻌㻌㻌㻝㻠㻚㻢
±
±
±
±
±
±
±
㻌㻌㻌㻟㻤㻚㻟
㻌㻝㻢㻟㻚㻡
㻌㻞㻢㻜㻚㻣
㻌㻌㻌㻌㻝㻚㻜
㻌㻌㻌㻌㻟㻚㻟
㻌㻌㻌㻌㻠㻚㻠
㻌㻌㻌㻌㻞㻚㻣
㻌㻌㻝㻚㻡
㻌㻟㻢㻚㻢
㻌㻡㻣㻚㻣
㻌㻌㻝㻚㻡
㻌
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㻌
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㻌
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㻡㻚㻣 × 㻝㻜 㻙㻤
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㼚㻚㼟㻚
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㻣㻚㻡 × 㻝㻜 㻙㻝㻝
㻞㻚㻞 × 㻝㻜 㻙㻝㻞
ハプロタイプ 3
ハプロタイプ 4
平均値±標準誤差 平均値±標準誤差 平均値±標準誤差
㻌㻡㻠㻣㻚㻥
㻌㻤㻢㻣㻚㻝
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㻌㻌㻌㻌㻌㻤㻚㻣
-
±
±
-
±
±
±
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㻜㻚㻟
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㻜㻚㻞
㻌㻌㻌㻌㻥㻚㻜
㻌㻌㻌㻝㻜㻚㻝
㻌㻌㻌㻌㻣㻚㻤
-
±
±
-
±
±
±
㻝㻤㻚㻞
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-
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±
-
±
±
±
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㻜㻚㻟
分散
㻾㼢㼍㼞
㻲㼢㼍㼞
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-
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-
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-
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㻢㻚㻟
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-
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-
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㻝㻝㻚㻡
㻝㻞㻚㻜
LRT:
対数尤度比,n.s.有意差なし /57対数尤度比QV有意差なし
Rvar
:
Fvar :性、ハプロ
5YDUハプロタイプ効果を除いた性とポリジーン効果を含むモデルでの残差分散,
ハプロタイプ効果を除いた性とポリジーン効果を含むモデルでの残差分散)YDU
性、ハ
タイプ、ポリジーン効果を含んだモデルでの残差分散
プロタイプ、ポリジーン効果を含んだモデルでの残差分散
*4週齢体重と0-4、4-10週齢平均日増体重(g/日)は、1個体データ不足による。
週齢体重と 週齢平均日増体重J日は、 個体データ不足による。
CCK
,CCKAR,CCKBRの機能は鳥類や哺乳類で
CCK,CCKAR,CCKBR の機能は鳥類や哺乳類で
広く研究されている.例えば, CCK の静脈注射
広く研究されている.例えば,CCK の静脈注射は
はニワトリの食物摂取量を抑制する
(Savory
ニワトリの食物摂取量を抑制する (Savory
と と
Gentle
1980).また,CCK
はニワトリの腸運動
Gentle, ,
1980).また,CCK
はニワトリの腸運動
((Rodríguez-Sinovas
Rodríguez-Sinovasらら1997;
1997
;Martin
ら 1995;
Martin
ら 1995;
Martinez
ら 1995),胆嚢の胆汁の流れ
1995),胆嚢の胆汁の流れ(
Dukeらら
Martinez ら
(Duke
1987)を調節する.さらに,CCKはニワトリとア
1987) を調節する.さらに,CCK はニワトリとア
ヒルの膵臓からアミラーゼ分泌を刺激する(Satoh
ヒルの膵臓からアミラーゼ分泌を刺激する
ら 1994;Xiao と Cui2004).近年,Ohkuboら
(Satoh ら 1994; Xiao と Cui 2004).近年,Ohkubo
(
)は,
CCKARのmRNA
は,前胃と砂嚢を除
ら2007
(2007)
は,CCKAR
の mRNA
は,前胃と砂嚢
き,主に消化管に分布するが,CCKBRのmRNA
を除き,主に消化管に分布するが,CCKBR
の
は主に脳に存在することを報告している.
mRNA は主に脳に存在することを報告している.
