地籍調査Q&A(22KB)(PDF文書)

地籍調査Q&A
Q1:地籍って何ですか?
土地がどこにあるのか、面積はいくらか、所有者は誰なのかなど、土地に関する
記録を「地籍」といいます。
→ 土地の位置
所在、地番、境界
→ 土地の形状
地目、地籍
→ 土地の物理的状況
地籍
→ 所有者の表示
→ 権利者の表示事項
→ 用益(使用)、担保等の権利関係
Q2:地籍調査って何をするの?
主に市町村が主体となって、ひとつひとつの土地について所有者、地番、土地の
用途、境界、面積などの調査、測量を行い、結果を地図と簿冊に作成するものです。
地籍調査の結果は、法務局(登記所)に備え付けられ、土地の実態が正確に把握さ
れます。
Q3:地籍調査って土地に関するトラブルを解決してくれる事業だって聞いたけど?
地籍調査事業を簡単に説明すると、登記によってすでに決まっている土地の境界
をあらかじめ隣接土地所有者同士で確認して、境界点に杭を埋設し、それぞれの土
地の面積を正確に測量するということになります。
市役所で新しく境界を決めることではありません
この調査の結果をもって、法務局(登記所)に備え付けられている土地登記簿や公
図(地籍図)を現状に合わせて正確に更新しますので、隣地との境界がハッキリした
り、土地をめぐるトラブルの解消・防止に役立つことがありますが、あくまで土地
の境界確認が主な作業になります。
土地に係わるトラブルを直接解決したりは出来ません
Q4:地籍調査では地権者が立ち会う必要があると聞きましたが、必ず行かなければなら
ないのですか?
Q3でも説明したとおり、土地の境界は市役所の担当職員ではなく、隣接地権者
同士で決めていただく必要があるため、原則地権者本人の立会いが必要になります。
どうしても立会い当日に出席できない場合は、委任状を作成し、代理人に立会いし
ていただくようお願いいたします。
境界立会いが行われない場合や、境界(筆界)が決まらない場合は「筆界未定」と
いう扱いになり、その土地だけではなく、当然、隣接の土地も筆界未定となります。
「筆界未定」になると、分筆・合筆をはじめとした土地の登記異動ができなくなり
ます。調査後、筆界未定となった土地の境界は、隣接所有者の間で、未定となって
いた境界を確認した後、自分たちの費用で土地の測量し、法務局(登記所)へ地図と
地籍の訂正を申請することになり、大変な手間と費用がかかります。
この調査の趣旨を充分ご理解いただき、境界立会いへの出席や、境界は必ず決め
ていただくことをお奨めします。
Q5:地籍調査事業の費用は誰が払うの?
地籍調査の費用は、国(50%)、県(25%)、市(25%)で負担しますので、地権者の
費用負担はありません。ただし、地籍調査は皆さんの財産である土地を明確にする
ため行われることから、境界立会いにおける交通費や立会い経費を支給する制度は
なく、個人負担となります。