日本:法人企業景気予測調査(2014年4-6月) 図表 20 15 MRI Daily Economic Points June 11, 2014 評価ポイント 大企業の景況判断BSI %ポイント 今回の結果 BSI = 前四半期と比較しての「上昇」-「下降」 10 上昇 5 2014年4-6月期の景況判断BSI(Business Survey Index)は、大企業全産 業が、▲14.6%ptと6四半期振りのマイナス。前回1-3月調査の見通し (▲9.8%pt)を下回った。内訳をみると、製造業が、▲13.9%ptと5四半期 振りの「下降」超、非製造業が▲15.0%ptの「下降」超。 大企業の景況判断BSIを業種別にみると、幅広い業種で「下降」超となった。 自動車・同附属品や卸売業、小売業が消費増税前の駆け込み需要の反 動により大幅に悪化したほか、業務用機械、電気機械の悪化も目立った。 先行きをみると、大企業は、製造業・非製造業ともに、7-9月は「上昇」超が 見込まれ、いずれも10%ptを超える大幅な改善が見込まれている。消費 税増税による影響は比較的短期にとどまると見ている模様。 中堅・中小企業別では、中堅企業が▲19.5%pt、中小企業が▲21.5%pt と、ともに大幅な下落。先行きは、中堅企業は、7-9月期で+9.2%ptと回復 することが見込まれている。中小企業は、7-9月期は▲3.7%ptとマイナス ながら、10-12月期では+1.6%ptとプラスに転じる見通し。 計数項目の設備投資(ソフトウェアを含む、土地を除く)をみると、2014年 度の全規模全産業の設備投資は、前年比+4.5%(1-3月調査時:同 ▲5.1%)と上方修正された。 0 ‐5 下降 ‐10 大企業 全産業 ‐15 大企業 製造業 ‐20 大企業 非製造業 ‐25 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 2010 2011 2012 2013 点線は見通し 資料:内閣府・財務省「法人企業景気予測調査」 図表 2014 企業規模別の景況判断BSI %ポイント 20 BSI = 前四半期と比較しての「上昇」-「下降」 上昇 10 0 ‐10 下降 ‐20 ‐30 大企業 全産業 ‐40 中堅企業 全産業 基調判断と今後の流れ 中小企業 全産業 ‐50 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 2010 2011 2012 資料:内閣府・財務省「法人企業景気予測調査」 Copyright (c) Mitsubishi Research Institute, Inc. 2013 2014 企業の景況感は、消費税増税の影響から一時的に落ち込んだものの、予 測調査では、7-9月期以降の回復が示されており、増税の景況感への影 響は、短期にとどまるとみられる。7-9月期以降、企業の景況感は持ち直し に向かうとみられる。 点線は見通し 担当: 政策・経済研究センター 石橋和樹 TEL 03-6705-6087
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