CCKAR ハプロタイプと発育形質との関連性
79
これらの研究は,CCK,CCKAR,CCKBRが哺乳
たSNPが第4番染色体上のドラフトシーケンスマ
類と同様に鳥類の食欲調節に重要な役割を果たし
ップ(2006 assembly)
(AB604331:g.420C>A)
ていることを示唆している.
75630198bpに検出された.g.420C>Aにおいて
これらの3つの遺伝子の作用を研究するために
ハプロタイプ1のSNPはAアリルであったが,ハ
CCK ,CCKAR ,CCKBR 遺伝子ノックアウトマウ
プロタイプ3および4,ニワトリゲノムのドラフ
スが作出されている(Robinson ら 2000).しかし
トシーケンスではCアリルであった.これまでブ
ながら,飽満への CCK の影響が立証されている
ロイラー,レイヤー,烏骨鶏について,このSNP
にもかかわらず,3頭のノックアウトマウスは全
は報告されていない(Ensembl Genome Browser
て成長し,正常な体重を示す.対照的に,遺伝子
2004).
突然変異(Miyasaka ら 1994)のためにCCKAR 遺
YY1はプロモーターに依存する転写活性化因子,
伝子を欠くOtsuka Long Evans Tokushima Fatty
抑制体,転写開始要素結合タンパク質として機能
( OLETF )ラットはコントロール( Long Evans
する亜鉛フィンガータンパク質である
(Shrivastava
Tokushima Otsuka)ラットより出生後1日目から
と Calame 1994).Houston ら(2006)はブタの
大きくなるまで体重が重い
(Schroeder ら 2006)
.
CCKAR遺伝子の5′UTRにおけるYY1結合部位の
CCKAR 遺伝子ノックアウトマウスとOLETFラッ
SNPが飼料摂取量や発育に影響することを報告し
トとの表現型における違いは,CCKAR 遺伝子の
ている.このメカニズムはHoustonら(2006)によ
欠損が生理学的変化に影響を及ぼす種間差による
って推察されているものと同様であり,ブタとニ
ものかもしれない.
ワトリとの種間差に関係がないと考えられる.し
本研究では,CCKAR 遺伝子がノックアウトされ
かしながら,各SNPが遺伝子発現調節に及ぼす影
ていないので,タンパク質配列によるハプロタイ
響を解明するためには,今後更なる研究が必要で
プと発育形質との関連性について説明することは
ある.
できない.さらに,CCKAR 遺伝子のコード領域に
以上の結果から,発育が異なる比内鶏の系統
検出されたSNPsによるアミノ酸配列の違いは認め
間交配により作出された F 2家系集団において,
られなかった.よって,CCKAR 遺伝子のタンパ
CCKAR 遺伝子のハプロタイプと発育形質に有意
ク質は機能上正常であり,今のところ,CCKAR
な関連性が認められ,
CCKAR 遺伝子のハプロタイ
遺伝子のハプロタイプに何か機能的意義があるか
プが比内鶏の発育形質改良のための選抜指標とし
どうかは不明である.本研究で検出された関連
て有効であることが確認された.
は,直接これらの形質の調節にかかわるハプロタ
イプと別の連鎖遺伝子との間の連鎖不平衡によっ
謝 辞
て引き起こされる可能性も考えられる.
本研究は「動物ゲノムを活用した新市場創出の
CCKAR 遺伝子のハプロタイプと発育形質との
ための技術開発(動物ゲノム情報を活用した新市
関連性を説明する1つの可能性として,CCKAR
場創造のための研究)
」
委託事業によるものです.
遺伝子の 5 ′非翻訳領域(5 ′UTR)における SNP が
CCKAR 遺伝子の発現調節に関与している可能性
引用文献
が考えられる.実際,CCKAR 遺伝子の 5 ′UTR
Abasht B, Dekkers JCM, Lamont SJ. 2006. Review
における推定YY1結合部位(TCTTC(C/A)TAG)
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